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ラーゲリより愛を込めて 感想

親、友達から絶対に見た方がいいと言われ続けて1ヶ月。やっと見てきました。結論、人生で1番泣いた映画だったかもしれん、、、、、

まずはあらすじと予告はこちらから↓



※こっからはほんの少しだけネタバレを含みます

あらすじにも書いてある通り最初の1時間〜は旧ソ連での労働を強いられてた捕虜になった日本人たちと、そこであった本当の出来事が鮮明に描かれるんだけど、これがまあ見れたもんじゃなかった。辛すぎて。

これが本当にあったことだなんて信じられなかった。
だって学校で学んできたことは戦争中の話であって終戦後次のページからは日本の経済成長に向けてシフトしていく。

この映画はもう一度、本でもYouTubeでもなんでもいいから日本の歴史について、戦争について知らないといけないなと思わせてくれた。僕ら若い世代はこの事実を受け継いでいかないとダメだなと。

戦争物の映画って本当にあったことを教えてくれる要素と人が無情にも亡くなってくありのままの姿を描いていくから凄いネガティブ要素が強いのが多いんだけどこの映画は少し違ったんだよね。

二宮和也が演じる主人公山本さんは、生きる気力、希望を失っていく仲間たちにずっと生きてるだけじゃダメと言い続けた、希望を探さないとダメなんだと言い続けて、山本さん自身は本当に最後まで希望を持って生きていた。

それに感化されて、変わっていく他の仲間たちと、そこから生まれていく男たちとの友情はただの戦争映画からは感じることのできない爽快感というか、気持ちの良さまで感じる感動を得ることができたんだよね。

そしてそんな爽快感からは感じさせないほど、ストーリー・セリフの一つひとつが軽くないからめっちゃくちゃ考えさせられるし胸に来るのよ、、

「生きてるだけじゃ、ただ生きてるだけじゃダメなんだ」
「〇〇さん、生きるのをやめないでください」
「それでもどこかに希望はあるんです」

このセリフ一つ一つにストーリーとの繋がりと重みがあって

あぁ、ただ生きてるだけじゃ、心臓に脈を打ってるだけじゃ生きてるって言わないよな。何かに希望を見出す生き方をしなきゃだよなって。
号泣しながらもそんな深いことまで考えさえられるのがこの映画のいい意味での軽さと深さのバランスだったのかなって思います。

まあ感動すぎるラストシーンにはあえてここでは触れません。
絶対にこの目で見て確かめてください!!!!



僕が思ういい映画の基準て「答えがひとつじゃないかどうか」ってところ。


それぞれの価値観に当てはめることができて人それぞれで色んな感じ方ができる映画が好きです。

この映画は絶対に学べる事実、感じ取れる気持ちとは別に
まさしく見る人によって得られる答えが違うだろうなって思える作品でした。

当たり前だったと思ってた日常に帰れなくなる無情さ、辛さ。
家族に会いたいという気持ちと、人のために頑張れるというパワー。そして人から与えられる影響と気持ちの変化の強さ。

僕はこの映画から本当に日常からは学べないようなことを学んだと同時に、ここまでしてツラい映画を見なければこの感情を手に入れられなかったというか、この今までの日常の価値に気づけなかった自分に少し恥ずかしさも覚えました。

希望がなかった時代を、時間を描いたこの映画は
いつでも希望がもらえる今の時代だからこそ見る価値がある作品だったと思います。

僕はこの日、作品を見た後にお母さんにおやすみと言って眠れたことが本当に幸せでした。

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