no.1 無茶なリクエストをされるお客様。
書店にはさまざまなお客様がいらっしゃいます。
テレビの特集で見た本をお探しのお客様。新聞の切れ端を握りしめて来店されるお客様。雑誌のバックナンバーをお探しのお客様。などなど。
書店員になって2年も経った頃だったか、多少の変わったリクエストには動じないようなメンタルになったように感じていたわたしですが、それでも驚いたのが、
『タクシーを呼んでくれませんか??』
というリクエスト。
いやいやいや、こちらは本屋ですよ?
ここはコンシェルジュのいるカウンターではなく、お会計のレジですよ?
と、一瞬言ってしまいそうになってしまいましたが、もちろん言いませんでした。
心を落ち着けて、一応レジにあった店の電話でタクシーを呼ぼうとしました。お客様が出されたタクシー会社の電話番号があったので、そちらの番号にかけたところ、「こちらの番号はご登録いただいた方専用です」と。
お客様に伝えると、
「あら、こちらは登録してないのね」
と驚きのご様子。
謝るのもおかしいとは思いつつも「申し訳ありません」と一言。
結局それで諦めて帰って行かれたのですが、今思い出しても「?」な出来事でした。
どんな高級な本屋だろう。タクシーを呼ぶサービスがある本屋なんてあるのだろうか。と、その日は頭がいっぱいでした。
これを読んでくださる数少ない未来のお客様へ。
本屋ではタクシーを呼ぶサービスは基本的に行っておりません。本屋に足を運ぶ際には、車、バス、電車、自転車、徒歩のいずれか、もしくはお客様自身のスマホ、携帯電話でタクシーをお呼びください。
貴重なお時間をありがとうございました。
気に入ったよ。という方は是非次回もお楽しみに。
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