見出し画像

【スパイスカレー】トマトチキンカレーのレシピ(初心者向け!)

初めまして!
2021年からnoteを始めることになりました。

「スパイスカレーの素晴らしさを伝えたい!」との思いでスパイスカレーに関して様々な投稿をしていきたいと思っています。

2年程前から趣味でスパイスカレーを作り始めたサラリーマンですので、プロでも何でもありませんが、
「スパイスカレーに興味があるけど、よくわからない...」とか、「スパイスカレー作りを初めて、もっと上手くなりたい!」
のような方々の助けになれば良いなと思っております。

よろしくお願いします!!


さて、初めての投稿ということで、今回は「シンプルなトマトチキンカレー」のレシピとなります!

僕の考えるポイントを入れながら紹介していきます。
丁寧に紹介するので少し長い記事になりますが、是非お付き合いください!

では、いってみましょう!

<トマトチキンカレー>

画像1

(ご飯の上に乗ってる副菜はレシピ外です。
福神漬けとか乗せましょう。)

1.材料(4〜6皿分)

■『カレーの素』 陣
・玉ねぎ     中2個(みじん切り)
・セロリ(茎)   1本(みじん切り)(お好みで)
・生姜      300g(すりおろし)
・にんにく    4片(すりおろし)
・カットトマト  300g
・サラダ油    大さじ3〜4
・塩       小さじ1.5

■『ホールスパイス』 陣(あれば)
・クミン(ホール)                     小さじ1
・フェンネル        小さじ1/2
・クローブ          10粒程
・カルダモン(種は取り除く)  8粒程

■『パウダースパイス』 陣
・クミン(パウダー)       大さじ1と小さじ1
・コリアンダー             大さじ1
・ターメリック             小さじ2
・カイエンペッパー      小さじ1/2

※市販のカレー粉大さじ3でも代用可

■『具材』 陣
・鶏もも肉      2枚(600g)
・塩胡椒          小さじ1

■『煮込み』 陣
・水                       600ml
・カスリメティ    ふたつまみ程(あれば)
・ローリエ            2枚ほど(お好みで)

画像2

※写真には『煮込みハーブ』 陣は含まれていません。
※『パウダースパイス』陣は測って1つに纏めちゃっています。
※1人分で良い場合、全て半量で良いと思います。

各材料を役割毎に『○○陣』と言う形でジャンル分けしました。
いくつかポイント紹介します。

まず、『カレーの素』陣について。
「セロリ」はぶっちゃけ無くても味わいはそんなに変わらない気がします。
お好みで良いです。
また、トマトについては今回「カットトマト」を採用しています。
フレッシュトマトや他のトマトの調味料より、「カットトマト缶」が一番手軽かつ上手く出来やすい気がしています。
後、スーパーのトマト缶だと400gくらいのものがあったりしますが、残したくなければ全部入れてしまっても構いません。
その分、味わいにトマト感は増します。

次に『ホールスパイス』陣。
スーパーに売ってない場合もありますので、一部のみ、もしくは無しでも構いません。
無しでも美味しく出来ます。
加えたら香りや味わいが良くなります。
(いまいちよく分からないこともあります。)
何より、完成したカレーを口にした時にホールスパイスが入ってくるので、ホールスパイスの味がダイレクトにきて食べていて楽しいです。
個人的にはホールスパイスの醍醐味はこの点だと思っています。

最後に『パウダースパイス』陣。
今回扱うスパイスは基本的にはスーパーで売っていると思います。
胡椒の売っているあたりを探してもらえれば、ビン売りしています。
また、より簡単にしたいのであれば市販のカレー粉でも良いです。
あれは各メーカーが複数のスパイスをブレンドしているので問題なく美味しく作れます。

2.レシピ(目次)

さて、これから各手順毎にレシピを説明していきますが、まずレシピを箇条書きでおこしておきます。

2-1.下準備
①「玉ねぎ」「セロリ」をみじん切りにする
②「生姜」「にんにく」をすりおろしにする
③「鶏もも肉」の皮を外し筋を取り除いた後、一口大に切り、「塩胡椒」を少々を揉み込む

