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誰かの心にいつか響けばいいなと思っています 〜創作文『生きにくい男』〜

ひどいことは重なるものですね。

ちょっと聞いてやってくださいな。

実は、先日弟が骨折し、実家のワンコは目にひどい傷を負いまして(見えなくなっているらしい)、世帯年収百万円に満たない(3月から父の養育費が送られなくなった)シングルマザー家庭の我が家はピンチなのです。

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僕は僕で富山で一人大ピンチ(というか人生の岐路)に直面しているのですが、それは後でお伝えします。

今日はそういう事情で、お金はあるに越したことはないので、創作文を有料で公開してみることにしました。クラウドファンディングです。

いつもnoteで書いているような記事を有料にするのにはどうしても抵抗があったのでそうします。サポートいただけると助かります。

無料部分ではあらすじとか、僕のピンチとはなにかとか、そんな話をしようと思います。


あらすじ『生きにくい男』

今回書いたのは生きにくい男の話です。はっきり言ってほぼほぼ自分のことです。僕は周りから見ればおそらく生きにくい人だと思います。

しかし、別に不幸でもなければ境遇を憎んでいるわけでもなく、いろいろあっても自分なりの喜びや楽しみを見出しています。

そんな自分の視点を書きました。時に馬鹿にされたり哀れみを向けられたりする境遇の自分がどんな風にいろいろなことに喜びを見出しているのか。

なので、物語というか擬似エッセイみたいになってます。どんでん返しとかは期待しないほうがよろしいです。

死ぬかもしれない病を乗り越え”ふつう”の生活が送れるようになった主人公は超絶に不器用で、「作家として生きるしかねえな」と二十歳でぼやきます。そいつが作家として生きていき、死ぬまでの話です。

村田沙耶香さんの『コンビニ人間』で主人公がコンビニ店員としてしか生きられないのと似てます。

テーマは、すごく抽象的にいえば「優しさの時間幅」ですかね。

学歴とか、大きな選択とか、働くこととか、人間関係とか考えて考えて苦しくなっている方が読むと、主人公の潔さは新鮮に映るかもしれません。もしかすると。


今直面しているピンチ

実は今、進路について激しく葛藤中でして、それが僕のピンチです。シミュレーションとしての話を書きたいなと思い、この擬似エッセイを一気に書いてみました。

奨学金制度が新制度に移るようなんですが、これが厄介なんです。どう厄介かをめちゃめちゃ簡単に言いますね。

月々6万7千円の給付なのですが、今までより成績等の審査が厳しくなり、一旦NO!ということになると給付されたお金は返済しないといけないお金に化けてしまうと言うのです。退学したり、標準単位に足りなかったりすると化けます。

なことを言われたって、僕は自分が普通に就職できるともしたいとも思えないし、バイトとライターと大学生活を両立して標準単位を取ることは難しいのです。おそらく無理。

僕にとってはかんたんに「がんばれ」でどうにかなる問題ではないのです。

というわけで、ライターとして生きる路線を進んだ自分(少しデフォルメした自分)を客観的な目線から書きました。


友人からの感想

参考になればと思い、友人からの感想をもらってきました。名前を伏せて貼っておきます。こちらを読んでから購入を考えてもいいかと思います。

 宮沢賢治と太宰治を思い出した。
 彼はきっと、万人には受け入れられないだろう。だが、彼の行先を少し見てみたい気がするのは気のせいだろうか。
 もし、真の賭博師がここにいるのなら、彼の人生に大金をかけるかもしれない。なぜなら彼もまた、とんでもない賭博師だからだ。
約五千字の創作物とは思えない。内容が濃い作品だと感じた。読み終えた後は2時間の映画でも見たかのような感覚になった。表現の言い回しも難しいものはほとんど無く読みやすかった。作中の「彼」に起こる出来事に対しての「彼」の感情や考える事が分かりやすく書かれており非常に感情移入しやすい。
「彼」が幼い頃に大病を経験したことで、普段私達が「普通」として考える、一人で歩いたり通学したり文を書いたり本を読んだりと言った些細なことも幸せに感じるという部分が印象に残った。
自分にはそのような経験が無いため、今当たり前に出来ている事が有り難いことであるという事を気付かされた。
幸せな文章ですね。広い優しさが伝わります!久高先輩が優しいから周りが優しいんだと思います。負の部分もみたいです…なんか苦悩みたいな…
エッセイとして心理描写が細かいと思った。小説としてはもっと要素と枠組みをしっかりしたほうが楽しめると思った
人生における「重要な決断」というヤツは、いつ頃やってくるのだろうか?私の持つ約20年という短い経験の中では、そんなこと無かったように思える。
作中の「彼」はある決断を下す。大学をやめ、作家業に注力することである。この決断は、主流となる考えとは逆を行く物であろう。こうした決断は周囲からの理解を得がたい傾向にあり、「彼」が自称するとおり「生きにくい男」だとは感じる。
しかし、私は「彼」の決断力が眩しく思う。間違いなく長所の一つだ。仮に私が「彼」だったとして、これほど潔く決断は出来ないだろう。私がまだ世間知らずの若造だからか、自分の道を一本に決めて歩く潔さは清々しく感じた。日陰でジッと座っている性分の私にとっては、「彼」が眩しく、なんだかスゴいヤツに見えたのだ。
この先、私の人生にも決断を迫られることがあるのだろうか?来たとして、決断できるだろうか?未来ってヤツは予想がつかないから怖い。そんな中で決断した「彼」は、不器用だとしても、やっぱり格好いいと思う。
「彼」の決断が是か非かは私には分からない。それは他人が判断する物では無く、「彼」の物語が終わってから、「彼」自身が決める物だと私は思う。そして終盤を読むに、「彼」の決断は幸せだったのかもしれない。
さて、現実はどうなることだろうか。どうなろうとも、彼の決断の行く末を一人の友人として応援したい。


正直、物語としてはどうかと思うぞという文章なんだと思います。友人の言葉なので贔屓目にもなっているでしょう。

ドキュメンタリーとかエッセイとしてお楽しみいただくと良いのかもしれません。

復学の判断があと2日に迫っているので急いで書いたものではありますが、僕の経験と思いを込めた作品です。

読んでみてもいいかなと思って購入していただけると嬉しいです。

たぶん、ご主人様が帰ってきた途端に大興奮して部屋中を走り回るワンちゃんくらい喜ぶと思います。

よろしくお願いします🙇‍♂️


無料部分、最後までお読みいただきありがとうございました。


それでは、ここから先が有料となります。


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