小平・torpet｜本場スウェーデン仕込みのシナモンロールに心つかまれる
小平散策を計画しているとき、ベーカリー「torpet（トルペット）」をみつけました。「スウェーデンの街角にあるような日々に寄り添うベーカリー」というコンセプトのもと、カルダモンをはじめ、北欧でよく使われるスパイスを取り入れたパンを展開しています。
ガツンとスパイスが効いたジンジャーシロップを手作りするほど、スパイス好きなわたし。シナモンロール発祥の地であるスウェーデンスタイルを反映させたベーカリーと聞いて、迷わず行くことを決めました。
torpet（トルペット）
トルペットは、スウェーデン留学をきっかけにお店を立ち上げたオーナーと、パンづくりを担当するスウェーデン人の店長が手をとり、2021年10月にオープンしたベーカリーです。
人通りが多く、学生の姿をよくみかける商店街にお店を構えており、最寄り駅から好アクセス。歩いていくと、数十メートル先でもスパイスの香りが届き、誘われるようにたどり着きました。
個性派ぞろいのスパイシーなパンたち
休日のお昼過ぎに向かったので、売り切れているかもと心配でしたが、お目当てのシナモンロールと黒パンを無事ゲット！
シナモンロールはトルペットの人気No1です。パウダーでなく、種をその都度挽いたカルダモンが使われているのがこだわりとのこと。袋ごしでもわかるほどシナモンの香りがしてきます。
ゴツゴツとした見た目に反して、ふわっと繊細なやわらかさにびっくり。ひと口かじると「なにこれ！？」と衝撃を受けるくらい、今まで食べてきたシナモンロールとはひと味ふた味も違います。
シナモンやカルダモンのスパイシーな風味、ちょうどよい甘さでやみつきに。食べ進めていくうちに、カルダモンの存在感が際立ちます。表面のカリカリ食感と香ばしさも最高です。
真っ黒なビジュアルにひかれて、黒パンを購入しました。トルペットの隠れた人気商品だそうです。ライ麦とシロップを使用したスウェーデンらしいレシピをもとにつくられています。
スパイスがガツンと効いていて、ひと口目のインパクトがすごい！ 今までに食べたことのない味で、これがスウェーデンらしさなのでしょうか。生地に練り込まれている、さわやかな風味のキャラウェイシードのクセがありますが、噛みしめていくうちにライ麦や酵母の旨みと甘みを感じられ、舌になじんでいくパンです。
ハード系っぽい硬さのクラストと対照的に、クラムは密度が高くもちっとしています。2cmほどのスライスでも、噛みごたえがあるぶんお腹が満たされました。
一般的なクロワッサンとくらべると、少し平たい形です。バターの芳醇な香りはもちろん、奥にシナモンの気配がするトルペットらしい味わい。スパイスは隠し味くらいの存在感なので、シナモンが苦手な家族にもおいしいと好評です。
お気に入りポイントは、パリパリ・サクサクを超えた「バリバリ食感」。しっとり・もっちりした層との違いを楽しめます。
バナナケーキはシナモンロールに次ぐ人気の商品です。一見、普通のバナナケーキにみえますが、開封したときに広がるスパイスの香りで「これはひと癖あるな？」と好奇心がくすぐられます。
なかはバナナの華やかな風味があり、想像より甘めですがいやにならない甘さ。マフィンほど水分量が控えめではないけれど、ケーキスポンジほどしっとりではない中間くらいの食感です。
表面は全粒粉とシナモンを使った、サクサク・コロコロ食感のクランブルで甘じょっぱい味。底はカリカリッと香ばしく、ほろ苦さとスパイス、甘さがぎゅっと詰まっています。
1つのケーキに3層あるような、スペシャルなバナナケーキです。
パンを通して知る北欧の味
スウェーデンの味わいと大きさを再現したパンは、エキゾチックでスパイシーな個性派ぞろい。日本ではなかなか出会えない味わい深さで、スウェーデンのスタイルや文化が垣間見えた気がします。
せっかくならイートインスペースを利用したいところですが、人通りの多い道路に面しているので勇気がでず…… 次回もテイクアウトでゆっくりパンを楽しむことになりそうです。
torpet（トルペット）
営業時間：9時～17時
定休日：水曜日
イートインスペース：あり（屋内2席？・屋外2名掛け1席）
支払方法：現金、PayPay
駐車場：なし
最新情報：Instagram @torpet_bakery
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