僕は四大欲求。

人間には「三大欲求」と言われるものがある。
一般的には食欲・性欲・睡眠欲のことだ。

誰しもが持ってる欲求で
睡眠は日々の状態を維持するために
食欲は食べて栄養を摂取しなければ死んでしまうし
性欲は僕たちが子孫を残すために必要な生まれ持った本能だ。

ただ僕の中にはこれと匹敵するくらい
時にはこれよりも欲する欲求がある。

それは「承認欲求」だ。

誰かから認めてもらいたい
誰かから褒められたい
誰かから必要とされたい

この感情が頻繁に自分のメンタルを襲うことがある。

どんな時になるかというとそれは些細なきっかけで
練習でうまくいかなかった時や
友達に誘いを断られた時など、

大きくまとめると
「自分は必要とされてないんじゃないか？」
と思い始めた時にこの感情は生まれる。

そして「自分は必要じゃない」と思い始めると
全てのことに価値を見出せなくなって、
その期間何もやる気が起きなくなってしまう。

それは当然だ。
だって自分が必要じゃないと思っているから。

あの人にとって自分はどんな存在で
どんな価値があるんだろう？？

最終的にはそんなことまで考えてしまうようになる。

これが僕の中にあり
時々顔を出してくる邪魔者
「承認欲求」だ。

こいつが思いのほか手強い。

なぜなら
食欲は自分で食べればいいし
睡眠欲は寝れば済む話しだし
性欲に関してはパートナーがいなくとも
自慰行為をすれば一時的に解決できる。

ただこの承認欲求に関しては
自分1人じゃどうしようもできないのだ。

なぜならことの発端が
突発的な生理現象ではなく

「誰かから認めてもらいたい」という
感情から生まれてるものだから。

自分ではなく他者の行動や言動に委ねなければ
この欲求は満たされないことになる。

こんだけ欲してしまうものなのに
お金で買う事もできず
自分で即解決する事もできず
人に委ねることしかできない欲求があるだろうか？

ここまで読んで
同じ悩みを持った人も少なくはないはず。

僕は同世代に
承認欲求が強い人が多いなと感じてる。

それはなんで何だろう？
みんなは何でだと思う？

僕が思うに
目に入ってしまう承認が
多すぎるからだと思ってる。

このSNS社会ではTwitterやInstagram、TikTokを開けば
皆から「かわいい」「かっこいい」「すごい！天才！」
などと言われてる人たちがフォロワー数という
スポットライトを浴びていくらでも出てくる。

そう、悲しいことに僕たちは今
日常的に認められてる人しか見ることができない
アルゴリズムの中で生きている。
残念ながら今の世の中の仕組みはこうだ。

だから人を妬むことが増えたり
自分だって認めてもらいたいという
承認欲求が増すことなんて当たり前なんだ。

って考えると
なんでこんなこと考えちゃうんだろう？
って捉えていた「承認欲求」も
あって当たり前の物になり、
少しだけネガティブの要素が取り除かれる気がするようになった。

そしてここで気づけいたことがある。
「承認欲求」という物の欲の大きさは
自分の考え方や行動次第でどんどん小さくできる物だということ。

あることには変わりなく
時々顔を出す頻度も変わることはないかもしれない
ただその時の感情の振り幅だったり
一時的な解決に持ってくスピードというものは早くなっていく。

これができれば承認欲求も他の三大欲求と同じく
成せば満たされるという状態に近づくことができると思う。

ただ多くの人はこの承認欲求の満たし方わかっていない、
というかこれはそもそも簡単に満たされるものではないのだ。

自分の欲を満たしたいがために
人を貶すようなアンチコメントをしたり、
マウントを取ったコメントして「自分が正しい」という
方向に他人を利用して持っていこうとする。

他者の人権を使って承認欲求は満たしてはいけない。
こんなこと他の三大欲求に例えるならば

人の食べ物を勝手に食べたり
人のベットで勝手に寝たり
人の彼女と……

とやっているようなもんだ。

自分の価値は自分で高めていくものであり
人を利用したことで自分の価値が上がった
なんて考えることはただの勘違いに過ぎない。
何なら自分で自分の価値を下げている行為だ。

ただ、自分の価値を認めるということに関しては
今の世間的評価の基準から見て
僕は他者にしかできないことだと思う。

どれだけ僕はすごいんだ！と
僕のこの考えは正しいんだ！と
自分で言ったとしても周りがそれを評価してくれなければ
そこにスポットライトが当たることはないだろう。

承認欲求はその欲が出た時に
すぐに満たすことはできない。

僕らができることは
自分が認めてもらえる時が来るまで
自分を信じて頑張り続けることだけだろう。
行動を辞めずに続けていくことだろう。

誰かを利用したとしても
SNSを使ったとしても
満たされることはできない。

正しい方法で、正しい努力をした先の未来で
僕の承認欲求が満たされる日が来るのが
今はすごく楽しみしている。