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無借金経営はしない方がいい

こんにちは!クボタです。

今回は「無借金経営は危険」というテーマでお話をしていきたいと思います。

初めに言っておきますが、無借金経営が悪いと言っているわけではありません。

会社の利益や資金だけで会社を回せているのは素晴らしいことだと思います。

ただ、リスクもあります。

会社が倒産するときは黒字や赤字で倒産するわけではありません。

"会社の資金が尽きた時に倒産します"。

会社の資金が尽きれば毎月黒字でも倒産してしまいます。

業種にもよりますが、会社は基本的に仕入れなどの支払いが先に発生し、

後から売り上げが入ってきます。

飲食店と同じ原理ですね。

材料を仕入れて作ったものをお客様に提供し、そこで初めて売り上げが入ってきます。

要は先に材料を仕入れるお金が必要です。

仕入れたものに付加価値をつけて、仕入れた金額以上で提供してそれが利益になるわけです。

最初の内は自己資金だけで材料が仕入れられて会社自体は回せるかもしれません。

ただ、売上が増えてきたらどうでしょうか?

それに伴い仕入れ代金はどんどん増えていきますよね?

ここで資金が足りなくてショートしてしまい、黒字でも倒産してしまうわけです。

この時に困って銀行にお金を貸してほしいとお願いしても、すぐに初回の融資は下りません。

「借金がないんだからいつでも借りられるでしょ?」と思っている方もいますが、

初回の取引が最も借りづらいんです

金融機関も今まで取引がなかったところとは取引も慎重になります。

金融機関が一番見ているところは「コツコツと毎月貸したお金を返済しているかどうか」です

今お金があるかどうかとか、お金がある時だけまとまったお金をドンと返す人よりも

コツコツと毎月決まった額を送れずに返済している人かどうかを見ています。

要は仕入れ代金は運転資金としてあらかじめ借金しておくことが重要です。

じゃあ一番初回で借りやすいのはいつか。それは「創業時」です。

自己資金があるかなどは見られはしますが、ほぼ100%の方が融資を受けられると思います。

「それでも無借金で私は行きたいんだ!」と思う方に私が思うメリットデメリットをお伝えします。

無借金のメリット

① 利息を払わなくて良い
 今は金利が安いとは言え、金額が大きくなれば利息もその分増えます。保証協会などもついてしまうとさらに利息の金額は増えていきます。自己資金のみであればその利息を払わなくて済む。これはメリットと言えます。

②借金返済に追われない
借金の返済に頭を悩ませている経営者は多いと思います。うまくキャッシュが回っている時であればいいのですが、そうでなければ返済資金の工面に追われることになります。

③精神的に楽
 これが一番のメリットだと思います。無借金は気が楽です。ダメならいつでも会社を辞められると思えることはかなり気が楽だと思います。
無借金経営を目指す経営者は戦略的に有利とかの理由ではなく、精神的に楽になりたいという動機が強いみたいです。
金額が多ければ多い程その分プレッシャーは大きくなります。

無借金のデメリット

① 急な資金需要に対応できない
 ビジネスをしているとチャンスが急に訪れることがあります。例えば大型案件などだと思います。この時に資金がないと投資が速やかにできずに売り上げ獲得のチャンスを逃してしまいます。要は、機会損失のリスクがあるということです。

②金融機関からの信頼が得られない
 これは最初にお話ししましたが、実績のない会社との取引は金融機関も必要な時にすぐに貸してはくれません。

③倒産のリスクが増える
 やみくもに無借金経営を目指すことは倒産リスクが非常に大きいです。
先程もお話しましたが、売掛金の増加や資金繰りが悪化してしまう事態が起きた時に現預金が手元にあれば倒産を防ぐことができます。無理に無借金経営を目指すのではなく、銀行融資など適切な時期に適正な金額を借り入れることで健全な経営を目指しましょう。

借金するときの思考法

それでも借り入れに抵抗がある方に一つの考え方のアドバイスなのですが、

借り入れも「仕入れ」と考えてすることをおススメします。

商売って100円で仕入れたものを150円で売って50円が利益…こんなイメージだと思いますが、

借り入れも仕入れと考えて1000万円で借りたお金(要は仕入れですね)が1500万円になる。

その利益のうちの数%を貸してくれた金融機関にもお支払いする。

要は借りた1000万があるからさらに利益が出せる。

こう考えたら少しは抵抗がなくなるかもしれませんが、いかがでしょうか?

では最後に僕はいくら借金しているのかをお答えしたいと思います。

約1億5000万円です。

返済今月もコツコツ頑張ります!

では今日はこの辺で!!さようなら!!

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