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上手くなりたくば描け!絵描きSNS利用術

KUAイラストアドベントカレンダー、12月23日はNaBaBa先生から『上手くなりたくば描け!絵描きSNS利用術』です!




「時は金なり」とは言うけどさ……

 描いてますかー!?

みなさんこんにちは。NaBaBaです。今回「私のイラスト勉強法」というテーマで筆を執らせていただいていますが、さて困った。初っ端から身も蓋もない結論を言うと、そんなもの「とにかくたくさん描け!」に尽きるんですよ。いや本当に。

時代はコスパ(コストパフォーマンス)ならぬタイパ(タイムパフォーマンス)至上主義であります。みんな簡単・即効・効率的なテクニックを追い求め、さも「こちらがお求めの品でござい~」といった感じの、さまざまなメソッドがまことしやかに喧伝される今日この頃ですよ。

地道な鍛錬なんて今どきタイパ悪いよね

しかし、多くの人が言及せずにうまいこと迂回している一つの鉄則がこの世にはある。それが「とにかくたくさん描け!」という根性論なのでございます。いかに優れたメソッドであろうと、それらはすべからくたくさん描いて反復練習することが暗黙の前提なのでありますよ。

さらに言えば、巷に溢れるメソッドを日々取り入れて、手癖に頼らず思考を張り巡らせ、その上でたくさん描く。それこそが上達の黄金ルート。あまりに泥臭くて時代錯誤に見えるから、みんなハッキリとは口にしない、一つの真実。

よって、真実を知ってしまったみなさんには、明日から四の五の言わずに、汗水流して描いて描いて描きまくっていただきたい! 具体的な勉強法は、世に溢れるメソッドを各自で探し出すこと! 以上!

…と言いたいところですが、それがしんどいって話じゃないですか。そこを何とかしてくれよドラ〇もんってことですよねぇ。残念ながら私はドラ〇もんではないので、都合の良い秘密道具を出すことはできません。しかし、汗水流してたくさん描く「意味」を説くことならばできるかもしれません。

なので今回は、個別具体的な勉強法は一旦脇に置いて、「なぜ描かなければいけないのか?」という、そもそも論に立ち返えるところから始め、「描き続けるモチベーションをどうやって維持するのか?」、「個性をどうやって発見し、磨いていくのか?」という話や、もっと下世話に「ウケる絵ってどう描くん?」という話を、私の実践を例にしながらお伝えしていきます。

絵描きに「上がり」はない

本題に移りますが、ここでも結論から先に言っちゃいましょう。私がこの記事を通じてお伝えしたい勉強法とは、すなわち「SNSに描いた絵を投稿しまくって、みんなに見まくられちゃおうぜ!」であります。

……まあ待てと。いろいろと説明が必要ですよね。

今ご覧になっているみなさんは、画力も置かれている立場も環境もバラバラでございましょう。描きはじめて間もない方もいれば、すでにプロとしてバリバリ仕事している方もいるでしょう。しかし全員に言える共通の真理、それは絵描きである以上は鍛錬を続けなければ生き残れない、ということです。

初心者であれば理由を説明するのは簡単です。つまりは画力の獲得のためですよね。デッサン力や画面の構成力などの基礎画力は、いかなる理論に基づこうと、絵を仕上げたという経験を積み重ねることなくして身につくものではありません。

しかしそれらを一定水準身につけた者であっても、それで「上がり」とはなりません。画力とは上には上がいる天井知らずの評価基準ですし、プロの場合はさらに「流行り・廃り」への対応力や、代えの利かない「個性」を求められます。要するに「オワコン」にならないためには、自己研鑽と発表を通じて、お客さんのニーズに応えられているかどうかを、絶えず確認し続けなければいけないということです。

楽ばかりしていると時代に取り残されちゃうよ~

その際の問題は、研鑽や発表をどこで、どうやって行うかです。プロであれば仕事の場で行うのが合理的。なにせクライアントやお客さんが目の前にいるわけですから、彼らのニーズに耳を傾け続ければ良い。しかし、まだデビューできていないアマチュアの方や、残念ながら仕事が減ってしまったプロの方はこの通りにはいきません。

そこで出番となるのがSNSです。SNSでの事象や結果を絶対視することは問題点もありますが(詳しくは後述)、とはいえ手軽に投稿できて、多くの人に見てもらって、コミュニケーションを取ったり評価を集約したりするには、現状最適のプラットフォームなのですよ。

おとなしく投稿しろ! 

