【大槌町地域おこし協力隊】2021年9月活動報告
これは何の言い訳にもならないのですが…
頂いた栗を栗ご飯にすべく、夜なべして剥いておりました。
遅れてすみません。9月の活動報告です。
1.はじめに(「地域おこし協力隊」とは、活動報告の目的)
カタヤマ隊員が今月の活動報告にいいことを書いてくれていたので、私も…
6回目の活動報告になりますが、改めて誰に向けて書いているものなのか考え直してみました。
その結果、私の場合は「町民の皆さんへ」かな、と。
そもそも、この「地域おこし協力隊」という制度は何なのかというと、総務省の制度なのですが、
地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期は概ね1年以上、3年未満です。
とあります。また、
総務省では、地域おこし協力隊員の活動に要する経費として、隊員1人あたり470万円を上限として、財政措置を行っています。
隊員の定着率については、令和2年度の調査結果では
・任期終了後、約6割の隊員が同じ地域に定住。
・同一市町村に定住した者のうち、約4割が就業、約4割が起業、約1割が就農・就林等。
となっています。(更に詳しく知りたい方はこちら)
つまり、大槌町から委嘱を受けて、総務省の財源を活用して「地域協力活動」である各任務にあたりながら大槌町で暮らす中で、この町に定住できそうか、定住後はどんな仕事を生業にしていこうかを模索し、またその準備をするための制度と言えそうです。
総務省の財源とは言いつつも、地域おこし協力隊の委嘱は大槌町によって行われるので、その採択も町議会を通って決定されています。
私は、私たち隊員の活動が町民の皆さんに役に立っているか、町民の皆さんによって確認してもらう場として、そして「地域に新しい人が入ってくるといいことあるじゃん。もっともっと若い力を取り入れて元気な町にしていこう!」と思ってもらえるように、この活動報告を書いていこうと思います。
という訳で、これまでも、何度も何度も私の業務の趣旨をしつこく書いて、毎回読んでくれている方はそろそろ飽きてきている頃かと思いますが、新しく読んでくれている方のためにこれからも繰り返し書いていこうと思います。
2.地おこ1.5期募集
既に1期生として3人の隊員が関わっている「大槌ジビエソーシャルプロジェクト」ですが、町内の活動をパワーアップし、そしてこの取り組みを岩手県全域へと広めるため、新しい隊員を募集しております!
メインページ、応募はこちら
その他、ジビエ枠については各媒体に掲載しています。
特に、DRIVEキャリア掲載記事について、私が時々手を加えては応募を待っています。
https://drive.media/career/job/31231
1.5期生の募集は10/8まで!
3.釜石・大槌ハンター育成プロジェクト
これからもずっと、大槌の豊かな山の生態系を守るため、大槌の農業を守るため、そして大槌のジビエを継続的な大槌の名産品にするために、次世代のハンター確保に向け、「釜石・大槌ハンター育成プロジェクト」を行っています。
◆銃猟講習会企画
8月に実施した「わな猟初心者講習会」に引き続き、「猟銃初心者講習会」の企画を練っています。
毎日の見回りが必要な「わな猟」に比べ、休日だけで完結できて「日曜ハンター」として始めやすい「銃猟」は趣味としての狩猟のメインです。
しかし、銃を持つことが厳しく取り締まられていることで、講習しにくいのが銃猟でもあります。
いろんなハンターさんに相談しながら、できること、伝えたいこと、求められていることの整理をして講習会の形を作っていく日々です。
講習会は11月頃の実施を予定しています。
ご興味の方はこちらからお申込みを。
最新情報は大槌ジビエソーシャルプロジェクト各種SNSでも発信していますので是非フォローお願いします!