2-2.調理『炒める』
①鍋に「サラダ油」、「ホールスパイス」を入れ、弱火にかけ、スパイスの周りに泡が出るまで炒める(テンパリング)
②「玉ねぎ」を加え、強火〜中火にし、薄いきつね色になるまで炒める
③「生姜」「にんにく」を加え、中火で3分程度炒める
④「セロリ」を加え、中火で濃いきつね色になるまで炒める
⑤「カットトマト」を加え、中火で煮詰める
⑥「パウダースパイス」と「塩」を加え、弱火で香りが立つまで炒める(カレーの素 完成)
⑦別のフライパンで「鶏もも肉」を強火で両面を焼く

2-3.調理『煮る』
①カレーの素の鍋に「水」を加え、強火で沸かす
②カレーの素の鍋に「鶏もも肉」を焼いて出た油と一緒に加える
③弱火に落とし、「カスリメティ」と「ローリエ」を加え、15分煮込む
④味見をし、塩やパウダースパイスで調整する

2-1.下準備

①「玉ねぎ」「セロリ」をみじん切りにする
②「生姜」「にんにく」をすりおろしにする

では、材料のカットをしていきましょう。
『材料』欄の記載通り、「玉ねぎ」と「セロリ」はみじん切りに、「生姜」と「にんにく」はすりおろしましょう。
こんな感じ。参考程度に。

画像3

画像4

画像5

「玉ねぎ」はみじん切りにすれば仕上がりがトロッとしやすく、くし切り等にすればさらっとします。

「生姜」「にんにく」は一緒に炒めるので1つにしてOKです。
また、みじん切りでも良いです。
味わいと香りが結構違ってくる気がしますが、良し悪しはなく、好みです。


③「鶏もも肉」の皮を外し筋を取り除いた後、一口大に切り、「塩胡椒」を揉み込む

続いて、「鶏もも肉」。
鶏皮は食感に難ありなので取り外します。
(好きであればついてたままでもOK)
鶏皮は後で使いますので置いておきましょう。

因みに「鶏肉を柔らかくする方法」って色々あると思うのですが、僕が一番確実だなと思っているのは「筋を取り除く」です。

画像6

この端からちょこっと出ている白いやつですね。
硬い筋が残っていたら何かに漬け込んで身を柔らかくしたとしても食感は良くないですよね。
少し手間ですが、手で筋を引っ張りながら包丁で剥ぐように(魚の鱗を剥がすような感じ)取ってあげましょう。

その後、一口大に切って「塩胡椒」を振ってもみ込んであげましょう。
味付けの役割と塩の浸透圧で色々あって肉を柔らかくする役割です。

画像7

下準備は以上!では調理していきましょう!!

2-2.調理『炒める』

①鍋に「サラダ油」、「ホールスパイス」を入れ、弱火にかけ、スパイスの周りに泡が出るまで炒める(テンパリング)

いよいよ炒めていきます!
炒める上での調理器具ですが、深めのフライパンを使っています。
もちろん鍋でも良いですが、こげつきにくい器具推奨です。
まず、『カレーの素』作りから。
『グレイビー』って言われたりもするやつです。

「油」について、今回は一般的な「サラダ油」を使用します。
「米油」とか「紅花油」とか「ひまわり油」とかが使われていることが多いのでこれらでも良いです。
癖の少ない油の方がスパイスの香りの妨げにならず、望ましいようです。

画像8

「油多いのでは?」と言う声が聞こえてきそうですが、作った後の感想としてはむしろもう少し多くても良かったなぁと思っています。
カレーは基本的に油を多く使います。
市販のカレールウもかなり油が含まれています。
その分と考えましょう、油は悪でないです!

『ホールスパイス』を加える場合は鍋に加え、弱火にかけていきます(「テンパリング」と呼ばれる作業です)。
「クミン(ホール)」と「フェンネル」は焦げやすいので、まず「クローブ」と「シナモン」を加え、少し置いて「クミン(ホール)」と「フェンネル」を加えましょう。

画像9

弱火でテンパリングしているとホールスパイスからシュワシュワと泡が出てきます。
これはホールスパイスから油に香りが移っているということです。
次第に「クローブ」が上の画像の様に膨らんできますので、そしたら「クミン(ホール)」と「フェンネル」を加えましょう。
※クローブをテンパリングしていると油がはねることがありますので注意しましょう!!