そういうわけで、まあまずは、おとなしくSNSにイラストを投稿することから始めましょうや。次に、例えばTwitterであればいいねやRT数などのエンゲージメント値を観測しましょう。コメントが付けばそれを確認するのもお忘れなく。そして、絵の内容と数値とコメントの法則性を探し出しましょう。もちろん1枚2枚ではそんなもの見えてきません。だからこそ、数を描いて投稿し続けなければいけないのです。

人の評価とは現金なものです。SNSは特にそう。へたくそな絵はウケません。うまくても、流行を意識できていない絵はやっぱりウケません。しかし逆もまた真なり。うまいかへたかは評価のボトムラインを決めるし、流行を捉えられていれば、しっかりウケます。ツボを突ければ、もうバカウケです。

このような市場原理主義に支配されているのが、SNSという場の残酷さであり平等さともいえましょう。であれば、それを絶好の訓練の場として利用すべきです。真っ当な方法で絵を投稿している限りにおいて、SNSは自分の実力を定量的に観測・分析できる場です(真っ当じゃない方法については後述)。

また、なによりSNSはコミュニケーションを取ることが本来の目的ですから、同好の士を見つけられる場でもあります。100日チャレンジなど共助しながら己を高めていく企画もありますし、モチベーションの維持にもなりましょう。やっぱりねぇ、絵描きは絵を見てもらえるのが一番のモチベアップになるのですよ。そのへんもSNSの特性を上手く利用していきましょうや。

1人では無理でも仲間がいれば頑張れる!…ハズ

見つからぬなら 見つけてもらえ 絵の個性

ここまでの話は「なにを当たり前のことを」と思われる方もいるでしょう。ですがご心配なく。ツイストが利いてくるのはここからです。

SNSでの評価を具体的にどう定量分析するかですが、ここは「数撃ちゃ当たる作戦」で行きましょう。兎にも角にも、いろいろなタイプの絵柄や画題を描きまくって投稿しまくるのです。どういう絵を描きたいのか迷っている人は当然ですし、目標がハッキリある人も、それはそれで一つのタイプとして弾倉に込め、それ以外のタイプも試してみましょう。それこそ思いつく限りを試すのです。

楽しくない瞬間もありましょう。なんの意味があるのかわからなくなるときもありましょう。ですが、地道に半年も続けていれば見えてくるはずです。自分が認識していない部分が、意外と評価を集めていることに。それは色使いだったり、デフォルメの仕方だったり、衣装のデザインだったりするかもしれません。あるいは「手の描き方がフェチい……」みたいな、すごく細かくて具体的な反響だったりするかもしれません。

理想通りに評価されるとは限らないけど…されるだけ良いじゃん

そうなれば儲けものってやつですよ。好評だった点をドンドン追求してみてください。よりリッチに、ゴージャスに、マーベラスに! ……気がついたときには、あなたは立派な「個性」を、それも「大衆に受ける個性」を獲得していることでしょう。

ここから先は調整の時間でございます。もともとの「やりたいこと」と獲得した「個性」、そして時代の「流行り・廃り」を今一度テーブルに並べ直し、それぞれの組み合わせを試しましょう。うまくフィットするものもあれば、そうでないものもあるでしょう。その確認もSNSでの評価が頼りになります。

そうして過剰な部分は削ぎ落し、足りない部分は足したりして形を整えていけば、晴れてあなただけのイラストの完成です!

道は続くよ何処までも

以上の「数撃ちゃ当たる作戦」は、言い換えると「やりたいこと」と「できること」、そして「求められること」の見える化作業。固定観念を一旦捨て、自分の実力と置かれている状況を明確にするプロセスなのです。

えてして人間というのは、この3点が必ずしも一致しません。絵描きが抱えがちなフラストレーションは、とどのつまりこれらの不一致からくるものだと私は考えております。しかし、悲しいかな商業作家として生きていく以上は、折り合いをつけなければいけない場面の連続です。

仮に3点すべてが一致している人は幸いでありましょう。ぜひ我が世の春を満喫していただきたいと心から願わずにはいられませんが、前述した通り世の中には「流行り・廃り」があることを忘れてはいけません。現時点で一致していたとしても、5年後も変わらずという事はありえません。寧ろタイパ至上主義で1億総加速装置の今日では、1年後にはトレンドが様変わりしていたとしても、決して不思議ではないのです。

