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コミックのドラマ化

著作権には「著作者人格権」と言うものがあり、大雑把に言うと、著作物とは著作者の人格そのものなんだから、無断の改変などそれが傷つくような形で発表してはいけないということです。

一般論としての話ですが・・・、
テレビ局は3か月ごとにドラマを制作しますが、少し前からドラマのために話を書き下ろすより、人気コミックのドラマ化が花盛り状態です。
もともと人気のある原作をドラマ化した方が話題になりやすく見てくれる人も増えるので、とにかく視聴率が欲しいテレビ局はコミックのドラマ化に熱心です。
出版社もそれがきっかけで本やらグッズが売れ、上手くいけば映画化?・・・など、ビジネスを広げることが出来ます。

ただしテレビ局がコミックにあやかりたいのは数字のためで、ドラマ化が決まった後はテレビ側で都合のいいように物語やドラマの在り方を料理したいので、「あとは我々のもの」と色々触っちゃう場合も結構あります。
もちろんそれが功を奏して、テレビが絡んだメディアミックスで、ドラマもコミックも主題歌も大ヒットする場合もあります。

思うに、テレビの人たちって何でも自分たちの都合で強引にやっちゃう人がホント多い。
それがひどすぎて、個人的にはそれは仕方ないか・・・と諦めているところもあり、「結局は金かよ?」と言う話にしてしまい申し訳ないのですが、安易にコミックのドラマ化の話が持ち出されないよう、もしくはドラマ化で少々話が変えられても原作者が「これだけお金を貰っちゃったから仕方ない・・・」と諦めがつくくらいに、ドラマ化に当たって原作者へ払われるロイヤリティを、今より破格に増やす・・・くらいのルールでも作らないとダメなのかも?と。
・・・そうなるとその役割は出版社と言うことなりますが。
このような場合、原作者や原作、原作が好きなファンの側に立てる唯一の存在は、小学館だったわけですから。

テレビ局は簡単に「コミックのドラマ化」を言い出せない、もしくはそれなりの覚悟がないとドラマ化できないような金額にすることで、作品や作者を守ることになるのでは?とか。それが払えないなら、オリジナルで話を作ってドラマを作れば好き勝手にできるのですから。

今回は、まだ完結していない話をドラマ化するわけで、強引にストーリーを触られると、今後の原作にも影響してしまう、かなり慎重に扱うべきケースだったはず。
今、絶賛子育て中の子供を他人にいじられてしまっていたわけです。
テレビ局もですが、間に入って調整しきれなかった小学館にも問題はなかったのか?は検証が必要かと思います。

あの作品は作者の子供?もしくは人格そのものだったのかも知れません。それを自分にとって醜く変えられてしまった作者の気持ちはいかほどだったのでしょう。

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