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デザイナーにとって生産性を上げるとは?

2019年4月に働き方改革関連法案が施行されもうすぐ一年になり、デザイナーも労働生産性を上げることが求められています。

「生産性!生産性!」と言われて拒否反応を起こすデザイナーの方もいるかと思うので、デザイナーにとって生産性を上げるとは何かを整理してみました。

デザイナーが生産性を上げる方法は「手を早くする」「修正を減らす」の大きく2つに分けられます。

手を早くする

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「急いで作業する」「クリエイティビティが失われる」と考えがちですが、2種類の時間を分けて考えると良いです。

1. 考える時間
調べる時間も含め、ある程度は必要な時間ですが「車輪の再発明」を行っている場合も往々にしてあります。
過去のデータによるパターン化と、引き出しの量を増やすことで削減可能です。
チームの誰かが調べたものや得た知見はチームメンバーに共有し、誰でも取り出しやすい様にしておくと良いです。

2. 作業時間
デザイナーと言っても職種によって様々ですが「素材集め」「Photoshopなどのデザインツールで形にする」「コーディング」「資料作り」など単純に作業を行っている時間です。
「考える時間」と同時並行で行っている場合も多く、最初は分けて考えるのが難しいかもしれませんが、強い気持ちを持ちましょう。
ツール(ハードとソフト両方)の見直し、ショートカットの利用、慣れ、マニュアル化、RPA化などで削減していけます。

テクノロジーは日々進歩しているので、作業フローの見直しやそもそもやる必要があるのかも疑ったほうが良いです。
作業時間は限りなくゼロにするのが理想的です。

修正を減らす

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簡単に言うと「クオリティを上げて一発OKをもらう」ことです。
以下の2つが重要になります。

1. 聞く、問う、確認する
クライアント、もしくは営業やディレクターに対してしっかりとヒアリングを行い、課題に対してズレのないアウトプットを提出する事が重要です。
生産性を考える際に会議を悪とし、コミュニケーションまでもないがしろにしてしまう場合がありますが、プロジェクト全体の効率化を考えると時間を作って認識をすり合わせることが大切なケースが多いです。
聞き間違いや、作業漏れ、タイプやコピペミスなどをゼロにする仕組みも開発していく必要があります。

2. 相手の言語で伝える
アウトプットに対して論理的な説明を行い、相手にデザインの意図を伝えることも修正を減らす重要なポイントです。
デザインをヒアリングした課題の解決策として説明することによって説得力が増し、仮に修正が来たとしても建設的な修正内容になる場合が多いです。

「手を早くする」と「修正を減らす」の大きく2つに分けて考えてみました。

最後に

上記の内容を行えば、原価の削減、納期の短縮、修正の減少などが起こりクライアントの満足度も上がる可能性があります。

ただし、チーム全体で生産性を上げることだけを目標にしてしまうと「クライアントの満足度は上がっていてもエンドユーザーに響いていない」ということが起こりかねないので目標設定の仕方には注意が必要です。


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