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NASAと共同開発!眼科装置開発のすヽめ〜前編〜

こんにちは。
窪田製薬ホールディングス広報の市川です。

窪田製薬は、”世界から失明を撲滅する”ことをミッションとし、目に関わる創薬、デバイス開発を行っています。創業者の窪田については(こちら)にまとめてありますのでご覧ください。

創薬業界は、専門用語も多く、一般的にわかりにくい業界であることから、このブログでは、できるだけ噛み砕いた情報を発信していきます。少しでも窪田製薬の開発に興味関心をお持ちいただければ嬉しい限りでございます。
(正式なリリースや最新情報はコーポレートサイトをご覧ください。本サイトではあくまでも既に発表した情報をまとめてお伝えしております。)

窪田製薬ホールディングス株式会社(以下「当社」)は、当社 CEO の窪田良がアメリカ航空宇宙局 National Aeronautics and Space Administration(米国、以下 NASA)より有人火星探査を含むディープスペースミッションの Principal Investigator(研究代表者)に任命され、100%子会社のアキュセラ・インク(米国、以下「アキュセラ」)が、Translational Research Institute for SpaceHealth(TRISH)と小型 OCT開発受託契約を締結したことをお知らせいたします。これにより、当社は有人火星探査に携行可能な超小型眼科診断装置の開発を今後 NASA と共同で進めてまいります。なお、この契約に基づき、開発に要する費用は TRISH を通じて NASA より全額助成されます。(窪田製薬リリース引用)

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今回のブログでは、窪田製薬が開発している超小型OCT「PBOS」についてや、NASAと共同開発を進める宇宙飛行士モニタリング機器について、この二つの違いやビジネスにおけるシナジー効果を解説していきます。

PBOSって何?NASAとなんかやっているけど何が違うの?という方はぜひ一読ください。

超小型モバイルOCTはなぜ必要なの?

(以前パイプラインをまとめた際に、こちらでも簡単にご説明しています。)

OCTとは光干渉断層計と訳されますが、目に安全な光を入れて網膜などの断面を撮影できる機械を指します。
網膜の厚さや、輝度を見ることで異常の有無を確認します。
(簡単にいうとCTみたいなものですが、大きな違いは、OCTではX線ではなく近赤外光を使用します。)

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(右のぷくっと膨らんでいる方が異常あり)
高齢化とともに、加齢黄斑変性をはじめとする失明の原因となる疾患の患者は増加しています。

現在の網膜疾患の治療には、以下のような課題があります。

・薬価が1本約15万円と高額であること
・繰り返しの投与が必要であること
・適切な投与タイミングが患者ごとに異なること
・適切な治療には網膜の状態をタイムリーに観察する必要があること

網膜を詳細に観察するには、このOCTというデバイスが活躍するのですが、全ての眼科病院が所有している訳ではありません。
デバイス自体が3,000万円ほどであること、デバイスを扱う為の専門知識が必要であることが要因であまり普及していません。

窪田製薬の超小型モバイルOCT 「PBOS」

窪田製薬の開発している小型デバイスソリューションPBOSは、簡単操作で患者自身で網膜の測定ができるデバイスを目指しています。低コストで在宅検査が可能なデバイスにより、タイムリーに眼疾患の進行を観察し、適切な治療へと繋げていきます。

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測定したデータはインターネットを介し、専門医に送付。低コスト眼科医療モニタリングデバイスとして、眼疾患の進行を検知し、定期的な通院などの医療負担を軽減させます。

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PBOSが市場に普及すれば、三方良しならぬ、四方良しの効果が期待できます。

⑴患者に良し:
・診察医療費・通院交通費の軽減できる。
・常に自分の目の様子がわかる為、安心感を得ることができる。
・症状に合わせて最適な治療を受けることができる。
・地方、途上国などの医者がいない地域でも診察が可能になる。

⑵医者に良し:
・より多くの患者の疾患をモニタリングすることができる。
・すぐにでも治療が必要な患者に時間を割くことができる為、効率的な売り上げに繋がる。

⑶製薬会社に良し:
・投与するタイミングが明確になり販売機会損失の軽減に繋がる。

⑷保険会社に良し:
・無駄な通院が減るので保険の支払額を減額することができる。
・最高医療を必要な人に無駄なく提供することができる。

2019年3月 NASAからの白羽の矢

窪田製薬がかねてから開発しているデバイスは、網膜の厚さを測る機器ですが、その技術が見込まれて、なんとNASAから共同開発の依頼が!

NASAの課題と狙いとは?窪田製薬のPBOSとのシナジーは?という方はぜひ「NASAと共同開発!眼科装置開発のすヽめ〜後編〜」もご覧ください。

ちょこっと小話:
実はPBOSは、デバイス自体の性能もそうですが、デザインにも改良が加えられています。記者会見やリリース、決算説明資料などで登場しているこのデバイスですが、もし「すでに変化に気づいている」という方はかなりの窪田通であると思います。いつも見てくださっている皆さま、ありがとうございます(´;ω;`)ブワッ

旧デザイン:PBOS画像5

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新デザイン:PBOS画像8

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いかがでしょうか?
ちょっとスタイリッシュになりました。
新しいデザインは、フィット感が増したのと、また少し小さくなった感じがしますね。

”世界から失明を撲滅する”

患者様のご期待、多方面からの声援に応えられるよう、これからも日々精進してまいります。



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