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4日でバイク東北一周して後悔した話

先日書いた「8日で北海道一周ツーリング」が(初めての割には)よく閲覧されれており、それに味を占めて去年の秋に行った東北一周ツーリングの話を書こうと思います。

本当は今年に行った「九州一周」や「西日本ツーリング」のほうがインパクトが強く、そちらの方が良いのですが、時系列的にも疲労度的にも、先に東北一周を書こうと決めました。

↑北海道のやつ。みてくれたらうれしいです。


持ち物

  • シートバッグ(TANAXのキャンピングシートバッグ2)

  • テント(新しいやつ買った)

  • 寝袋(モンベルの3万くらいのやつ)

  • 銀マット

  • カッパ

  • ガスバーナー

  • ガス缶

  • メスティン

  • クッカー

  • 着替え

  • 防寒着

  • その他細々したやつ(ナイフ、ツーリングマップル等)

テントは北海道ツーリングで壊れたので買い換えました。今のところ大体50回くらい使っているのですが、全く不満なし。おすすめ
(BUNDOK ツーリングテント BDK-18)

後でしつこく書こうと思っていますが防寒着、なめてました。
ヒートテック、スウェット、パーカー、ジャンバーとネックウォーマー着たら大丈夫だろうと思ってた自分を問い詰めたい。

ルート


実は北海道のときも一周してない

ふざけんな、一周してねえじゃん!
そう思うと思います。許してください。
ちなみに、いつか書こうと思っている九州一周と西日本ツーリング(九州四国除く)はちゃんと一周しています。

1日目

仙台発

仙台からスタート。自分なりには相当厚着をしたつもりなので熱い。
まだウキウキ。

酒田

少しバイクを走らせて酒田市着。
「酒田ラーメン」というのが有名らしいので「花鳥風月」というお店へ

最後に水をこぼした
おいしかった

ここら辺から空が曇り初めて来た。

飛の崩れキャンプ場(秋田県にかほ市)


もうキャンプ場?

そうなんです。
本当は「鳥海ブルーライン」や「丸池様」など山形を堪能しようと思っていたのですが、雨が降ってきたので断念しました。

完ソロ

ちなみにこのキャンプ場、予約は必要ですが無料です。おすすめ

曇ってる。きれいなのかどうなのかわからん

やることもないのでテントでゴロゴロ。

小ぶりになってきたのを見計らって温泉と買い出しへ。
しかし、人生うまくいかないもので、走り始めた瞬間雨が強くなってきた。
びしょびしょ。温泉のおばちゃんに苦笑いされながらも入浴。

帰りも雨。なんのために温泉に入ったのか分からなくなってきた。

雨で体も濡れ、しかも気温もそれなりに低い。
そこで思いついたのがテント内で火をつけて暖を取りながらの夜ごはん。心地よい。(良い子はマネしないでください。)


なんかいい感じだったので撮った

2日目

朝、起きたら雨が降っていなかったのでご機嫌
秋田は無料の高速道路が通っているのでそのまま秋田北部へワープ

道の駅 「岩城」アキタウミヨコ
海がきれい

秋田市を過ぎた頃、また雨が降ってきた。
寒さに耐えながら進むと「白神山地世界遺産センター 左」の標識。
今回の目的は「白神山地」を見ることであり、本来のルートは白神山地の北部、青森からの侵入。しかし「白神山地世界遺産センター」という文字に惹かれ南部からの侵入を試みて左折をしてしまった。

ここからが地獄の始まり、、

まず最初に、寒さがほとんど限界に近く全身ガクブル状態。
さらに、白神山地世界遺産センター、「工事中」

まだ昼食も取っておらず、寒い。左折してからそれなりに距離もあったので引き返すのももったいない。

「よし、白神山地を縦断して青森に出よう」そう決意した。

峨瓏の滝

寒くて缶コーヒー2本買った

綺麗な滝に着いた。綺麗なのは良いのだが寒すぎる。
体の芯まで冷え切っている。

体を温めるため、ここをひたすら回ってた

白神山地

そのまま前進し白神山地内部に侵入。
一面落ち葉の狭い道を慎重に進む、、

だんだん気持ち悪くなってきた。
ここで初めて人は寒いと気持ち悪くなるということを知った。

体調が悪くなると人はネガティブになるもので、「ここで倒れたらだれが助けてくれるのだろう」、「ここで放置されたらニュースに載っちゃうのかな」等を考えながら進んだ。

大体半分ほど進むと、そこには「この先進入禁止」看板。

「絶望」、その一言に尽きる

確かに、道が閉鎖されることは道中の看板に書いてあった。しかし、閉鎖期間は翌日からであり今日は通れると思っていた。なんでだよ。
看板に対する信用を無くした。

そんなことを考えながら道を引き返した。途中からあまり記憶がない。

途中の道の駅で暖を取りながら、予定されていたルートで弘前へ。
唯々寒かった。山道が本当に極寒地獄。雨も降ってるし。車がうらやましい。

バイクに乗っている人ならわかるかもしれませんが、バイクに乗っていて「寒い」と感じた時基本的にスピードを落としません。むしろスピードを上げることが多いです。
ゆっくり走った方が暖かいというのはわかっているのですが、一刻も早く目的地に着きたいという気持ちの方が強く、それに比例するように加速していきます。
そのせいでさらに寒くなる。

