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BLドラマとアイドルオタクの親和性

ここ最近、1クールに1作品は確実に
放送されているBL作品。

「おっさんずラブ」に始まり、
「美しい彼」「高良くんと天城くん」
「みなと商事コインランドリー」や
「消えた初恋」など着々と人気作も
生まれ、シリーズ化されるものも多い。

また、コミックスで人気を誇っている
KADOKAWAがBLドラマレーベル
「トゥンク」を設立した。

「不幸くんはキスするしかない!」
「先輩、断じて恋では!」
「永遠の昨日」に「飴色パラドックス」
「ジャックフロスト」と続き、
現在は「4月の東京は…」を放送中。

この並びを見て、気付くことがある。

「美しい彼」
→八木勇征(FANTASTICS)

「高良くんと天城くん」
→佐藤新(IMPACTors)
 織山尚大(少年忍者)

「みなと商事コインランドリー」
→草川拓弥(超特急)

「消えた初恋」
→目黒蓮(Snow Man)
 道枝駿佑(なにわ男子)

「不幸くんはキスするしかない!」
→佐藤友祐(lol)

「飴色パラドックス」
→山中柔太朗(M!LK)
 木村慧人(FANTASTIC)

「4月の東京は…」
→髙松アロハ(超特急)
 古川毅(SUPER★DRAGON)

劇団EXILEの町田啓太や櫻井佑樹を
除いても、大体の作品の主演に
ボーイズグループや
ダンス&ボーカルグループの
メンバーが起用されているのだ。
特にEBiDANとLDHは乱戦状態。

BLドラマと聞くと、身構えてしまう
人も少なからずいるはずだが、
ボーイズグループのファンはかなり
受け入れ体制が出来ている気がする。

嵐で言うと「大宮SK」
キスマイで言うと「宮玉」
なにわ男子だと「かずりゅちぇ」
超特急は「やでたく」「りょうかい」
M!LKは「さのじん」「YJ」

…とこれはまだごく一部で、大抵の
グループには組み合わせごとに
呼び名が付けられている。

そのコンビの距離が近かったり、
わちゃわちゃする姿を見て、ときめく
心がオタクには標準装備されている
…ような気がする。

だからこそ主演にボーイズグループの
メンバーを持ってくることで、
そのファンの子たちは割と抵抗感なく
ドラマの世界に入り込んでくれる。

それだけでなく、そのコンビ自体を
愛してくれる可能性が高い。
ドラマにハマらなかったとしても、
推しのビジュが良いとならとグッズを
買ってくれるオタクも多いはず。

唯一のデメリットを挙げるとすれば、
役柄としての絡みを、現実世界でも
引きずってしまう恐れがあること。

ドラマに関係のないライブ告知配信の
コメント欄などで「○○とコラボして」
「○○くんにキュンときたことは?」
という質問が相次ぎ、ライブの告知を
楽しみにしていたファンが苛立ちを
露わにしたり、演者本人が困惑した
表情を浮かべる光景を何度か目にした
ことがある。その点はファン側が
線引きする必要があるとは思う。

しかし、裏を返せばそれだけ視聴者を
引き込めるのは、長年ステージでの
魅せ方を研究してきた彼らだからなせる
技であって、その魅力を知っている
ファンだからこそ、ドラマ出演でさらに
気付ける魅力的な一面もあるはずだ。

BLドラマとボーイズグループメンバーと
オタクの親和性はかなり高い。

今後しばらくこの流れは続く気がする。
BLドラマが、グループ人気向上の登竜門に
なるのも時間の問題ではないだろうか。

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