映画鑑賞記録 - 2021年4月編

やっと暖かくて安心してます。就活も3月ほどの忙しさが消えて一安心。新年度、心機一転頑張っていきましょう。3月に全く映画を観れなかった分今月はまあまあ頑張りました。

新作

ラーヤと龍の王国

ディズニー凄すぎ!ど直球のファンタジーアクション。ここまでファンタジーに降る作品もなかったような気がします。ドラゴンを目覚めさせて悪を倒す、みんな大好き設定ですね。

ポリコレ感の強いディズニーですが、今作はあからさま感がなくてとても良い。シンプルにカッコいい。仲間を集めて立ち向かう感じは『スターウォーズ』『ガーディアンズオブギャラクシー』を感じたかも!シスーのワチャワチャ感はまさにディズニー印!わかりやすい話だけど民族の対立・分断そして対話・融和の物語。そういう意味ですごくリアルでした。規模が大きいので中途半端にならないか不安だったが気持ちの良いテンポで終始進んでてすごいな・・・と。流石。

ガンズ・アキンボ

ただのガンアクションかと思いきや害悪ネット民が懲らしめられる更生ストーリーでしたね(笑) 基本的に全部ぶっ飛んでる!予告でも何となく感じてたけど。ダニエルラドクリフ・・・闇落ちしたハリー。

ニックスとマイルズが協力し始めるところで吸入器とヤクの対比に超笑ってしまいました。基本的にニックスはヤクで覚醒しててマジでトんでる映画だなと。人がイヤな思いをしてるのを見て楽しむ人間、という構図も意外と社会性も感じたり。とにかく全体的なスピード感、テンポ感良い!しかし気になった点を挙げるとすればニックスの親父のヒューマンドラマ感、すこし中途半端かなあ。どっちにしろ気を張らずに楽しめる!

旧作

貞子 VS 伽耶子(2016)

今月はホラー映画強化月間です。気になってたけど観てなかったやつ。一言で言えば別に面白くなかったです。(笑)これマジ。とにかく「貞子と伽耶子戦わせたら面白いでしょ」のワンアイデア映画なのでストーリーの深みがマジでない・・・なのでそういう意味での「引き込まれる感じ」は皆無。

しかし、さすがは白石晃士監督。ラストの貞子VS伽耶子パートはスタンディングオベーションしたくなる激アツさ。リングも呪怨も好きで良かった~でも、もっともっとハチャメチャやってほしかったので評価は低め。

来る(2018)

『告白』『渇き。』などで知られる中島哲也監督のホラー。ずっと観たいと思ってました。やっと観ました。観たんですけど・・・・・

マジで最高!!!!!!!!!!!!!!!

具体的に最高な部分を箇条書きで書きます。最高さが極まりすぎてて言語化できません。
・冒頭から「親戚の中の居心地の悪さ」の演出、全体的に張り巡らされた「子供」「家族関係」の不穏さ
→化け物ホラーの中の「家族ホラー」の構造
・披露宴で陰口を言う友人
・とにかくクズ男、妻夫木聡!
・黒木華「幸と不幸」の両面性がナイスすぎる
・岡田准一カッコよすぎ
・小松菜奈、メイクで印象変わりまくり、本当 
 に激イカしてる
・松たか子、何者?強すぎ!激イカしてる
・柴田理恵ってこんなにかっこいいの?
・「血」「気持ち悪さ」に妥協がない
・ラスト、除霊アベンジャーズヤバすぎ
→神道も仏教も混じってるし、あのデータ部隊は何?w
・「トンデモ設定」に振り切った気持ちよさ
→和ホラー的演出と洋ホラー的勢いの最強コンビネーション
・全体的な色使いの新しさ!(特に暗い室内)

もう言い尽くせないくらい最高。

遊星からの物体X(1982)

古典ホラーの傑作の一本ですね。『ハロウィン』のジョン・カーペンター監督。とにかくクリーチャーの気持ち悪さやグロテスク表現が素晴らしい1見応えたっぷり!CG無しでこのクオリティってマジですごいな~って感じ。クリーチャーホラーなのはもちろん、極限状態における疑心暗鬼劇にもなっているヒューマンドラマでもある。ここも上手い!しかし登場人物の名前が何となく覚えにくく誰々が・・・みたいなのが理解しにくかったかも。どちらにしろ40年前でこれはすごい。

怪怪怪怪物!(2017)

台湾映画ですね。いじめっ子+いじめられっ子が街で偶然見つけた怪物をリンチし始めるという胸糞ヒューマンホラー。

終わり方や全体的な過激表現の思い切り具合はとても評価したいところなんだけど、如何せん「いじめ描写」が偏りすぎていて物語世界に入り込み辛かった。あんなクラス全体?とか、あんなに先生気狂う?とか。あとスイカジュースを作る真っ赤なミキサーとバス車内の血みどろ虐殺を対比させるのもテンションが上がりそうでめちゃくちゃあからさまに感じちゃう。ただあそこでCharaを使ったのは百点満点。

パージ(2013)

ご存じブラムハウス作品。そして主演がイーサン・ホーク!かっこいい。一年に一日だけすべての犯罪が許される日があるアメリカでのお話。設定や物語は正に現代社会への皮肉!って感じでとても好き。それでいて上映時間85分+ブラムハウス独特の低予算・上質感でサクッと楽しめる。

しかし「いや、結局お前のせいやん」という気持ちがずーっと付きまとってしまうそこがノイズ(観た人はわかるはず)そして銃声・暗闇から現れる音がマジでバカでかすぎる。うるさすぎ。

透明人間(2019)

こちらもブラムハウス。こわいなー!やだなー!つよい!すご!うわ!そんな感情で2時間進みます(笑)撮影手法のいるのかいないのか分からない空間を映す怖さ・静かさの演出は見事。あと主演の方の表情がとにかくナイス。ザ・悲劇顔。

しかし気になってしまうところも多数あり。警察側がいくら何でもザルだし、透明人間が強すぎる。あれ光学迷彩であってパワードスーツじゃないよね?でも終わり方が受け取り方様々って感じで好きでした!

