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紙漉き体験した者が仁淀川を制する
歳を重ねるごとに、地元の良さが分かってくることってないだろうか。
私の地元、高知は田舎である。学生の時は、ただその一言で地元の紹介を終わらしていたが、最近は朝ドラの影響もあり、観光客が増えている。でも実はコロナ禍からアウトドアがより注目されるようになり、休日は県外から来る人が多くなっていたように思う。
そう、高知はご飯も美味しいが、魅力的な自然がいっぱいだ。私の周りには常に川、海、山があった。今になってその素晴らしさに気付くそんな年頃。
たまにはゆっくり周りたいと思いながらも、いつでも行けるからと後回しになっていた。そんな今回、帰省ついでに、いつもは通り過ぎるだけの仁淀川周辺で少しばかり過ごしてみることにした。
1.今回のお宿
仁淀川は最近、〝仁淀ブルー〟なんて呼ばれて、にこ淵とか中津渓谷とか人気な場所が多い。昔は高知の名所と言えば、最後の清流 四万十川なんて言われてたのに、今は仁淀川の方が人気みたいだ。
にこ淵には行ったことがないが、山道の細い所を通らなくてはならないそうで、観光客も多そうだし行ったことはない。他の渓谷もろもろも車で高知市内から1-2時間は当たり前の場所にある。
だけど、仁淀川を適度に楽しみたい。
そんな人にオススメなのが、『土佐和紙工芸村 QRAUD』である。
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観光客用のバスもよく見かける
高知市内から車で40分程度。バスも通っていて、交通機関だけの利用でも辿り着ける。一般客も入浴できる温泉があり、昔は家族でよく行っていた場所であるが、今回初めて宿泊してみた。
2023年春に内装もリニューアルしたとのことで、部屋の中は思っていた以上に綺麗。土佐和紙が有名なため、色々なところに和紙が使われていてオシャレなのも良い。
ただ一つ気になった点はWi-Fiが弱かったこと。しかし、旅行に来ているならば、施設内をゆっくり回ったり仁淀川に遊びに出掛けてたら時間なんてあっという間なので、そのあたりは我慢しよう。
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購入することもできるよう
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壁も照明も和紙で出来ている
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備えの部屋着が気持ちよかった
2.アクティビティは水上のみならず
せっかく川に来たなら水上のアクティビティを楽しみたい!と言いたいところだが、そこまでの時間を作る余裕もなく、適度に楽しめたらいいなーとやってきた今回の旅。
そんな私が参加したのが、土佐和紙の紙漉き体験だ(地元民ながらこの年になって初めて経験)。
勿論、ラフティングやカヌー、サップなどの水上アクティビティは楽しいので、高知に来たら参加してほしいのは山々なのだが、とにかく地味なこの紙漉き体験が最高に魅力的だったことを伝えたい。特に外は暑いし、仁淀川のそばで高知を適度に満喫できないかなと考えている、大人の皆さんにやってほしい。
参加して思い出す、小学生の頃の工作の時間。
手先が器用だ不器用だ、そんなことは関係なしにやり方を教えてくれてすぐにできる。
作業をし、乾かすのを待って1時間ほどで完成。無地のはがきサイズの物だと、全部で40分の工程で出来上がるお手頃体験なのだ。
他にも、はた織り体験やランタン作りもできるよう。時間の関係で参加はできなかったが、また来た時には是非参加してみたい。
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これらの道具で和紙ができるとは驚き
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左側が夫作、右側が私作
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センスは置いといて自分の作ったものには
愛着が湧くという体験を久しぶりにした
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景色が良く仁淀川を見渡せる
3.サイクリングで沈下橋まで
宿泊した翌日は、沈下橋に夫を連れて行くことに。高知にはいくつかの沈下橋があるが、今回は宿泊先のQRAUDから近い名越屋沈下橋に、レンタサイクルで行ってみた。
車で行く方も多いが、サイクリングで仁淀川を眺めながら向かうのは気持ち良く最高だった。
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出発して15分ほどして名越屋沈下橋に到着。
名越屋沈下橋は、現役バリバリの生活道であるため、車の往来も多い。実際に私が橋を渡っている間に5台ほどの車が行き来し、橋の途中にある退避場所を何度も使った。
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生活に密着していることがよく分かる
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たまには観光客気分で地元を周るのもいい。
これから夏になるともっと色んな人が訪れるんだろうが、暑い時はこれくらいの体験も良いなと感じた。
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そういえば、土佐和紙工芸村 QRAUDの中には『ギャラリーぼたにか』という築100年以上の古い蔵のギャラリー&ショップがある。植物をテーマにしたコレクションがあり、静かな雰囲気で植物画を楽しめる。
牧野植物園に来た人は是非、こちらも訪れてほしい(店主がもっと来て欲しそうな顔をしていた)。
June.2023
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