見出し画像

#3 誰がやってたのか編 - 経験ゼロからフェス「岩壁音楽祭」を立ち上げるまで

5月に立ち上げたフェス「岩壁音楽祭」について、未経験者がフェスを開催することのリアルな内情を連載していきます。

今回は「一体どんな人がやってたんだ」という部分について。岩壁音楽祭は東京・山形の2都市に運営メンバーが散らばり、リモートで連携していました。中にはフェス当日に初めて顔を合わせたメンバーも...。そもそもどういうメンバーをどう集めたのかも含め、公開していきます。

ちなみに、連載はすべてこちらにまとめています。“オープンソースなフェス”として連載し、来年以降も継続していきます。

運営メンバー構成

DIYフェスなので最終的にみんな何でもやっていた(会場の石を運んだり...)けど、それぞれ得意分野でも協力してくれました。また、メンバーのほぼ全員が20代で、すごく若いチームだったなと思います

・コトの発端
山形にいた自分と、東京にいた友達と2人でやろうってアガったのが始まりでした。
中高の同級生でふたりとも岩壁開催当時25歳。
一緒にフェスやレイヴに行くうちに飽き足らなくなり、ニューヨークの”panorama NYC”とシカゴの”Lollapalooza 2018”をハシゴする米国フェス旅行を敢行。フェスやりたい欲がパンパンになった状態であの岩壁を目にし、もう止まらなくなりました。
自分たちの役割は「商業フェスじゃないから、とにかくみんなで楽しいことしよう」と言っていくことです。

・東京チーム
10人くらいいます。みんな「岩壁やばい!面白い!」という気合いで協力してくれた良い人たち。

- 運営アドバイザリー
村山桂子さん。様々なフェスの運営にコミットしている知見から、自分たちのアラをすべて指摘して改善してもらいました。そして何よりフェスのプロたちを紹介してくれた。これがなかったら確実に失敗してたと断言できます。

- ブッキング担当
エンタメ関係企業勤務。オフィシャルの連絡先からオファーした場合もありますが、ツテがある場合は事務所の担当者に直接相談することもありました。

- 広報担当
ライター・編集者やWEBマーケをやっている友人など。プレスリリースの送り方やSNS広報のコツを教えてもらいました。

- 制作班
メディア等で働きながらDIYもやっている人たち。ネオンやセメントの造形、石の切り出しなど、現場のデコレーション系でいろいろ作ってもらいました。「芋煮ネオン」は特に好評。


・山形チーム
運営から参加してくれたのは5人くらい。山形には東北最大の美大があり、面白い活動をしている人がたくさんいます


卒業生と在学生が一緒になってコンスタントにDJパーティーを開催していて、世代をまたいでコミュニティを作っていたのが特に大きい。自分が山形に移住してからの交友関係もここから広がりました。

画像5

結果、このつながりで当日スタッフも約50人集まりました。秘境で初開催の得体のしれないイベントに、山形で若者が50人も手伝ってくれるのは控えめに言って大奇跡です。いやまじでみんなありがとうな...。

画像1

・協力してくれたプロたち
「運営アドバイザリー」の方からの紹介です。測量・図面作成の渡辺瑞帆さん、制作・現場監督の福岡さん((株)浮雲社中)、舞台監督の曽我さん(ぴあ)などなど、到底 素人には思い至らないフェスの基礎を作り上げてもらいました。

また、山形ではかつて「龍岩祭」という3日間ぶっとおしのフェスが10年続いていました。こちらのネットワークに協力を依頼。ヘラジカサウンドさん、コネクテックさん、ユメ電工さん、レイブアップさんといった方々に舞台施工、照明、電源などなど、フェスの根幹をなす部分を組み立ててもらいました。

画像5

東京と山形、リモートで連携するチーム

東京チームはロゴデザイン、動画編集、ウェブメディアへの広報、ネオンや石加工などなど、専門技能的な部分を担当。この辺は東京に技術集積している傾向があり、作りながらどんどん他の人と繋がって、面白いもの・かっこいいものを生み出してもらいました

一方で山形は現地交渉、ポスター・フライヤーといったフィジカル広報、会場整備などもっぱらマンパワー偏重でした。会場は秘境にあるから車でたくさん動ける人が必要。各所ポスターを貼るにしても、広大な山形県では人数がいないと無理。とにかく人手が必要で、大学生を中心に友達のネットワークで輪を広げていきました。

こうやって振り返ると、東京のクリエイティブと山形のロケーションがコラボすることの面白さが如実に出ていました。普段は地域のおじいちゃん・おばあちゃんが維持している地方の公園に、突然 東京の若者に支持される表現が適用されるというギャップが岩壁音楽祭のカラーを作り出してます。

画像5

運営メンバーはほぼ全員が20代だったのも大きいかも。もちろん年齢なんて記号ですが、顔を見たことのない人とチャットベースで半年間 協力し続けるマインドが全員にあったのはかなり今っぽいなと思います
東京 / 山形チームはそれぞれの成果を送りあってテンションを上げていました。

画像4

ちなみに岩壁音楽祭は2020年6月6日(土)-6月7日(日)の開催に向けて、手伝ってくれる方を絶賛募集中です。

*岩壁音楽祭2020の開催日は10/31(土)-11/1(日)に変更となりました。(2020/4/10)

スキル・経験不問(そもそも経験なかった自分がやってます)、シンプルに人手が不足してます。コメント・DMなんでも歓迎ですので、お待ちしてます!

次回はブッキング編

今後は「出演者ブッキング」まわりを公開していけたらと。
岩壁音楽祭は有名フェス出演アーティストから東京・山形ローカルで活動するDJたちまで幅広くブッキング。そして、秘境に約500人を集客しました。

・そもそもブッキングってどうやるの...
・予算の何割をブッキング費に割けばいいんだ
・は?あのフェスと日程被ってるから絶対無理じゃん

などなど実際てんやわんやだったのですが、とにかく自分たちのやったことを公開します。
※各アーティストの出演料については公開いたしません。ご了承ください。



この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?