女性の「本当は嫌だった」は時代遅れという話。

いきなりオススメに出てきた動画があった。
正直普段見ている動画と全然違うテイスト(ちょっと下品?な感じ)だったが、見てみたら想像以上に考えさせられるものだったので書き留めておこうと思う。

動画の概要

この動画は、SNSでそういう目的で自分の某を載せている女の子に対して、イケメン写真で自分の容姿を詐称した男の子が目的を達することができるのか?という内容。

結果としてはこの企画は達成されず彼女は帰ってしまうのだが、私はこの動画の彼女の態度に心を打たれたのだ。

私が考えさせられた彼女の3つの言葉を今から紹介する。

顔合わせ直後に

イケメン写真を見て会おうと決めた女の子に声をかけたのは、似ても似つかぬ容姿・体型を持つ男性。
やり取りした写真はリバウンド前の写真だと言い訳する男性に彼女は「なんで今の画像使わなかったの?」と問いただす。

ホテルの前でせがまれた彼女は

そこから何やかんやでホテルの前まで来たお二人。
男性は土下座をしてどうしても今日の目的を果たすために依頼をする。
そこに彼女が申し訳ながらも話し始める。

「こういう風に会う人に求めるのは違うかもしれないけど、こういうのって信頼で成り立ってるから。写真ごまかして来るような人と、したくない。」

留めの一言

とうとう帰路に着いた彼女に最後の力を振り絞って泣きつく男性。「何がダメだったの?何でも直すから!」と言うと彼女がすかさず「写真直しなよ」と言い捨てる。
男性はぐうの音も出ていない。

求められる「断る」スキル

あくまでYouTubeの企画なので、何かしらの演出が入っているのかもしれないが、今回私は彼女の断るスキルに非常に感銘を受けた。

自分が疑問に思っていることを、思った瞬間に伝える。
自分の正義とそれに基づいた思いを、自分と明らかに違う正義を持っているであろう相手に伝えられる。

これって実はとても難しいんじゃないかなと思う。(少なくても私にとっては難しい)

かく言う私は、何か自分の想像と違っても、それを尋ねることができず、自分の意に反していても「今だけ我慢すれば良いや…」と甘んじて損をする。典型的な病みタイプの思考回路の持ち主だったので、こうも当たり前のように目の前の相手に自分の意思を出している姿に、感動というか羨望感を抱いた。

ただ、彼女に羨望を向ける人は私だけじゃないと直感的に感じる。きっと初対面の人にここまで自分の意見を「NO」と言えずにモヤモヤして生きてきた人種が一定数いる気がするからだ。

女性も対等

どんな交渉でも(たとえ今回のような性的な交渉の場においても)この動画の彼女のように、女性は男性に対して対等な存在でいて然るべきなんだと思う。

「女性が苦しい思いをしてきた」「断れなかった」という女性の辛い後日談がでる時代はとうに終わっていて、女性だとしても対等に意見を伝える権利を今は持っている。

というか逆に今このご時世で「断れなかった」と、弱い立場として振る舞うのはズルいのではないかとすら思ってしまう。女性が人として対等だからこそ、後出しジャンケンは許されない。女性の「NO」はもはや社会で生きる上での義務になっていくのではないかと感じる。

私自身、関係性が薄い人に「NO」と言うのはまだとても苦手な方で、時代遅れな後出しジャンケン型女性の片鱗を持っているので、そろそろ令和の人と人の対等な関わりをインストールして、一人の人間として生きていきたいと改めて強く感じる良い機会になった動画でした。

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