ですから、上記3点の根源的不一致は作家の宿痾として受け入れましょう。その上で、まずはお客さんの喜ぶ絵を見つけてください。そして、お客さんの喜びを自分の喜びとしていくのが、商業作家として健やかに続けていくための秘訣です。

それでもなお「やりたいこと」があるならば、描きたい絵があるならば、それはそれで一つのパターンとして描き続ければ良いのです。時代が移ろい、それがトレンドとなる時もあり得なくはないのですから。

そうそう。言い忘れていましたが、この「数撃ちゃ当たる作戦」は一回やれば終わりというものではございません。何度も申し上げますが、「流行り・廃り」は常に移ろっていきます。つまり、理想を言えばこの作戦は、一過性で終わらせず恒常的に続けていくべきものなのです。

もちろん時間は有限ですから、他のためすべきことがあるなら、それを優先するのは仕方がないこと。売れっ子になって仕事がありすぎて困る~って方も、それもまた人生の彩りとして大いに熱中されるのが宜しいでしょう。

しかし、絵描きとして道に迷いそうになったときは、今日の話を思い出し、ぜひ実践してみてください。これには相応の時間と忍耐を必要としますが、きっとなんらかのブレイクスルーが得られるはずです。

俺達の闘いは常にこれからだ!

SNSで評価されることの落とし穴

ここまでは、さもSNSは魔法のアイテムと言わんばかりの調子で進めてきましたが、そんなスウィートな話だけでは終われません。どんな薬も用法・用量を守らなければ毒になるように、SNSにも良くない使い方があります。ここからはSNSの毒性と、それに飲まれず賢く付き合う方法をお伝えしましょう。

なによりも、SNSに投稿された作品と評価とは、厳密には等しくないことをまずはご理解いただきたい。……ここまでの話を台無しにするかの様に聞こえますが、まあ落ち着いて。

まず、SNSにはそれぞれ個性があり、それぞれ受けやすい絵とそうでないものとがあります。ユーザー層の違いもあれば、縦長画像はトリミングされてしまうから損みたいな、サービスの仕様に関わるものまで、原因はさまざまです。

また、SNSには各サービス独自のアルゴリズムがあり、それに基づいて投稿を選別していることも知っておかなければいけません。投稿の内容を個別に判定するのはもちろん、投稿者のそれまでの所業、投稿者のフォロワーの所業までひっくるめて総合的に判定し、それに基づいてエンゲージメントの大小をコントロールされるのが実態です。つまり、SNSとは作品が本来持っている力とは関係ない部分で、評価が上下することが大いにある場なのです。

他人の成功をトレースしても同じ評価が得られない事も…ある!

「勝てばよかろう」は考えもの

これを受けて次に問題になるのが、上記の特性を熟知した上でハック的にSNSを使うこと。SNSで評価を集めるにはハック的意識が極めて有効という、ある意味不都合な真実です。

たとえば穏やかな方法としては、ユーザー同接数の多いゴールデンタイムに投稿するのは常套手段。また、キャラは下手に全身を描くよりも、バストアップにしたほうが受けやすい傾向もあります。さらに肌露出は当然多いほうが受けますよね。いっそのこと背景は無いほうが目に留まりやすいまである。さらには漫画であれば複数ページあるものよりも、一コマ漫画の方が受けるぞ、などなど……

こうしたハック的な使い方が一線を越えると、作品の内容と評価とがまったく釣り合わない事態にもなり得ます。ただ、その一線がどこなのか、また釣り合わない状態が絶対悪なのかと問われると、なかなか断言しづらいのもまた事実。

究極的には、その人のキャリアのゴールがどこにあるか次第でしょう。SNSに拠点を置き、インフルエンサーとして活動するなり、クリエイター支援サービスで食っていくのが目的ならば、ハック力は寧ろ必要不可欠とさえいえます。

逆に本の装丁画を描きたいとか、アニメやゲームのキャラクターデザインをやりたいといった、目標とする活動の場がSNSの外にある場合は、ハック的な使い方はほどほどにしたほうが良いでしょう。理由は簡単で、ハックで稼いだ評価はSNSの外ではまったく商品価値にならないからです。実際各業界は、ここ数年でSNSの評判とコンテンツとして売ったときの集客力には、必ずしも相関性がないことに気づいています。

前項で私は、なにがなんでもいろいろと描けと申し上げましたが、ここで一つ付け加えさせてください。SNSにイラストを投稿するときは、最終的に自分はどうなりたいのか、どの業界で絵を描いていきたいのかというゴールのイメージを、少しでも持っておいたほうが良いということを。そして、ゴールに遠ざかりそうなハック的手法は、控えたほうが良いということを。

見境なく飛び道具に頼るのはご法度です!

