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コロナ時代の観劇に思ったこと

どうも、コロナのせいで観劇予定が無になった北枕ふか子です。

とは言え、そこまでがっつり行く予定を入れていなかったので、他の方よりも全然少ないと思います。それでも「公演中止」という言葉はとても心臓に悪いですね。健康に悪い。精神衛生的にも悪い。

わたしが行く予定だったのは

・未練の幽霊と怪物
・ジャージーボーイズ
・スクールオブロック

です。

最初は「公演中止」というお知らせが出たものの、その後オンラインを駆使して、配信などを行っています。

〇各公演の「公演中止」後の対応

公演中止になった公演はいったいどうなるのか?無になるのか?

という疑問ですが、各カンパニーいろいろ頑張ってくれています。

例えば、「未練の幽霊と怪物」はyoutubeにて「未練の幽霊と怪物の上演の幽霊」という名前で配信を行いました。

アーカイブは残らず、2日間だけの配信。内容は2日間同じで、アフタートーク付きでした。

「ジャージーボーイズ」はコンサートという形にして、客席数を減らし、なおかつオンライン配信も行うという形で復活。

復活してくれて本当に嬉しかったです。「今年はジャージーボーイズが観れる!」とウキウキしていたので、公演中止と聞いたときは本当に悲しかった。

「スクールオブロック」も公演中止ですが、子役の為に発表の場を与えたい、ということ。

カンパニー一同上演に向けて各々に準備を進めてきました。特に、約一年前にオーディションで合格した作品の要である24名の生徒役の子供たちが、夢の舞台に向けて、必死に日々レッスンを重ね、コロナ禍でもリモートにて練習を続けてきました。そんな子供たちの努力の形をお客様へ披露する事のないまま、公演中止の決断をするのは断腸の思いです。そこで、現在、子供たちのパフォーマンス披露の場を設けるべく別途調整をしております。開催が決まりましたら、改めて発表をさせていただきます。

それぞれがそれぞれに、オンラインを駆使しながらどうにか公演を届けようとしてくれている。とても嬉しいです。お金払わせてくれ。

〇オンライン観劇に「いいな!」と思ったこと

オンラインで観劇できるメリットは、遠征しなくて済む、チケットがすぐに売り切れない、転売する人がいない、劇場に行く時間が省けて手軽に見れるなどなど。たくさんあります。

特に観劇マナーに関しては以前ブチギレていたので、ソーシャルディスタンス観劇(一つずつ空けて座る)で周りを気にせずに観ることができてめちゃくちゃ良さそう!

という感じで、オンライン観劇は手軽さがいい。

○実際オンライン観劇して思ったこと

今まで観たのはライブ配信は以下です。

・きゅうかくうしお Liveパフォーマンス
きゅうかくうしおが5月31日に行ったライブパフォーマンス。舞台というよりは、zoomを駆使した映像/ダンスパフォーマンスという印象。アーカイブ残っているので是非。

・12人の優しい日本人を読む会
三谷幸喜の作品「12人の優しい日本人」をzoomで集まった役者たちが読む配信。5月6日に配信され、5月中はアーカイブが残ってました。

https://12nin-online.jimdofree.com/

・未練の幽霊と怪物の上演の幽霊
上演予定だった「未練の幽霊と怪物」を演奏付きのリーディング形式で配信したもの。前述の通り、2日間限定の配信でアーカイブは残っていません。

・TOHO MUSICAL LAB.

シアタークリエが新作オリジナルミュージカルを映像配信するという企画。7月11日に公演し、13日までアーカイブ視聴可能でした。

少ないんですが、この4つです。

よかったこととしては、ながら見ができること。おやつ食べながら、手を動かしながら見れる。そしてアーカイブが残っている場合は何度も観れるというのも良いですね。何より、隣に誰かが来るとか、しゃべっているやつがいるとか、携帯が鳴る、などの観劇マナーが気にならない。これはストレスフリー。

逆に良くないこととしては、すぐ眠くなる、集中できない、アーカイブ配信がない場合、決められた開演時間にPC/スマホの前に座ることが難しい(思わず家事しちゃう)、手軽すぎるがゆえにチケットを取る/観劇するのを諦める速度が早いあたりかなと……。
アーカイブだと少しずつ見れますが、家で決められた時間に1~2時間がっつり集中して見るというのは結構キツイということに気づきました。

○オンライン観劇のほうがハードルが上がった?

