キャリアについての徒然

キャリアについて、徒然と考えたこと。

自分自身は仕事のモデルと言うものがない。それがかえって自由でもあるけれども、自由であると言う事は不安定でもある。不安定だからこそ安定を求めようと思考するけれども、いくら求めても安定など訪れる事はないし、まやかしみたいなものでもある。結果的に、倒れるような不安定さで前へ前へと進む形になる。

臨床心理士は、歴史が比較的新しいのもあり、キャリアのお手本となるような人物があまりいない。おそらくは、カウンセラー自身が自分のことを語ると言うのも、職業柄あまり多いものではない。クライエントにとっては、あまり有益な行為でもない。

また、常勤職が非常に少ない一方で、仕事に携わる領域は多岐にわたる。そのため、この職場で、この業務で、と言うような単一的なモデルと言うものが存在しにくい。いろんなものを経験し、掛け合わせてと言うようなキャリアとなっていく。

また、私自身がいくつかの面でマイノリティであることもあり、さらにその傾向は増してゆく。つまり、典型的な家族のあり方と言うものにあまり縛られない。そもそも自身の家庭も極めて典型的な家庭像からはかけ離れているため、原家族からの縛りと言うものも良くも悪くも少ない。

この事は最初の話と同じで、自由であるが不安定であり、不自由による安定さを求める傾向も裏表として存在する。

このように考えていくと、キャリアについて1つのことがまず確かなものとして言えそう。

仕事だけに限らない、ライフステージのみにも限らない、自分自身が生まれ育ってきた延長線上として、キャリアは存在する。

自分自身は、そうした不安定さの中で模索してきた自負や自覚がある。そのような自由であるが故の不安定さは、おそらくカウンセラーとしては適性があるのであろうとも思う。

だからまぁ、そのように捉えるなら、自分自身のこの選択そのものも、これまでの自分の延長線上にあったと言う意味では、安定した中で不自由に生きてきた人々と比べても結果同じであろう。


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