いつかみんなが作った布おにぎりの展覧会をしよう。無料で始めた布おにぎり講習を知って欲しい(型紙付き)
おにぎり講習を無料で教えようって決めたわけ
一生に一回でいいから、子どものためにおもちゃを作るっていう機会を作れたらなあって、ある日思いついたのが、おにぎり無料講習。
おにぎりにしたのは、
お子さんは食べ物のおもちゃが好きってこと。
タオルで作れるってこと。使用済みのタオルだといい味が出るし、失敗しても気にならないし、一度覚えたら何個でも作れる。
うまく作れなくってもそれなりに形になるってこと。食べるおにぎりだって、いろんな人が握るから、個性が出て美味しそうに見えるように、布でチクチク縫ったおにぎりも、ちょっとくずれてる方が断然美味しく見える。
簡単なのに出来上がると達成感があること。できがありが3Dっていうのは、結構テンションが上がる。
何より「おにぎりってだいたいのおうちで作ったことがある、身近で、みんな大好きなもの」っていうのがおっきな理由。
そしてこれが私が思っていた以上の意味があったのです!
まずは、こんな感じの講習です
一昨年、地元のテレビ局の取材で、サイトにおにぎり講習の様子を載せてもらった。前半は体験で作ってもらっている様子で、後半では私が布おもちゃ教室のことを、ちょっと熱く語っている。
ソウルフードだと強く感じたわけ 高齢者施設でとても盛り上がった!
友達が勤めていた高齢者施設のディサービスで、数年前、時々手芸教室を開いた時の「おにぎり講座」の作品たち。その場にいらした女性の方はみんな参加してくれた。ほとんどの方が認知症を患ってらっしゃったけれど、とても楽しんで作ってくださった。
そして、いつもは作ることが中心の手芸教室に、この時はある変化が生まれた。
昔自分が食べたおにぎりの話で、おしゃべりがとても盛り上がったのだ。お母さんが作ってくれた小豆のおにぎり、小さい時好きだったゴマ塩のおにぎり。今は亡き夫の好きだった高菜のおにぎり。うちのおにぎりは梅がとっても大きかったんだ、とか、懐かしそうに話してくれた。そしてそのおにぎりに近づけるため、いろんな工夫をされた。小豆おにぎりを作りたかった方が、フェルトの色が違うと不満そうだったけど。(赤い丸いフェルトがたくさんついたおにぎり。もっとダークな赤にしたかったらしい)
おばあちゃまたちの思い出話は、カマドなんかが登場して、セピア色の台所が頭の中で浮かんできた。そして「おにぎり」って、みんなそれぞれの大切な思い出があるんだ、って実感した講習だった。
ママたちに作ってもらう。そこで見えたママたちの力。
おにぎり講習で私が用意するのは、中に入れる綿、海苔や梅干しなどの飾りのフェルト、そして縫い糸。肝心のタオルは持ってきてもらう。その時伝えていることは、白いタオルばかりじゃなくて、色がついてたり、柄があったり、使用済みのものだったりすると、楽しいおにぎりができますよってこと。例えば黄色のタオルはカレーピラフおにぎりになるし、ちょっと使って黄ばんだタオルは、玄米おにぎりになる。
そのことが、この講習をもっと面白くした!ママたちが用意したタオルが、予想を超えて素敵だったのだ。
この柄を使うとこんなおにぎりになるかも!と、ママたちはいろんなタオルを持ってきた。「おやき」に見えると、使用済みTシャツを持ってきた方も。
はじめうまく作れるかなあって不安そうだった方も、最後はノリノリで顔をアップリケしていた。参加してくれたママたちは、高校以来久しぶりに針を持ったという方ばかりで、もちろん子どもにおもちゃを作るのもはじめての方がほとんど。
若い方の講習をして思うだけど、一つのパターンを用意した時、それを広げていく力が本当にすごいと思う。
一緒に作ることで生まれるアイディア、自分の作ったものを褒めてもらう喜び、他の方の作品から感じるインスピレーション。一人で作るより、みんなで作る方がきっと楽しい。
講習でのこぼれ話。作ったばかりのおにぎりを、お子さんがパクリと口に入れた。それもチョコレートがいっぱいついた口で!ママは悲鳴をあげて、その後ガックリ落ち込んだ。「頑張って丁寧に作ったのに」って。で、私は励ます意味じゃなく、心から思ったことを呟いた。「この茶色っぽいとこ、雑穀米のおにぎりみたいでおいしそーに見えない?」ママは納得したかわかんないけど、食べたくなるくらい美味しそうに出来上がったんだから、大成功だ。そして後々このおにぎりのシミを見ながら、この日のことをお子さんと一緒に懐かしく思い出してくれるんじゃないかな。
おうちで鈴を入れてみます、っていう方もいらしゃったし、講習の後、20個いろんなおにぎりを作られた方もいた。もちろんこの講習がおもちゃ作りの最初で最後って方も多分いらっしゃると思うけど、それはそれでいいんだと思う。
そしてお子さんも作った!
おにぎりを作ってもらって、その後親子で体をほぐしましょうという流れの、親子ヨガさんとコラボをした時、当然おにぎりはお母さんが作るものだと思っていた。だけど、蓋を開けてみると、ほぼ全員、お子さんが作った!
お母さんたちはヘルプ係。初めて針で縫った子もたくさんいた。出来上がったおにぎりを本当に嬉しそうに持ち歩いていた。時々食べる真似をしながら!
これからも続けたい。
もっともっとおにぎりをたくさん作ってもらいたいな。
オンラインで講習をするのもいいかな。
そして、ゆっくりとずっとこの講習を続けていきたい。手芸が苦手な方も、「つくるってたのしい!」ってその時間だけでも感じてもらえたら、わたしもシアワセ。
型紙と簡単な作り方を載っけておきます。詳しい作り方は、webアミンちゅを見てもらったらわかるかな。楽しいおにぎりができたら、ぜひぜひわたしに見せてください!
https://drive.google.com/file/d/1pFOe7PvlTgy40o1rUiY-wWXtQ9i46T5x/view?usp=drivesdk
いつかそんなおにぎりたちを集めて、noteで展覧会が開たらいいな。
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