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【読書メモ】ファンベース

6月くらいにKindle版でセールをやっていた(165円!)ので、買ったまま積ん読状態でしたが、ようやく読みました。このお値段このボリュームだったので、かなりコスパの良い買い物でした(笑)。

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ざっくりまとめ

・ファンとは企業やブランド、商品が大切にしている「価値」を支持している人
・ファンは売上の大半を支え伸ばしてくれる
・時代的、社会的にファンを大切にすることが重要になってきている
・ファンが新たなファンを作ってくれる
・ファンとは顧客の20%であり、コアファンは4%しかいない
・共感・愛着・信頼がファンの支持を強くする
・コアファンに熱狂・応援される無二の存在になる

感想

説明や解説が、ピラミッド構造になっていたり、順序が整理されていたり、ファンを作るための実例などが記載されていたりして、とてもわかりやすい内容だと思います。

1. ファンベースが必然な理由
2. ファンの支持を強くするアプローチ
3. さらにファンの支持を強くする(コアファンへの)アプローチ
4. 短期、中期、長期の施策を組み合わせ、積み重ねて効果を繋げていく

また、最後のファンベースと楽しむの章にある、ファンベースのポジティブな要素はとても印象深かったです。

・時間がかかるのではない。じっくりと「時間をかけたい」のである
・手間がかかるのではない。真摯に丁寧に「手間をかけたい」のである
・手離れが悪いのではない。楽しいから「手を離したくない」のである
・効率が悪いのではない。できるだけ長く「労力をかけてつきあいたい」のである

ファンというとすごくノリの良い熱狂的なイメージを持ってしまいますが、自分の中でそのイメージは少し変わった気がします。

並行してドラッカーと会計の話をしようを読んでますが、こちらでも売れる商品は全体の20%などパレートの法則のようなものが紹介されています。

売れる商品もファンも20%に収まったりところなど、重要な部分は全体のうちのごく僅かしかないという共通点は興味深いです。

以前にもいくつかマーケティングに関する書籍を読んでみましたが、例えばロイヤルカスタマーは経済学の用語として確立していると思います。ただし、こちらは忠誠心の高い顧客という意味のようで少し固い印象があります。一方で、ファンベースにおけるファンの概念の場合は、より感情・熱量・親近感を含めた意味合いになっていると感じました。

マーケティングというと、広告・宣伝でいかに集客するかといった点に着目しがちですが、ファンに着目する手法を知ることができてよかったです。


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