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社内で「ソーシャルリバースメンタリング」をしたお話。

 デジタルネイティブ世代が登場、かと思いきや最近叫ばれるのは「ネオ・デジタルネイティブ世代」。このコロナ禍も相まって、あらゆる業種でDXが浸透し初めて、デジタルに関する知識はもうマスト。
  <教育者 → 若手> という構図を逆転させるリバースメンタリングの第一潮流は、そうしたテック系にまつわる事象でした。「デジタル・リバースメンタリング」と呼ばれるものです。第二潮流では、ICTやITの領域を超え、教育・産業技術・ファイナンスなど、ありとあらゆる分野で実施されるようになりました

 そして現在、リバースメンタリング界のフェーズは第三潮流を迎えています。そこでは、業種や業界はもはや関係なく、もっと人間性に重点を移した「感覚・価値観の共有」が目的とされています。

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 冒頭で挙げた「ネオ・デジタル世代」は1996年生、2020年現在で22歳以下の世代を指します。この世代は「Z世代」と呼ばれたりもしていますが、とにかく、この世代は本当に特徴的なんです。(気になる方はぜひ こちら をご覧になってみてください)


▽世代間の意見

 その世代の筆頭は今22歳を迎えており、続々と社会へ進出してきています。もちろん、大前提として世代の特徴というのはあくまで『定量的に見ると、◯◯という性質が比較的多くみられる。でも必ずしもみんながそういうわけではないんだけどね。』という気持ちで書いておりますが、それにしてもネオ・デジタルと呼ばれる世代とそれ以降では、関心を寄せる媒体やカルチャーは全くもって異なりますし、「当たり前」の基準も全く違ってくることでしょう。

 例えば、僕が毎週受講しているライティングレッスンでは、「料理をするのは女性」「男性は働き家庭を支えるもの」といった講師の観念を強く感じています。その講師は40~50歳あたりの方ですが、毎回そういう印象を受けるものですから、1997年生でZ世代の僕は、どうしても違和感を感じてしまいます。
 もう一つ例示を。ちょうど今日こんな記事を見かけました。

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 おそらく世代間だけでなく、個人間でも大きく意見が別れる判例になるでしょう。(何度もお伝えしますが、あくまで世代間の意見は定量的に見出された「比較的多く見受けられるもの」と認識しています。)
 当たり前が違うのは当然のことですが、やはり大まかな傾向というものは不思議と生まれてきます。ソーシャルリバースメンタリングでは、その点に注目したいのです。


▽ソーシャルリバースメンタリングとは

 さて、上述した事例「男女差」「タトゥー」の他に、世代間、個人間で大きく意見が別れそうな、センセーショナルな事例はいくらでもでてくるかと思います。
 僕が提案したソーシャルリバースメンタリングは至極シンプルで、そうしたことについてお互い考えをシェアしませんか?ということです。

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 そして僕が注目したいのは、またしてもZ世代なのです。彼ら (僕ら) は一つの特徴として、他世代を凌駕する 許容力 / 非執着性(詳しくはコチラ)を備えています。その言葉通り、物事を受け止め理解はするけど、そこで一旦止めておいて「好き/嫌い、賛成 / 反対」と焦燥にジャッジしない、腹落ちしなくても『そうなんだね』と受け入れる許容力があります。
 そうした特徴を持つZ世代がメンターとなれば、どうでしょう、これを読んでいるあなたのあらゆる価値観がひっくり返る可能性だって大いにあるでしょう。それゆえに、僕が勝手に提唱した「ソーシャルリバースメンタリング」は、<Z世代をはじめとする特徴的な若年層 と それ以外の層との間柄> で実施されることと定義しています。


▽実際に社内でプレゼンしてみて...

 実は当初、ソーシャルリバースメンタリングなんてものを思い立って実施できたわけではなく、『リバースメンタリングめっちゃおもろそうやん。勉強会しましょうよ!』と社長に持ちかけられたのがきっかけ。
 デジタルエージェンシーと呼ばれるこの会社では、ウェブリテラシーの高さもあり、また社風も功をなし物事に対し非常に許容的です。(見えるところに堂々とタトゥー入れてて、最終学歴高卒の僕を受け入れてくださったくらいですし...笑)

 『そんな中リバースメンタリングだって?デジタルはもうみんな最前線の人たちだし、許容的なわけで本当に思考はグローバル。一体何をメンタリングできるんだ!?しかも僕、新卒3ヶ月目!』
 期限が迫る中考え考え、リバースメンタリングが第三潮流にあることを学び、思い立ったのがソーシャルリバースメンタリングでした。

 社内でのZoom勉強会で、お忙しい中皆さんに時間をとっていただき、1時間びっちり喋り続けました。ソーシャルリバースメンタリングの定義にあるZ世代について、世代間で実際にどう考えが異なっているのか…

 終えた後には、参加いただいた方々から『興味深かった』『Z世代の特徴を初めて知った』などとフィードバックをいただくことができ、この考えがちょっとでも広まって、「お互い無理に賛意は示せなくても、知ることで理解だけでもできる」世界になれば良いなーなんてぼんやり思えました。

 『この記事についてどう思います!!??』とかいきなりは難しいとは思いますが、普段そういうことを話さない異世代の方同士で、ちょっと考えのシェアなんかができたらいいな。

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