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【山田太郎問題】序文と記事まとめ

序文

 この記事シリーズは、参議院議員として2019年に当選した自民党議員、山田太郎の「表現の自由」関連の諸問題を論じるものである。御周知のとおり、山田太郎は表現の自由を守ることを掲げて議員へと返り咲いたが、現状、その看板は虚構にまみれている。

 参議院議員の任期は6年であり、山田太郎は2025年に改選となる。彼の再選以降、私を含めて様々な人々が彼の言動を批判し、その問題は以前に比べて広く知れ渡った。一方、山田は自身の分身として赤松健を参議院議員にし、表現の自由を騙る勢力を広めようとしている。この動きを根元から断つには、山田太郎の問題点をさらに整理して論じ、彼自身を落選に追い込む必要がある。

 ここでは、彼と表現の自由にまつわる問題を「山田太郎問題」と総称し、論じていくこととする。当初の予定では一通り記事を書きあげてから公開する予定だったが、それではいつまで経っても完成できないことに気付いたため、出来たところから公開することとした。そのため、記事の公開の順番はバラバラになってしまうことをご了承願いたい。

 記事は3つに分類した。「総論編」では、山田太郎問題を論じる以前に必要な背景や知識の解説、議論の整理を行う。「各論編」では、山田太郎の主張の問題点を個別に論じる。「経緯編」では、山田太郎の言動に関する事実関係を整理しつつ批判を行う。なお、山田太郎の言動を直接論じるものではないが、その参考となる事実関係や手掛かりを整理した記事も用意したので、併せてごらんいただきたい。

 なお、公開と執筆の順番がばらけることから、記事の内容は後日修正される可能性がある。

 私は、これまで公開した、そしてこれから公開する記事を通じて、山田太郎の特徴に3つの要素があると示すことを試みる。1つは女性蔑視、2つ目はアンチ市民性(シチズンシップ)、最後が新自由主義である。彼の本質は新自由主義で守られた空間で、女性蔑視とアンチ市民性を振り回して遊ぶ幼児であると考えている。このメタファーが意味するところは記事を読み進めればわかるはずだ。

 彼は、自身の著書である『「表現の自由」の闘い方』の冒頭の漫画で描かれるように、自身を表現の自由を守る騎士であるかのように思っているかもしれない。しかし、彼が本当に騎士であると思っているのは、彼自身と、彼と同じごっこ遊びに興じる子供だけである。

凡例

 山田太郎が執筆した2つの著書、『「表現の自由」の闘い方』と『「表現の自由」の守り方』については、頻繁に言及することが予想されるため、それぞれ『闘い方』『守り方』と略記した。
 また、山田太郎がYouTubeチャンネルで配信している動画については、『動画第〇回』と略記した。

目次

各論編

【山田太郎問題】「国連論破神話」の解体#1:ただの居直り
【山田太郎問題】「国連論破神話」の解体#2:「根拠なき30%」への逆ギレ
【山田太郎問題】「国連論破神話」の解体#3:ネトウヨ並みの詭弁
【山田太郎問題】『こども庁』本が無視し続ける自民党の本質
【山田太郎問題】激ヤバ規制「侮辱罪厳罰化」推進を誇る愚と好都合なダブスタ
【山田太郎問題】「クレカ規制」に見る常套手段と無能
【山田太郎問題】LGBT/難民/共同親権で暴かれるこどもまんなかの虚構

参考

【参考】国連特別報告者マオド・ド・ブーア=ブキッキオ氏の記者会見の書き起こし

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