②「玉ねぎ」を加え、強火〜中火にし、薄いきつね色になるまで炒める

「クミン(ホール)」と「フェンネル」を加えたら、そのまま直ぐに「玉ねぎ」を加え、「油」、「ホールスパイス」を混ぜ合わせましょう。

画像10

こんな感じですね。
そしたら「強火〜中火」で「玉ねぎ」が薄いきつね色になるまで炒めていきます。

色々なレシピで「玉ねぎは強火で!動かさず!」と書かれていたりします。
決して間違いではないと思うのですが、コンロの火力や鍋の材質によってはしっかり焦げ付いてしまいます。
「玉ねぎ」を投入して1分程は「玉ねぎ」からしっかり水分が出るので、動かさなくてもまず焦げ付きませんが、それ以降は調理環境に合わせ、都度混ぜるようにしましょう。
また、途中で焦げ付きそうであれば、少し水を加えてあげましょう。
(その場合、加えた水分はしっかり飛ばし切りましょう。)

画像11

といいつつ、これはちょっと焦げてしまっています。
まぁ、これぐらいは全然許容範囲です。
ここまでで炒め時間8分くらいです。


③「生姜」「にんにく」を加え、中火で3分程度炒める

これくらいの色になれば、中火に落とし、「生姜」「にんにく」を加え、炒めていきます。
「生姜」「にんにく」は焦げやすいです。
ここからはしっかり混ぜながら炒めてあげましょう。
次第に「生姜」「にんにく」の香りが立ってきます。


④「セロリ」を加え、中火で濃いきつね色になるまで炒める

3分程炒めると、少しねっとりした感じになりますので、次に「セロリ」を加え、引き続き中火で炒めていきます。

画像12

これくらいの濃いきつね色(たぬき色?)になれば、「玉ねぎ」の炒めは完了です。
ここまで15分くらいです。


⑤「カットトマト」を加え、中火で煮詰める

続いて「カットトマト」を加えます。

画像13

時折混ぜながら中火で煮詰めて水分を飛ばしましょう。
トマト缶は所謂「水煮缶」ですので、水分を飛ばしてトマトの旨味を凝縮させるイメージです。
5~10分程かかりますが、この工程を省略すると味がぼやけてしまうので、しっかり煮詰めましょう。

画像14

これくらいもったりしたらOKです。
ペーストっぽくなってきました。


⑥「パウダースパイス」と「塩」を加え、弱火で香りが立つまで炒める(カレーの素 完成)

もう少しで「カレーの素」が完成です。
弱火に落として「パウダースパイス」と「塩」を加えます。

画像15

香りが立つまで炒めます。
パウダースパイスは焦げやすいのでこの時は絶えず混ぜてあげましょう。

香りが立ったら火を止めて「カレーの素」は完成です。

画像16

少し味見してみましょう。
素なので「ちょっと塩辛いなぁ」くらいで良いです。
薄ければ塩をひとつまみ程いれてあげてください。


⑦別のフライパンで「鶏もも肉」を強火で両面を焼く

次に『具材』の「鶏もも肉」に火を入れます。
「鶏もも肉」へはしっかり焼き色を付けたいので、別フライパンで焼きます。
別フライパンで鶏もも肉を焼く時にサラダ油を少し入れますが、併せて鶏皮で油を出すのもありです。

画像17

こんな感じですね。

油が出たら鶏皮は「カレーの素」の鍋に移しておきましょう。
鶏皮には煮込み時の旨味出汁としてまだまだ働いてもらいます。

では「鶏もも肉」を焼いていきます。強火です。

画像18

焼き色を付けたいので極力動かさず、片面を1分程焼きましょう。
焦げ付きが気になる場合はフライパンを軽く揺らしてくっつかないようにしましょう。
ひっくり返してさらに1分程焼きましょう。

画像19

良い焼き色してますね。
この後、煮込みますので、中まで火が通っている必要はないです。

なお、「一口コンロ」や「フライパンが2つもない」といった場合は、カレーの素の鍋に「鶏もも肉」を加えて中火で炒めましょう。
ある程度焼き色をつけることは出来ます。
この場合はカレーの素が焦げないよう、混ぜながら「炒める」ようにしましょう。

『炒める』工程は以上です!