一方で、見ようと思っていたけどやめたオンライン演劇があります。

例えば、本多劇場で行われていた「DISTANCE」。
「絶対見る!」と思っていましたが、平日19時からでアーカイブなしだったので、「19時は夕飯食べている時間……見ていたら家族から”ご飯どうするの?”とか言われそう……絶対集中して見れない……」と思い、断念……。

その他にも小劇団や応援している俳優さんが出ている配信などもたくさんありましたが、「うわあ、気づいたら終わっていた!」「あ、今日か。チケット買うのすっかり忘れてたし、ちょうど終わったところだわ……」「13時開演……寝てそうだからチケット取るの怖いな……」ということも多々ありました。

いつもの観劇なら「チケット発売日!絶対取る!」「チケット発券!忘れない!」「観劇日!この時間までに劇場に行く!」と気合を入れているので絶対忘れないし、絶対に行くのですが、オンラインだと手軽すぎるがゆえに、諦める速度も速くなってしまいました。

一番取りやすい/観劇しやすいのは、”上演後1週間アーカイブあり、チケットはそのアーカイブ期限の3時間前まで発売”が人にも勧められやすいし、勧められたときに取りやすい。ただ、アーカイブを残すのは大変というのは知っているので「アーカイブ残してください!!!」と強く言うこともできず……。

また、無料配信はありがたいのですが、無料であるがゆえに、「お金払わせてくれ~申し訳ねえよ~」と思うこともあります。歯がゆい。とてもありがたいけどね。

演劇とはちょっと違いますが、伯山ティービーのオンライン釈場は配信後、1週間アーカイブが残り、投げ銭制なので無料でも有料でも観れるという良さがあり気に入ってます。みんなにも見てもらいたい伯山ティービー。

〇「プレイタイム」を見て思ったこと

やいやい言っていますが、7月、久々に劇場に行ってきました。半年ぶりの劇場。泣く。

「プレイタイム」という作品で、「ライブ配信のための演劇」と銘打っています。
しかし!劇場にも数名が入れる……その選ばれしチケットは抽選で……ということだったので、落ちるな~と思いつつ申し込んだところ、奇跡的に当選し、行くことができました!ありがとう~!

久々の観劇にソワソワ。今までなら「あの劇場なら何分で着くから何時に出よう。開場したらここでお手洗いに行って、軽食食べて開演に間に合う」とぱぱっと考えられたのに、今じゃ「シアター……コクーン……?どうしよう……」みたいな顔している。あんなに通ったのに。

案の定、計算を間違えて開場の30分前に到着してしまい、暇。
今回はチケットに席の番号は書かれているけど、それが整理番号になるため、並んで入場……ということで、待機。徐々に人が集まってきます。

入場時に消毒、サーモグラフィーによる検温、新しいマスクをもらい、アンケートなどが入った袋が置かれている席に着席。席は一席ずつ離してあります。袋の中にはチラシ、アンケート、連絡先記入用の紙が入ってます。記入していると開演!

最初は映像、そのあと実際に舞台で役者が演じるという形でしたが、とにかくよかった。いい作品だった。作品のお話は詳しくはしませんが、良かった。

久々に、生で大きい音を聞いて、演じているのを見て、感動を共有して、演者に拍手が送れるということは、今まで当たり前に享受してきたけれども、やっぱり素晴らしいことだなとしみじみ感じました。演劇って生のエネルギーが一番良い。早くコロナ終わって自由に観劇させろ。そんなことを思いました。

あと、半年ぶりに推しに会うと嬉しすぎて体の力が抜けますね。終演後、全然立ち上がれませんでした。

○オンライン/生の両方を気軽に活用できる時代が来たらいいな

ここまで書くと「オンラインの観劇はダメなわけ?」という気持ちになると思うんですが、そうでもないな、という気持ちもあります。

実際に観劇して「推しに生で会えるの最高……」とは思いましたが、観劇マナーの点では、座席と座席が離れているからなのか、足をくむ人、そのせいで定期的に座席を蹴る人帽子をしたまま観劇する人が現れました。
また、座ろうとした場所に「関係者席」と書いてあると得も言われぬ気持ちになったり……その関係者が「わ~お久しぶりです!」とかやっているのを見てまた複雑な気持ちになったり……。人が少ないからこそ些細なことが気になる……。いつもなら大勢の観客の中にいて気づかないことも目に付く……

そして何より、コロナが怖い。劇場に行くまで、着いてから、観てる間、やっぱりちょっと気持ちが落ち着きません……。

ということで、今後は両方が活用できる時代が来れば最高なんじゃないか!?と思いました。すでにその形を取っている公演もたくさんありますが、実際の観劇とオンラインを組み合わせれば、お互いの悪いところ/良いところをカバーできる。

最初は比較的安いオンラインで観劇し、気になったら実際劇場に行けばいいし、劇場に行って「もう一度観たい!」と思ったらオンラインで観ればいい。臨機応変に選べる時代が来れば最高だな~と思います。

もちろん、オンライン配信をすることはめちゃくちゃ大変なのは知っているし気楽にできるものじゃないとは重々承知しているのですが、コロナが長引いて劇場に行けない/人数が制限されるのであれば、オンラインと劇場の両刀で観劇ライフを楽しみたい!と思いました。

もっと公演関係者に負担が少なくなるような配信方法が確立されてわたしたちも気軽に、安心して観劇ができる世の中になっていけばいいな~と思いました。

〇最後に

推し・森山未來が出演している「プレイタイム」がオンデマンド配信で9月2日まで見れるので、絶対見てね!!!!!あと森山未來、誕生日おめでとう!!!!!!!


応援があると人は強くなる。例外なくわたしもそのはずです。