SNSにもセカンドオピニオン制を

そうはいっても、どのハックはやっちゃだめなのか、いちいちわからないじゃないですか。ですが、ご安心ください。対策はちゃんと考えてあります。

題して「SNSセカンドオピニオン制」であります。病院で受診する際、診断が正しいのか判断するため、時として別の病院に助言を求めることがあるように、SNSも複数を運用し、それぞれの評価を総合して分析すれば良いのです。そうすれば、ある特定のSNSに特化したハック術は別のサービスでは機能しませんから、より作品そのものの実力を測定しやすくなるでしょう。

当然SNSによってウケる傾向は違いますから、評価の振れ幅はありましょう。しかし私の経験測では、作品数が増えるほど、サービスごとの評価の差は減っていきます。やっぱり、イケてない絵は何処で出してもイケてない評価になりますよ、大体の場合。逆もまた然りです。

また、運用するSNSが増えればそれだけ人に見てもらえる機会が増えますから、仲間やクライアントと出会うチャンスも増えます。さあ、面倒臭がらずに、いっちょやってみようではありませんか。

ところ変われば評価されちゃうことも勿論あります

NaBaBaの実際の運用例

最後に、私の実際の運用例を見ながら、評価の分析方法や、作品へのフィードバックの仕方を解説していきましょう。

時代は2020年にまで遡ります。かくいう私も、当時は長年取り組んでいた仕事がうまく行かず、精神は疲弊し絵も痩せきっていました。SNSでの評価もどんどん下がり、あらゆる意味で行き詰まりを感じていました。何とか突破口を開かなければと思い「数撃ちゃ当たる作戦」を決行したのであります。

この全足跡は、私のTwitterのモーメントに記録してありますので、詳しくはそちらを見ていただくのがよろしいでしょう。ここではターニングポイントとなったいくつかの作品を抜粋し、当時どう分析し、それを次作に反映していったのかを書いていきます。

まずは、モーメントにも残していない作品から。2020年4月16日。完全に枯れ果てて自分を見失っていた、まさに暗黒期に描いた作品。見るからに力が入っていない、なんの印象も残らない絵ですね。この頃は目の位置がやけに高くて、顔のバランスも破綻気味でしたが、それすら自覚できないくらいに疲弊していました。このままではいかんとなり、作戦の実行と相成ったわけです。

最初のブレイクスルーはかなり早い時期に訪れました。2020年4月27日で、先ほどの作品から約10日しか経っていません。しかし、これが当時の私のTwitter史上ダントツ1位の大ヒット。

今になって見返せば、この一枚に後の私の売りとなる要素のほとんどが含まれていることがわかります。つまり、「クールでちょっとワルな女性」「ネオンカラー」そして「エロス」。ただ当時は完全なまぐれ当たりだったので、しばらくはこの成功を再現しようとしてうまくいかない日々が続きました。

2020年8月5日。この間、さっぱり鳴かず飛ばず。このあたりで、今まで自分の売りだと思っていた「リアルな顔造形」「厚塗りっぽい厚塗り」がいよいよ賞味期限切れだと悟りました。ここから画風の転換をより意識し始めます。

次のブレイクスルーとなったのがこちら。2020年9月18日。ここで初めてネオンカラーを意識的に使い、それが当たった作品です。この頃から「色使いが良いね」というコメントも付くようになり、光明が見えてきました。また、塗りもフラットになり、顔の造形もまともになってきました。

2020年9月22日。前回の成功を踏まえつつも趣向を変えてみたのですが、これが全然ダメ。ここまでの経験で、どうやら輪郭がぼやけるソフトグラデーションはウケないってことを悟りました。また、キュートな学生という日本のイラストでは定番の画題が、自分には向いていないことも痛感。俺は岸田メル先生にはなれねぇ……

2020年9月29日。キャッチーなキャラクターデザインを意識した一枚。これは当たった。顔はだいぶデフォルメされ、塗りもメリハリを意識。ネオンカラーも入れる。なによりもおっぱい! 「やっぱエロスがあるものがウケるんや……」と実感しました。

