素人が語る、博物館の楽しみ方
今から書くことは博物館・美術館・史跡などのど素人が書いたものなので「私も素人だけど、博物館楽しめるようになりたい」と思った人に読んだら良い話。そんな人おらんかもしれないけど。
歴女・文系・すでにそこら辺の教養があり、普段から楽しんでいる方には「アホか」と言われてしまうかもしれないけど、どうぞ読んでみてください。
博物館の醍醐味
博物館の醍醐味は実物を見て感動できることだと思う。
「うわぁぁ、これがあの時のアレかぁ…!」
「この時代って当に存在してたんだなぁ…」
これが醍醐味。
ただ、そうやって楽しむためには
【あの時】や【この時代】を事前に知っておく必要がある。
いや、知っているだけでなく、その史実に熱く感動しておく必要があると思う。
聖地巡りが生まれるワケ
映画やアニメの聖地参りが流行るのは、その作品に強く感動したから「あの場所を自分の五感で体験したい」と思うからだろう。
その作品の想いを通じて心を動かされる経験が、聖地巡りを成立させる前提条件になっているのではないか。
(大して感動も感激もしなかった作品の聖地参りをしている人を、私は見たことがない)
本来博物館はまさに史実の「聖地参り」の場所なのだろうと思う。
美術館や修学旅行も同じ
美術館や修学旅行もそれに該当する。
画家の生きた歴史的背景や思想を知って、その人の思考に思いを馳せることができるから「だからこの絵を描いたのか…」と感動する。
色々な人の正義があって、なんらかのきっかけでぶつかって今に至っていることに強く惹きつけられているから、旅先の戦跡を見て心が動く。
(単純に絵の素晴らしさ、戦跡の何かに感動するという楽しみ方の人ももちろんいると思うが。)
最近の博物館・美術館の動き
先に感動する必要がある。
そういう想いが博物館側であるのか、最近はやたら「音声ガイド」が入り口で売られていることが多い。
でもね、私は正直あれが好きじゃない。
入館料と同じ(もしくはもっと高いところも)くらいお金がかかるし、イヤホンや聞く機械がよく分からない!
倍速など細かい調整が出来ないし、知りたいことと違うこともあったりするから博打感が否めない。
【趣味:博物館巡り】はエセ
今まで自分は美術館・博物館巡りが好きだと思っていたが、全くもってそうじゃないと違った。
なぜなら、博物館はあくまで「あとがき」であり、「続編」であり、「編集後記」的存在だからだ。
感動した物事を展示物として楽しみに行く場であり、展示物に感動しに行く場ではない。
順番を間違えてしまうから「こんな石の欠片見てもなぁ…」となってしまうのだ。
沢山感動しよう
歴史に、作家さんに、興味を持とう。
沢山知って、感動しよう。
「え、それ実物あんの?見たい」
これが正しい博物館巡りの動機なんだと思う。
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