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自信のない部下が言ってはいけないフレーズ「言われた通りにやります」

「自分からやりたいことはないけど言われたことを何でもやります!」は、一見とても好印象で役に立ちそうな印象だが、そのほとんどのケースで、失敗して良い結果を生まないらしい。

それは「言われたこと何でもやるよ」は、自分が仕事をくれる相手より能力が【高い】時にしか成立しないから。

身近な例

高校生が小学生の「算数の宿題やっといて」が成立するのは、小学校の四則計算を理解していて、それくらい朝飯前だから。

母が娘に「夕飯作っといて」と頼んで成立するのは、娘が高頻度で家事手伝いをしていて、それなりの夕飯を作る能力があるから。

逆に「小学生が高校生の課題をやる」「台所に立ったことのない娘に夕飯を作ってもらう」が成立しないのはもちろん想像がつくだろう。

つまり「言われたことをやる」というのは、相手の1で10理解し、10以上の力が発揮できる実績と根拠があるときに成立する話ということだ。

仕事の場合

仕事の場合「言われたこと何でもやるよ」という状況は、余力のある上司がパンクしている部下に対し、部下の仕事の全容をある程度把握し、そのどれを言われても部下以上のクオリティの業務ができるから成立する。

一見「言われたことは何でもします!」は、経験が少なく能力も低い部下が、一生懸命取り組む意思を伝えるときに使いそうな言葉だが、そういう人こそ使ってはいけない言葉なのだ。

言われた上司も困る

それを言われた上司は、言われたところであなたが何が出来るかわからないし、どれくらいのレベルの成果物を持ってくるかもわからない。

それに、頼んだところで「それは出来ません」「どうやったら良いんですか」と文句やら手間やらかかって、結果的により面倒な始末になってしまう。

言われた通りに頑張る必要はない

自信も経験も実績もない人間が仕事をしたい!と思ったときに必要なことは「自分のしたいこと」「出来ること」を明確に提示することだ。

「○○は1時間で出来ます」「○○はやったことないですが挑戦してみたいです」などと、前向きな情報を与えられると「それならこれをやってもらいたいな」と上司も建設的な提案ができる。

無理に意気込んで「どんな仕事でもします」と張り切る必要はないから、自分の能力を適切に伝えて、着実に仕事ができるようになっていくことが、しんどくならない働き方にも繋がるだろう。

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