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平井俊徳の村々探訪 故事伝説・民話を巡る

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高千穂郷を中心とした村々の歴史を基に、自分で歩いて見たものや、聞いたこと。 そして、知識として得たことを紹介出来たらなと思っています。
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2019年1月の記事一覧

高千穂郷八十八社、史跡巡り日之影編

高千穂郷八十八社、史跡巡り日之影編

今回は高千穂郷、日之影町を巡る。

日之影町には大きく分けて4つの地域がある。

七折、岩井川、分城、見立。

以前、見立地区は回ったので、今回は分城、七折を中心にまわってみた。

先ずは、八戸(やと、と読む)の清流園上部にある【三王子大権現】

祭神ははっきり分かっていないが、日之影町史より、「阿下熊野権現社」と関係が深いとある。

「三王子」とは、三柱の王子神の事で、王子神とは神が少年あるいは

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女神に魅かれて

女神に魅かれて

高千穂町向山の仲山地区にある高千穂太郎の奥津城(おくつき)。
奥津城って、なに!?
と思って調べてみると神道式のお墓とあります。

向山から高千穂峡へ向かう途中に仲山城跡のある仲山キャンプ城がありまして、そちらへは登らずに高千穂峡の方へ行くと去来庵という茅葺の古民家があります。
この左手に看板とこの鳥居があります。

高千穂太郎は高千穂神社の祭神でもある三毛入野命の祖先で、血筋が途絶えた際に豊後

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神社の別当寺をもとめて

神社の別当寺をもとめて

【平井俊徳の村々探訪】
本組編 第2回

荒立神社の第2の鳥居を下から見て右側、くしふる神社方面へ行くと神漏岐堂(かむろぎどう)が左手にあります。

宮尾野下という小部落名で、ちょうど二十体王の宮の下らへんになりますが、この辺を無間堂という地ということみたいです。
この辺にはお寺が2つあったとのことです。

1つは多福庵、これは天台寺であり本尊地蔵の庵であるとのことです。

荒立神社の別当

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本組という村

本組という村

私の住む本組という場所の紹介を少ししていきたいと思います。

天孫降臨の際、この地には良い水がなかった。

そこで、ニニギノミコトはアメノムラクモノミコトに高天原へ戻り、水の種をもらってきてくれ〜と頼んだ。

アメノムラクモノミコトは高天原でアマテラスオオミカミより3つの水の種をもらって高千穂へ帰ってきた。

これを藤岡山の麓、神代川のほとりに置かれた。

ここを天眞名井という。

神話に興味があ

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荒立神社秋の大祭

荒立神社秋の大祭

今年1月13日は荒立神社の秋の大祭でした。

荒立神社は今ではかなり有名となり、高千穂でも沢山の方が参拝に訪れます。

少し荒立神社の紹介。

御祭神は猿田彦神、鈿女の尊、さこ天満宮の大神(合祀)となります。

天孫降臨の際、天の八衢にて待っていたのが国つ神の猿田彦神。

体格は偉大で全身輝き、特に鼻が高く、目は大きく、顔は鏡のように赤く照り輝いていた。

先頭に立った神は、その眼の光に負け、問う

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