2-3.調理『煮る』

①カレーの素の鍋に「水」を加え、強火で沸かす

続いて『煮る』工程です。
といってもここまで来れば後は簡単です。

「カレーの素」の鍋に「水」を加え、沸騰するまで強火で沸かしながら混ぜて「カレーの素」を溶かしていきます。


②カレーの素の鍋に「鶏もも肉」を焼いて出た油と一緒に加える

沸騰したら「鶏もも肉」をフライパンの油ごと加えます。
この油は鶏もも肉の旨味が出てますので、是非加えてください。
なんだったら加えた後、空いたフライパンに少し水を入れて底をこそぎ、再度加えても良いくらいです。
それぐらいこの油は今回のカレーの旨味の代表で味の決め手です。

画像20

鶏もも肉を加えた状態です。
沸騰させるとアクが出てきますが特にえぐみになるような材料はないので取り除かなくて良いです。


③弱火に落とし、「カスリメティ」と「ローリエ」を加え、15分煮込む

そしたら弱火で煮込んでいきますが、この時にハーブ類を加えていきます。
「カスリメティ」はスーパーにはまず売っていませんので、もしあれば加えてください。
(欲しい人はスパイス専門店やネットショップでお買い求めください。
趣味で作るなら50gで十分です。)
独特な甘い香りで入れるとグッとそれっぽい味わいになります。

後、これは思いつきだったのですが「ローリエ」も加えました。
「ローリエ」はスーパーで売ってますね。
ただ、しっかり香りがカレーに移りますので、お好みでどうぞ。無くても良いです。

画像21

「カスリメティ」はこれくらいを2回分加えました。量もお好みで。

画像22

こんな感じ。弱火で15分程煮込みましょう。
ポコポコするくらいの火加減をキープしましょう。
グツグツさせてしまうとスパイスの香りが必要以上に飛んでしまいます。

なお、蓋はどちらでも良いと思いますが、温度が上がりやすいので、グツグツしないように注意しましょう。
今回は煮込みと同時に少し煮詰めたかったので蓋なしでしたが、蓋をしてその分火をさらに小さくすれば省エネになりますね。

画像23

15分後の様子です。
油が浮いてますね。
この水分と油の分離感が肝で、上手く作れているとしっかり分離してくれます。
この油は”旨味”と”スパイスの香り”が移った油で、こいつのお陰で美味しいカレーになります。
油をたくさん入れたいのはこういった理由です。


④味見をし、塩やパウダースパイスで調整する

ここで味見をして「スパイス感が足りない」と感じた場合は「クミン(パウダー)」と「コリアンダー」、もしくは「カレー粉」を少々加えてもう3分程煮込みましょう。


「スパイスの味はするけど何か物足りない」と感じた場合は「塩」を少々加えてみましょう。
塩を加えると不思議と味が纏まります。

ある程度塩を加えても塩味が増すだけで物足りなさを感じる場合は何かしらの理由で”旨味”が不足しているのだと思われます。
この場合、「煮詰めて水分量と旨味のバランスを取る」か「旨味を足すために調味料を加える」という対策が考えられます。
加える調味料としては「ウスターソース」、「醤油」、「バター」、「コンソメ」あたりがおすすめですが、調味料が前面に出た味わいになってしまいますので、煮詰めて様子を見た方がベターだと思います。
時間が解決してくれることもあります。

画像24


味が決まれば完成!お疲れ様でした!
盛り付けて頂きましょう。

写真の盛り付けたカレーには黒胡椒とカスリメティを上からかけています。
なお、副菜は左が「かぶらのお漬物」、右が「セロリのアチャール」です。
副菜があった方がカレーをさらに楽しく食べることが出来ますね。


以上、長文にお付き合い頂きありがとうございました。
今回のレシピをおさえておけば、他のレシピにも使えたり応用出来たりします。

といっても、僕もまだまだ勉強中。
2021年、精進していきます!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?