大久保の徒然なるままに映画感想文

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かぐや姫の大久保です。映画感想文をしたためます。YouTubeでも映画評論やってます『大人3枚で!!』https://www.youtube.com/channel/UCuDaRf7FB181GTARHgyXkMA

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タクシー運転手 約束は海を越えて(2017)

日本の年間興行収入ランキングを見ると、 韓国映画が未だ映画マニアの目にまでしか 届いていないことがもどかしい。 2017年韓国で爆発的ヒットした本作品。 主演は韓国、いや世界的名優ソン・ガンホ。 韓国映画ビギナーズの方には これを覚えておいてほしい。 ソン・ガンホ映画に外れなしである。 1980年に起こった光州事件を取材する ドイツ人ジャーナリストと 事情も知らず巻き込まれた ソウルのタクシー運転手の絆と交流を 描いたコメディーヒューマンドラマ。 自分も韓国映

    • 殺人の追憶(2003)

      知名度も高い韓国映画の金字塔。 1980年代、10人もの犠牲者を出したものの 未解決に終わった連続強姦殺人事件。 「華城(ファソン)連続殺人事件」。 稀代の天才監督ポン・ジュノの長編2作目。 パク刑事は昔気質の「足を使う」村の刑事だ。 軍事政権下にあった韓国。 当時の韓国警察の 傍若無人さを象徴するかのように、 犯人を追い詰めるためには 暴力も厭わない。 物的証拠を捏造したり、 大義名分のためには何でもする。 しかし、どこか憎めないという 典型的なとっつぁ

      • スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019)

        遂に、42年にも及んだ スカイウォーカー・サーガが完結した。 もはや、銀河イチ迷惑な家族喧嘩。 と言われていたが実は一貫して ある人物の話でもあったことが分かった。 公開日の次の日に鑑賞してきました。 もはやネタバレなしでは語れません。 観てない方は読まないでください。 【感想(ネタバレ含む)】   まずレイが、パルパティーンだったという 今回の新三部作最大の種明かし。 レイだけの物語で言えば、 7〜9全て「自分は何者なのか」問題である。 7・8を観

        • 円卓 こっこ、ひと夏のイマジン(2014)

          なんだろう、観終えたあとの いっぱい「感じた」感。 まだこの世界に 言葉として定義されていない感情。 それを描くのが小説や漫画、 そして映画の役割とするならば、 この作品は100点満点である。 本作は僕たち大人が忘れてしまった、 しかし確かに感じていた 小学3年生の頃の繊細な世界の見え方を 思い出させてくれる。 主人公こっこ(芦田愛菜)は、 公団住宅に大家族と住む小学3年生の女の子。 発する言葉はドギツめの関西弁。 小学3年生らしく世界に興味津々。 こっこは

        タクシー運転手 約束は海を越えて(2017)

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        • 3分で読める洋画感想
          6本
        • 3分で読める邦画感想
          2本
        • 3分で読めるアニメ映画感想
          1本

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          光のお父さん(2019)

          これはやられた。 邦画では久しぶりに当たり。 泣きました。泣きました。 CMで観た予告編はなんとなく覚えていたのだが、タイトルのもっちゃり感・配給会社の力の入れ方であまり世間の方には届かなかったようだ。 タイトル頭に「FINAL FANTASY XIV」と付いてるのもストライクゾーンを狭めてしまってる。 公開時期は後だが『DRAGON QUEST YOUR STORY』(2019)並にゲームユーザー向けのおっさん映画と勘違いされてしまう。 物語は割と王道でシン

          ハッピー・デス・デイ(2017)

          大学生ヤリマンビッチが誕生日に 見知らぬ殺人鬼に殺される。 気がつくと、当日の朝。ベッドの上。 殺される誕生日を永遠にループしてしまう 時をかけるヤリマンビッチの犯人追跡劇。 ポスターの印象から ただのB級ホラー映画と勘違いするなかれ。 スプラッター? ホラー? サスペンス? ラブロマンス? ヒューマンドラマ? はたまたコメディか? 全ジャンルを含んだまさかの快作。 とにかく主人公ツリーが明るい。 生き地獄のような状況なのに、 愚痴を吐きながら何度も死ぬ。

          ハッピー・デス・デイ(2017)

          オンリー・ザ・ブレイブ(2017)

          衝撃的なラストが話題になった隠れた名作。 自然災害と聞いて日本人が思い浮かべるのは 地震・津波・台風・火山噴火だろうか。 アメリカではハリケーン、 そして山火事である。 日本でも山火事のニュースはたまに流れるが そこまで大きな話題にはならない。 大陸の大きな国では、 自然発火や落雷で起こる山火事が とても身近な脅威なのである。 地平線まで覆い尽くす森林に 少し火がついただけで、 辺りは火の海と化す。 勢いは木から木へと燃え移り、 あっという間に街一つを飲み込む

          オンリー・ザ・ブレイブ(2017)

          マインド・ゲーム(2010)

          第8回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞作品。 大好きな映画。 大好きっていうか、素人の自分が観てもアニメ映画史の中でエポックメイキングな革新的作品だなと思える。 鑑賞中ずっと「凄いものを観てる」という感覚になる。 凄すぎて圧倒される。 知る人ぞ知る怪作。 肛門を発砲されて脳天破裂という人類史上最悪にダサい死に方をした主人公・西くん(声:今田耕司)。 好きな女の子を含め「生」に未練たらたらな男が、神様の意思に逆らい猛ダッシュで蘇生するという話。 書

          縞模様のパジャマの少年(2008)

          第一回目にしてこのチョイス。 もっと華やかで明るい作品を選べばよかったんだけど、観ようと思ってて観れてなかったのだからしょうがない。 観た人の中では、「胸糞映画」のジャンルに入ると言われてる一本。 舞台は第二次世界大戦下のドイツ、ヒトラー率いるナチスが仕切ってた頃。 5歳の少年ブルーノは父親の仕事の都合で、人里離れた見知らぬ土地へ家族と共に引っ越してきた。 また、ブルーノの父親はナチスの軍人であり、ホロコーストの最前線であるユダヤ人強制収容所の責任者であった。

          縞模様のパジャマの少年(2008)

          徒然なるままに映画鑑賞

          ところで、 この世に映画って何本あるのだろう。 映画の歴史が始まって約120年。 世界最大の映像作品データベース「IMDb」に登録されている映画本数が約72万本くらい。 映画創世記がだいたい20世紀初頭なので、世界大戦などで焼けてしまったフィルムやアジア圏、アフリカ圏など網羅できていない作品を入れると約100万本くらいと言われている。 学生映画・自主制作映画を含めるともはや計算不可能なんだとか。 これを書いている間にも世界中で誰かが映画を撮っている。 一年間で公開