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新規事業のリアルなマーケティング事情をえとみほさんに聞きに行った

聞きに行ってきました。今回は銀座fabbitです。

リアルな新規事業におけるマーケティング事例が聞ける良い機会です。

登壇者

えとみほさんというと個人的にはGoogleの人とかsnapmartとか市ヶ谷Geeknightの人というイメージでした。

ホストは4MEEE株式会社 代表取締役の坂梨さんでした。

女性向けWebメディアはさすがにほとんど見たことなかったです(笑

栃木SCはどうやってファンを増やしていったか

栃木SCは2019年9月現在はJ2に所属しているようで、全体的に平均よりも下回る集客が続いていたようです。特にJ3に降格したときには顕著に集客に影響したとのこと。

Wikipediaみてたら2015〜2017年あたりかなり波乱万丈だったらしい...

意識してやっていることとしては以下とのことでした。

・ソーシャルメディアマーケティング
・CRM(カスタマーリレーションマネジメント)

CRM(カスタマーリレーションマネジメント)では、JリーグIDを利用してファンのパーソナル属性やチケット購入履歴、来場情報を収集して、今後はスタジアムでの購入履歴なども収集できるようにしていくとのことでした。

個人的に気になったのは、MKDBという共通基盤はあるものの、継続的に利用するには結構なコストがかかるので、J3降格時に栃木SCは一旦利用をやめてしまったとのことでした(2019年以降は利用を再開)。

JリーグIDとMKDBの関係性がわかりませんでしたが、やめてしまった年の情報が全くとれないというのは、仕組みとしてかなり勿体無いというか、JリーグIDの利用促進などの観点からしても矛盾している仕組みのような...

そもそも利用をやめた場合、それまでお気に入りのチームで栃木SCを選択していた人たちとかどうなるんだろうとか、システム側の興味が湧いてきてしまいました。

また、以外なのはファン個人に電話でコミュニケーションをとる施策を行っているのは驚きでした。質問でも「電話だと面倒くさがられるのでは?」とありましたが、以外と反応は良いらしいです。

これは、自ら好きで登録して応援しているチームからの電話なので、むしろ嬉しい(?)のかもしれません。

新規事業のあるある

一転、新規事業のマーケティングあるある話へ。

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・認知がない、信用がない
・できる人がいない、経験が足りない
・お金(予算)がない

認知がない・信用がないのは、著名な人への献本や体験をしてもらい発信・拡散してもらうのはよく聞きますが、本の帯は割と安価でできるのでコストパフォーマンスは良さそうです。

また、法人の顧客を積極的に取りに行く施策を有効とのことです。AmazonやGoogle、IBMなど知名度も高いのでマスマーケティングには有効かと思います。

ただやはり人脈と人選がモノを言うところかなと思いました。ソーシャルメディア的に信頼度・信用度の高い人が動いてくれると初速早めに手が打てそうですが、これが難しい…

できる人がいない・経験が足りないのは、パッと思いつくのは採用を頑張るとかですが、その経験のないところを強みにして、その人にしか書けない記事を書くなどUPS(Unique  Sales Point / Unique Selling Proposition)を作り展開していったとのこと。

立ち上げ時の理念とかが他と比べて弱いような気がしましたが、0から作り上げ、そこから価値を生み出して、最終的に若者向けのマーケティングはどうすれば良いのかという課題を解決していくようになったところまでできているのが凄いと思いました。

お金がないことで広告が打てないという課題に対しては、当時キュレーションメディアの問題があった時期でもあったので、その問題の解決も担う形でインスタグラマーの方々に声をかけて協力してもらったとのことでした。

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新規事業のマーケティングにおいては共感を得る・理念を伝えることで上手に人を巻き込むことが、ポイントのようです。これ最近よく見聞きします。

また、社会的な課題に関するアンテナの感度を高くしておくということもあるなと感じました。

新規事業のソーシャルマーケティング施策

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ソーシャルメディアマーケティングはブランドの公式アカウント運用だけではないということで、新規事業においては以下の2つが始めやすいとのことでした。

・ハッシュタグマーケティング
・ソーシャルリスニング

どちらもキーポイントとしてはハッシュタグを上手に利用することだと思います。

ソーシャルリスニングは例えば公式アカウントにツイートして欲しいハッシュタグを入れ込み、それをエゴサすることで情報を集めて次の施策や行動に移すということをするとのこと

実際に声を拾ったり集めたりする事で、スタジアムの設備の改善に繋がったり、行政に動いてもらう事ができたりした事例もあったようです。

個人的には、上の立場の人が話題を拾って社内に展開することが上手く活用してするためのポイントであるのではないかと感じました。

ハッシュタグマーケティングは、今回の事例では #はじめての栃木SC というハッシュタグを使うことで、サポーターの目にとまり拡散していったとことがあったようです。

最終的にファンのUGC(User Genelated Content)を集めて1つのメディアを作るところまで広がったとのことでした。

実際に先日の自分を伝えるワークショップでも、自分にハッシュタグをつけるというワークショップがあったので、これら2つの施策は個人で何かやるときにも参考になりそうな気がします。

SNSにおける主役は「投稿者」

よくある企業のSNSマーケティングの失敗としては、商品を主役にしがちであるというところで、SNSにおける主役は投稿者であるという点を忘れてはいけないということでした。

この投稿者が拡散したくなるタイミングをうまく作っていくことで、今回のお話で聞けたようなマーケティングの施策後の展開に持っていくのかな、と思いました。

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まあSHARPさんやタニタさんのTwitter公式アカウントは特殊ですよね(笑

感想

新規事業やマーケティングの仕事にはほとんど関わったことがなかったので、SNSマーケティングをうまくやる勘所みたいなものが聞けて、次の行動につながるヒントが得られたような気がします。

今回もまた良い学びの機会をありがとうございました。次回はどんな感じになるのかわからないですが、逆に失敗したことみたいな話も聞いてみたいです(笑。


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