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児童館の夜間帯も開館の報道

読売新聞にて、「厚労省、児童館を中高生にも開放する方針…ワイファイ整備・夜間開館に向け指針改正へ」という記事が出ました。

児童館は全国に約4300か所あり、厚労省は各自治体の児童館のうち、1か所以上を中高生に対応する施設にするよう求めるとあります。

制度上は18歳未満のすべての子どもたちが利用できるものの、実際には小学生を対象としてるケースが多いそうです。

夜間帯の開設を含めて、児童館の運営指針を改正するということですが、子ども家庭庁の設置後に閣議決定する「こどもの居場所づくりに関する指針(仮称)」にも反映させるということで、子ども家庭庁設置の流れに寄せていることがわかりました。

そうなると、どこで議論されたのかなと思い、厚生労働省の「児童部会放課後児童対策に関する専門委員会(児童館のあり方に関する検討ワーキンググループ」の情報にあたってみると、各有識者から記事にある内容の提言がなされていることがわかりました。

読売新聞の記事は、ワーキンググループの「とりまとめ」資料のこの部分などかと思います。

児童館とは異なりますが、昨年5月より、育て上げネットでも「夜のユースセンター」という名称で、夜間帯の居場所を若者に開いています。

だいたい、毎回20名から30名くらいの、10代から30代までの若い世代が来ています。学生もいれば、就労支援プログラムの利用者、働いている若者も来ていて、とても多様です。見学というか、遊びに来てくださるひとたちも多く、結果として、若者たちがいろいろな大人と出会える機会にもなっていてありがたいと思ってます。

今回の記事では、中高生にも夜間帯やwifi利用などで場を開くというところですが、なかなか「相談」に来るというのもハードルがあるため、自由に過ごしやすい機能としてゲームとか、ボードゲームとか設置しつつ、簡単でもいいので夕飯や食糧の提供などができるといいですね。

あと、誰とも話したくない若者もいますので、場にはいるけれど、誰とも視線が合わない空間づくりとかおススメです。

そういう場所から、関係性や信頼性が深まるとさまざまな悩みが出てきたり、制度とのつなぎができたり、ということもあるかと思います。

現行では、18歳までとなっていますが、ご家族やきょうだい揃ってということもありますので、原則18歳として、年齢がそれ以上になっても、「児童館」という公共機能を活用できることが望ましいと思います。

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