Facebook:https://www.facebook.com/otsuchigibiersocialproject/
Twitter:https://twitter.com/otsuchi_gibier
Instagram:https://www.instagram.com/ilcompleanno/?hl=ja
◆事業拡大に向けて
現在までに24名からの申込がありましたが、そのうち半分の12名が釜石・大槌以外の地域からの申込でした。
岩手県内全域で「狩猟を始めてみたい。でもちょっと話を聞いてみる相手がいない。狩猟なんて動画でしか見たこともないのにいきなり免許をとるのはハードルが高い」そんな人の受け皿が不足しているようです。
「釜石・大槌」のプロジェクトから更なる事業拡大に向け、8月から引き続き調整を行っています。
◆農地のハンター構想
まだ構想段階ですが…
現在、大槌町の狩猟はハンターさんたちによって山のシカを捕獲するのがメインです。
しかし畑の被害を減らすには、畑に出てくるシカを捕獲しなくてはなりません。
住宅から近い畑では、銃は使えず、他の対策を考えなくてはなりません。
ということで、現在新しい方法を考えて、農家さんと相談中です。
今後ご相談させて頂く農家さん、一緒に良い方法を考えていきましょう!宜しくお願い致します!
詳しくは、また来月の報告で…。
4.MOMIJI HP更新
大槌町にある鹿肉処理会社MOMIJI株式会社。
この知名度を上げることは、大槌の商品を買ってくれる人が増えること、大槌に観光に来てくれる人が増えることに繋がります。
ということで、MOMIJIのHPをバージョンアップ!
今月は、
・ジビエレシピ
・ご購入方法
・MOMIJIの鹿肉が食べられるお店はこちら
を追加しました。
今後も定期的にバージョンアップをしていきます!
5.盛岡南イオン イベント出店
9/30(木)-10/2(金)の2日間、大槌孫八郎商店が盛岡南イオンのイベント「ミナミdeいわて三陸市」に出店するということで、お手伝いに!
サーモン、鹿肉、松茸などなど、販売して大槌の特産品をPRしてきました!
お客様の中には大槌のご出身の方も…
それから、これまでの大槌ジビエツーリズムで実際に大槌に来て狩猟と鹿肉の解体、BBQを体験頂いた方も駆けつけて下さいました!
ご縁が繋がって、大槌町に関心を持ってくれている人が増えていくというのは、とっても嬉しいですね!
6.吉里吉里学園ふるさと科同行
吉里吉里学園の3年生と一緒に、佐々木義男さんの牛舎、結ゆいのピーマンハウスに行って来ました!
当日の様子はFacebookでも報告しています。
「見学の生徒さんのお手伝い」とは言いつつも、生徒さんと一緒になって大槌のことを勉強してきました。私のように外から来ている隊員にとっては、地元の方が当然のように知っていることも知らなかったりするので、大槌のことを学べる機会はとってもありがたいですね!
7.服部隊員の講演会
隊員の毎月の情報共有の会のあとに時間をつくって、服部隊員が「地方における観光の在り方」というテーマでお話ししてくれました。
「大槌ジビエソーシャルプロジェクト」でもその一環として「ジビエを観光資源にして大槌町の交流人口を生み出す」という活動を行っており、参考になるお話もありました。
同じ隊員でも経歴はいろいろ、真理さんのような経験豊富な隊員さんから勉強させてもらえるのはありがたい機会です。
8.民俗資料館めぐり(プライベート)
9月から10月にかけて住田、遠野、川井の民俗資料館をふらふらしていました。
住田町の民俗資料館。
遠野ふるさと村。
川井村の北上山地民俗資料館。
どれも内陸の地域で、人々と農業、林業、炭焼きや砂金堀り、狩猟、信仰のについて展示がありました。
川井村には昔のわなの展示などもあり、この地域の人たちは昔から食料を得る手段として狩猟を行っていたんだなと、狩猟の歴史が長いことを思い知らされました。
そういえば大槌には…
漁業のさかんな町なので、きっと違う文化・信仰があったのでは。
度重なる津波で流されてしまったものもあるかもしれないけど、郷土芸能は今も脈々と受け継がれているし、残っているものを整理して展示として見れらようにしても面白いだろうな…と思いました。
長くなりましたが今回はここまで。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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