またしばらくの暗中模索が続き、2020年12月13日。前回の成功の再現を狙った作品。数字自体は前回よりも落ちましたが、この路線なら安定した評価を出せることを再認識。段々と軌道に乗ってきました。のちにこの絵はフィギュア化が決定! いっぱい嬉しい。

2021年3月23日。「クールでちょっとワルな女性」「ネオンカラー」「エロス」の三拍子が揃っています。この組み合わせが強いという感覚を、より確実なものにしました。

ところが2021年8月22日。「今の俺ならなんでもいける!」と意気込んで、一度は断念したソフトグラデーションに再チャレンジ。画題やモチーフも工夫を凝らし、これまでで一番時間を注ぎました。結果大爆死! 今日において、輪郭がぼやける表現はまったく受け入れられないことを改めて実感。もう懲りました。

2日後の2021年8月24日。超特急のテコ入れです。この前にも一枚描いており、前回の失敗からいかにスピーディに立て直しを図ったかがわかるでしょう。塗りはフラットに、ネオンカラーもわかりやすく、クールな女性でファッションも今どき。そしておへそがちらり! 結果バカウケ! 私の中では現状唯一の万RT越えを達成しました。

ここまで散々酸いも甘いも体験して、ようやく「クールでちょっとワルな女性」「ネオンカラー」「エロス」こそがウケることを確信。逆にいえば、それ以外にウケる道は自分にはほぼないと観念したかたちです。これこそが自分の「個性」だとハッキリと自覚した瞬間でした。

ここからしばらくはヒットの連続です。2021年8月28日。「クールでちょっとワルな女性」「ネオンカラー」「エロス」の方程式を確実に物にしました。キャラクターデザインに凝ってみる余裕も出てきちゃいました。

2021年8月31日。やっぱり「エロス」が少ないと評価も落ちる。でも、これまでに比べればこの評価は上出来。

2021年9月1日。顔アップの絵でここまでの数字が出せた。今の俺は誰にも止められない。

2021年10月15日。より高みを目指し、衣装、ガジェット、背景などを今までになく凝ってみました。結果は悪くはないけど期待したほどでもない。今までは単体キャラの絵ばかりでしたが、それが複数キャラになり背景も入ってくると、またストライクゾーンが変わってくるのでしょう。この路線の正解は、正直今の私も分析しきれていません。もっとサンプルが必要だ……。

そして時間が飛んで2022年8月27日。相変わらず「クールでちょっとワルな女性」「ネオンカラー」「エロス」は強いことが伺えます。しかし実はこの1年近くの間でさまざまな絵を投稿したのですが、その多くが振るわなかったのも事実です。それこそ、安定勝利の三要素を入れても空振りすることが多々ありました。

これがなぜなのかは自分でもいまだ分析しきれていません。この間に起きたTwitterのアルゴリズムの大幅な変更の影響かもしれないし、世のトレンドが変わったからかもしれないし、またもや自分のセンスが鈍ってきたからかもしれません。

それを実証する方法はただ一つ。新しい絵を投稿して分析を続ける以外にありません。やれやれ。息をつく暇がまったくない。これから先の旅路も、決して平坦ではなさそうですな……。

まとめ

さて、ここまで長々と書き連ねてきましたが、とどのつまり言いたいことは一つ。「とにかくたくさん描け!」ってことです。タイパ至上主義の2022年12月23日のクリスマスイブを間近に控えた今日、私は声を大にしてあえて言いたい。根性見せろと。

本文でも触れましたが、絵描きに「上がり」はありません。絵描きであるということ。それすなわち絵を描き続けなければいけないということ。売れっ子でもそうでなくても同じこと。ならば、描き続ける運命を受け入れて、寧ろ大いに楽しみ、実りあるひとときにしようじゃありませんか。

今回私がお伝えしたSNSの運用法は、その一例です。これは効果的な勉強法だと自負しておりますが、それ以上に一番大事なのは、とにかくたくさん描くこと。描き続けること。描き続けることを続けること。ぜひ、それを覚えておいてください。

以上、NaBaBaがお送りしました。みなさんの益々のご発展をお祈り申し上げます。それではまた!

プロフィール
NaBaBa

ネオンカラーを取り入れたキャラクターイラストで、ゲーム業界を中心に活動。『ゼノブレイド2』(モノリスソフト)コンセプトアート、京都芸術大学通信教育部 イラストレーションコース教員など。
https://twitter.com/nababa



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