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新鮮な心でいるために、体調管理も。

「新しいぶどう酒を古い革袋に入れる者はいない。そんなことをすれば、革袋は破れ、ぶどう酒は流れ出て、革袋もだめになる。新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。そうすれば、両方とも長もちする。」
新約聖書 マタイによる福音書9章17節 (新共同訳)

こんにちは、くどちんです。キリスト教学校で聖書科教員をしている、牧師です。

新しい年を迎えたと思いきや、もう3月です。早いなぁ。

年末年始は、「大掃除」……と胸を張れるほどではないですが、私なりに家の掃除、片付けを頑張りました。
日頃共働きで家事が二の次になりがちな我が家、いやー、よくこんな汚い所に住んでたな……と半ば感心しながら、積もり積もった埃を取ったり、床の黒ずみを拭き取ったりしました。
ま、3月ともなればその成果は早々と消えてしまいましたけどね(゚∀゚)

ともあれ、年末から今に至るまで、結局何も変わらずすっきりさせられなかった場所もありました。それは本棚。

夫婦共に牧師(かつ教師)だと、まあ本が増殖するのはやむを得ないところではあります。しかしそれにしても多い……入り切っていない……。
「本は多過ぎても良い」と言ったのは誰だったっけ、吉田兼好? しかしそれにしてもどうにかならないものか。

何度かこちらの記事でも触れているように、この3年間韓国語にドハマりしていますので、その語学関連書籍も増えました。K文学もたくさん読んだ。興味関心が広がれば、当然それに関する本も増えるわけで。

うん。これはもう、仕方ない! 本棚を増やすしかない!

そう結論付けて片付けを諦めたものの、本棚を増やすためには部屋を工夫して配置を考えねばならないわけで、それはまた次の休みに……ということで先送りになっています。春休みにできるのか、GWになるのか、夏休みになるか……。いや、夏休みはかえって忙しかったりするからな……。

冒頭に挙げた聖句はイエスの語った有名な教えの一節です。
ぶどう酒を革袋に入れるという行為自体が全く日常的ではないので、私にとってはピンと来ない箇所の一つだったのですが、今回本棚を眺めていたら、イエスさまよろしく「新しい関心領域は新しい本棚に入れるものだ……」と心の中でつぶやいてしまっていました(笑)

かつて私が学生の頃は「大学デビュー」なんていう言葉がありました。(今でも言うのかな?) 大学入学と共におしゃれに目覚めて華やかに開花する様子を、たぶん一抹の揶揄も含めつつ表現した言葉だと思うのですが。
「大学生としての私」という新しい自分になるため、心機一転、身に着けるものや化粧などを新しくするのは、すごく理にかなったことだろうなぁと思います。揶揄するのではなくて、「新しい自分になるんだ!」という前向きな気持ちを、新しい装いで励ましてやれたら、素敵です。

一方、40代に差し掛かった私は、肉体という「革袋」が古びてきたことを感じます。風邪が抜けにくい、傷跡が一向に消えない、体力が落ちた……。
でも、「年取って嫌ァねぇ」なんて、ぐずぐずしていたくはない、という気持ちもあります。特に、先に述べた通り韓国語の学びを新しく始めたことで、「人間、気持ちひとつでいくらでも新しい世界を広げられるんだなぁ」と痛感しましたし、韓国語学習仲間には私より年上の人も多くて、大きな刺激をもらっています。
そう思うと、「新しいぶどう酒」としての「新しい興味関心」を大事にするためにも、「革袋」たる肉体のメンテナンスもしなきゃなぁ、と思います。加齢に抗う、というのではなくて、体力維持や健康管理への意識を持っておく、ということです。

これを読んでくださっている皆さんは、どんな「ぶどう酒」を入れておられるでしょうか。またどんな「革袋」をお持ちでしょうか。「革袋」の維持のために、どんな工夫をしておられるでしょうか。
「革袋」の点検や刷新もしながら、共にかぐわしい「ぶどう酒」を味わう日々を歩みたいと願います。


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