東海林さだお「貧乏大好き」ビンボー恐るるに足らず」

東海林さだお「貧乏大好き」ビンボー恐るるに足らず」

書店の文庫コーナーで見かけて手に取った、東海林さだおさんの「貧乏大好き」。

「貧乏」と「大好き」という妙にミスマッチなタイトルが気になり購入。

貧乏なりの食の楽しみ方や、学生時代の貧乏エピソードを集めたエッセイ集です。

東海林さだおさんの本は、初めて読みました。
最近の話ではなくて、過去の書籍をまとめたエッセイ集でした。

その中で私は、学生時代のエピソード「白昼堂々の家出」と「漫画行商人」がとても良かったです。
私が生まれるよりもずっと前の話ですが、自分の学生時代の心境と照らし合わせながら読むことができ、どこか懐かしくノスタルジーな気持ちになりました。

巻末の解説によると、この2つのエピソードは1980年に発売された「ショージ君の青春記」が原典とのこと。
早速、この「ショージ君の青春記」も読み、私は一気に東海林さだおさんのファンになりました。