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梅雨時の早朝ってすごく感傷的な気持ちになれるよねって話
今日は眠れない日だ。
20時には布団に入り、寝る。
そんな生活をしているとたまに0時に起きてしまい眠れなくなる日もある。
今日がその日なのだ。
こうなってしまえばもちろん今日の始業まで寝るということは考えづらい。
何せ眠れないのだから。
そんな日には決まってやることがある。
漫画を読むのだ。
何を読むかも決まっていない。
そんなある種冒険のような旅のような迷子のような。
面白い作品に出会うこともあれば、出会わないこともある。
これって人生の縮図と言っても過言ではないのではないか。
人生の1場面を切り取っても、その中にまた小さな人生活劇が存在するのである。
かのハイデガーはこの世に生けるものを現存在と呼んだ。これは人生という存在に焦点を当てて作り出した言葉なのではないかと思う。
多分違う。
そんなことを考えながらもふと腹が減ったと感じる3時。
どうせ眠れないのだから夜中にご飯を食べても問題ないだろうとくくりコンビニへと足を運ぶ。
外に出ると蒸し暑い。
そういえば梅雨だったななどと普段家から出ないせいで季節感のかけらもない体に季節を教え込む。
つい今しがたまで雨が降っていたのであろう地面からは、雨上がりの寂しげな、どことなく人の心に訴えかける良い匂いがする。
これをペトリコールと呼ぶのであろう。
これは多分あっている。
朝焼けに包まれながら、そんなことを考える思い出を作りながら、いそいそとコンビニを目指して今日も歩くうだつの上がらない私の話。
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