快活CLUB 弘前店

流石にキャンプはあきらめた。
初めての快活。実はちょっとワクワクしてた。

「もっとネットカフェを堪能したい」という気持ちと「早く寝ないと風邪ひく」という気持ちが拮抗しててつらかった。
寝るまで体が温まらず「風邪ひいたかな」とずっと不安だった。

3日目

結果、風邪はひかなかった。体強いのかもしれない。
室内は暖かく快調。雨は降らない予定なので十和田湖を目指して出発。

外出た瞬間、寒い。がたがた震えながら取り合えず東へ

道の駅 虹の湖

道の駅からの景色 結構綺麗

流石青森、寒い。
ガタガタ震えながらも昨日のように気持ち悪くなる前に道の駅で休憩。
あんま暖かくなかった

十和田湖

そのまま十和田湖へ。
途中「この先工事中、通行止め」の標識があったが、昨日のせいで標識への信用はゼロ。

結局通行止めはなかった、、

そんなかんやで進むとまさかの雪
スリップが怖いがそのまま慎重に前進

まだ11月上旬

御鼻部山展望台着。もちろんバイクは他にいない。というか秋田に入ってからバイクをほとんど見かけていない気がする。
意識して数えたところこの日は1台しかバイクとすれ違わなかった。

展望台も雪が積もっており、上っている人は他にいなかった
割と絶景
凍っているように見えたが違うらしい

奥入瀬、通過。

有名スポットだと知ったのは帰ってしばらくしてから、、
奥入瀬周辺で観光客人、レンタサイクルしている人が急増し、不思議に思っていた。

後悔先に立たず

司 バラ焼き大衆食堂

バラ肉を焼いただけ

十和田は「バラ焼き」というものが有名らしく、行くことにした。
場所がわかりにくく(肉だけに)、迷った。
ごはんお替り無料なのがうれしい。おいしかった。
会計後、店員さんが「バラ色の人生を~」と言うのが面白い。

昼になってきたこともあって体が温まってきた。

蕪島

本殿と鳥居が違う向きなのが珍しい気がする

ウミネコが繁殖地で有名な「蕪島」
ウミネコはいなかったが、神社がきれいなので行く価値はあると思う。

明戸キャンプ場

国道45号を南下し岩手のキャンプ場に着いた。

寒いのでテント内で湯を沸かしていたら、こぼして足の小指をやけどした。

夜の気温は2℃。
寝袋に書いてある温度的には大丈夫なはずだが、そんなことはなかった。

寒い。

やけどした小指が痛い。

寝られない。

気が付いたら寝てた。

4日目

起床。寒すぎる。

気合を出してテントから出て動き回っていると、すぐに体がぽかぽかに。
世の中気合なんだなあって

途中でぶらりとよった道の駅で買った。
ウニが嫌いな人でも新鮮なものはおいしく食べられると聞いていたが、そんなことはなかった。

浄土ヶ浜

水がとてもきれいと言われる浄土ヶ浜。

「海なんてどこも同じだし」そう思ったが、ここで行かないと一生行かないことになりそうなので、しぶしぶ行った。

綺麗すぎて終始ニヤニヤしてた
見てください、この透明感!

綺麗すぎる、、、

これまで見た海で一番きれいかもしれない。圧倒的透明感。
来てよかったと思うと同時に「海なんてどこも同じだし」と考えていたことを反省した。

是非行ってほしい。

陸前高田(奇跡の一本松)

奇跡の一本松
結構ごつい

東日本大震災でよく名前が出てくる陸前高田。

ここ一帯にもともと建物があったのかと思うと津波の威力がどれほどかがわかる。

それと同時に震災をビジネスチャンスと捉える人も多くいるのではないかと考え、何とも言えない気持ちになった。

仙台着

特に書くことはない。

感想

今回の東北ツーリングは正直あまりいい思い出ではない。もっと言うと後悔している。
しかし、学んだことはある。

  • 寒さには気をつけろ

  • 天気予報を見ろ

の二点

すごく当たり前のことだがこれらのせいで四日間ほとんど毎日つらい思いをすることになった。

実際、寒かったり雨だったりのせいで断念した観光地は何個かあり、実際、北海道のときと比べて一日あたりの観光地が少ないことがわかる。

実は、1日目に雨が降ることは知っていた。
しかし、「なんやかんや晴れるでしょ」という楽観的な気持ちで出掛けてしまった。

青森と秋田はまた行きたい。

↑ 北海道のやつ!ぜひ見てください!
↓ これもみて!!(しつこい)


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