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同年代って、なぜだか応援できなくない?

自分と同年代の人って、素直に応援できない。
スポーツでも芸能でも、日常でも。

中学生の頃、大好きだった高校野球。「高校球児を応援するんだ!」と憧れを抱いて、甲子園にも出場する名門高校に進学したのに、いざ入学したら自分でも驚くほどに応援できなくなった。

高校球児に夢を見て、爽やかで努力家で文武両道な人達と勝手に決めつけていた私は、問題を起こしたり、チャラかったり……、そういう等身大の彼らを応援できなかった。野球はめちゃくちゃ頑張ってたのにね。

想像する高校球児像と乖離しないで欲しいと、大好きだった高校野球から目を逸らし続けて高校を卒業した。大学生になったら、不思議なくらいするっと、また高校野球を応援することができた。


他にもある。
小学生の頃、モーニング娘。が大好きだった。生写真やカードを集めて、彼女たちが出ている音楽番組は絶対に見ていた。でも中学生、高校生と、自分が成長して彼女達と同年代になるにつれ、興味がなくなってしまった。

例えば好きなアイドルが、何か問題を起こしたとする。自分がそのアイドルより年下だったら「あぁ、年上のアイドルでもこんなことをしてしまうんだ」と思う。自分がそのアイドルより年上だったら「あぁ、やっちゃったな、若気の至りかしら」と思う。でも同年代には、「なんで?」としか思えない。だから応援できないのだ。


同年代は自分との比較対象だ。嫉妬して「自分だったらもっと真面目にやるのに、問題なんか起こさないのに……」と勝手に置き換えてる。一方的なライバル視。同じ土俵につま先も乗れていないけど、想像するのは自由よね。

これは多分一生直らない。年上からは「この人達みたいになりたい」と尊敬のエネルギーを、年下からは「この子達も頑張ってるんだから」と背中を押されるエネルギーをもらえる。
同年代から得るのは「負けたくない、自分も頑張るぞ」嫉妬のエネルギー。違うベクトル。もうわたしはそうやって頑張るしかない!同年代のみなさま残念だったな、応援することはできないが、負けないぜ!

というわけで、この度、自分より何才も年下のハロプロアイドルを応援しはじめました。女性アイドルを好きになったのは小学生のモー娘。以来。なんでだ?と、自分を紐解いたら、こうまとまった次第です。