アンブレイカブル(2000)

M・ナイト・シャマラン監督作品。正直全然面白くなかった・・・・・独特の雰囲気や味は何となく感じるものの「結局なんなん?????」という感想で終わり。ヒーロー映画をやる気がないのはわかるがだからといって面白い作品になってないんだもん。うーん。あと唐突な描写が多すぎ。息子が急に銃持ったり、奥さんと上手くいってない設定急に出てくるし。うーん。

チャイルド・プレイ(1988)

出ました有名作品。正直なところ全体的な展開とストーリーが「もうちょっと面白くできただろ」と思ってしまったのですが昔の映画にそんなケチをつけるのもあまりよくない。しかしそう思ってしまったのだからしょうがない。殺人鬼の魂が乗り移る件、かなり説明的かつスピリチュアルで「え?そんな感じなの?」と拍子抜けしてしまった。

ちなみになぜか爆発シーンがめちゃくちゃ派手なのが面白いです。

羊たちの沈黙(1990)

3年ぶりくらいに観ました。さすがアカデミー賞主要5部門を総なめしただけあってとても面白いしカッコいい。ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンス、マジですごい。

お話自体もサスペンスとしてめちゃくちゃ面白い!でも個人的に高評価!!!に至るほどでもない感じでした。あまり自分に合わないのかも。結構思ったより淡々としており、心理的なセリフも多いので少しわかり辛い。そういうのが苦手な人にはあまり向いていないのかも。

グレムリン(1984)

ギズモかわええ~~~それだけでおすすめです。

皆楽しめるファミリームービーでありながら予想以上にハチャメチャだしグロいし、あの口うるさいおばさんの顛末含めとてもブラックな演出も多い。小さな子が見たら少しトラウマになるかもしれませんがオトナにも刺さる上手い出来。個人的なお気に入りポイントはオカンVSグレムリン。まさに殺し方大喜利。ただヒロインの謎の哀しいバックボーンは必要なのだろうか。

学校の怪談(1995)

僕が大好きな映画大好き芸人のジャガモンド斎藤さんがホラー映画特集にておすすめしていたので観てみました。こちらの動画です。

あくまで子供向けな印象なのでそこまでの深みは無いため絶賛!まではいかないものの、「学校の怪談」という誰でも知ってるライトコンテンツをジュブナイル・ファンタジーに昇華させている造りは見事。そして思ったよりも迫力満点。実写にこだわった演出・特撮演出が妙なリアリティと説得力を持ってる。クリーチャーホラーでもある!おもしろい。

ヴィジット(2015)

ブラムハウス × M・ナイト・シャマランという豪華タッグ。めっちゃ良かった。母親と絶縁状態にある祖父母と初めて会いに行き1週間泊まることとなった姉弟。しかしなにか祖父母の様子がおかしく・・・・というホラー映画。個人的にホラー映画のタイプとして「なんか嫌だな~~!」が続いていくのが一番好きなんですが、まさしくそういう感じ。前半は日常感が続くのですがそこから段々「嫌~」になっていく転落具合もいい。基本POVなので妙にリアリティも出ていてナイス。

お姉ちゃんが可愛いし何より弟も可愛い。フリースタイルラッパー。

IT (2017)

ご存じペニーワイズが出てくる奴のリメイク版。1990年版からちゃんと27年後に作ってるの偉すぎるでしょ。また27年後に作るかもね。

ホラー映画、というよりジュブナイル映画。ホラーで2時間強(しかも後編合わせれば5時間)は集中力持たなそう・・・とも思いきやストーリーもちゃんとしてて普通に面白かった。ペニーワイズ自体も「子供のトラウマを利用して襲う」という設定がとてもいい。タチ悪すぎ(笑)

しかし『パージ』とかもそうだったんですけど急に音デカくなるシーンが多すぎる。というか襲われるシーンなんて全部そう。これほんとにやめてくれ。怖いとかじゃなくてもう生理的に受け付けないんだわ。やめてくれ。

IT THE END(2019)

27年経ったおじさんおばさんたちが主人公になっており、前編よりも青春モノ、友情モノの毛色がより強くなった印象。ホラーの影は薄い。それでいてなんとなくあるホラー要素がまたまたびっくりオンリーなのでそこはダメ。なんだかんだ前編の方が個人的には好きでした。しかし2時間50分あるのにもかかわらず飽きずに観れた点は評価ポイント。しっかりキャラクターごとの掘り下げをやっているので蛇足感は少ない。

それにしても完璧モンスター映画ですよね。ファンタジー。

サイレントヒル(2006)

ご存じ大人気ゲームの実写化。ゲームに出てくる人気クリーチャーが高画質で映像化されているのはとてもアツい。クリーチャーホラーとして上出来。しかし肝心のストーリーがとにかく入り込めませんでした。ヤバい人たちVS主人公という勧善懲悪にしかなってないし、娘の設定含めなんかわかり辛い。神がどうとか、信仰がどうとか・・・そういう宗教的世界観はアメリカ映画にありがちだし、どうやら原作もそんな感じっぽいんですけどそれにしてもちょっとわかり辛くない?完全なファンタジー世界にしている点はいいんだけども・・・

終わり方もなー。なんかよくわかんない。「どう捉えるか人それぞれだから良い」じゃなくて何かモヤモヤする終わり方。


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