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いつかはいつしか過ぎていて

雨の匂いが残る盆
送り火 煙る道端
故人にさよならまた来年
それとも彼岸でまた逢瀬

ジリジリ煩い油蝉が
カナカナ哀しい日暮に
おくれよ送れそうもう手遅れ
日暮色暮夕日が綺麗

ぺトリコールもまた来年
ソワソワしては頭を垂れて
唇噛んで鳴いている

泣き腫らしたら鼻腔も腫れて
匂いも知れない役にも立たない
重たい目蓋と心に蓋を
啜り泣く声夜中に響いて
五月蝿い五月蝿い御免なさい


もう眠りたいから
よく眠れるようにお願い
ラベンダーを敷き詰めて
飾りに醜草を綺麗に散らして


二度と目覚めないようにお願い
蓋は釘で打ち付けてお願い
これが最初で最期のお願い












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