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両立で得られるもの

両立のついての考えを軽くまとめておく。

高校・浪人時代には「陸上選手として自分史上最高の状態で東大に入るか」を最重要視しており、今振り返るとなかなかチャレンジングなことをしていたと思う。
その時の陸上に関するnoteはこちら
(大学以降は陸上専業に近かったので、両立というテーマで語れることはないです)

2つの物事で成果を上げようとする過程で、閾値最適化という概念を体得できたのは、今でも財産となっている。

例えば、労力の割き具合を0〜10とすると
得られる成果は労力に正比例するわけではなく、実際は以下のようになっている場合が多い。
まず、このことに気づくことが大事である。

0〜1:パフォーマンス低下
2〜7:パフォーマンス維持
8〜10:パフォーマンス向上

陸上中長距離選手でいうと、それぞれの労力に対するトレーニング状況は以下のようになるだろうか。

0〜1:トレーニングが習慣化されていない状態
2〜7:ジョグはしている〜能力相応のポイント練習を入れているまで幅広い状態
8〜10:↑に加えて、チャレンジングな練習も入れている状態

ここで大事なのは、成果に与える影響として
1と2、7と8の差は大きいが、2と7、8と10の差は前者ほど大きくない、ということ。
ベストから8割くらいの状態でキープするならそれほど難しくないが、ベストを狙おうとすると一気に難易度が上がる、という実感がある方もいるだろう。

陸上については以上のようになるが、例えば勉強でも同じようなことが当てはまる。

ここで、陸上と勉強のそれぞれで成果を上げたいとき
自分のキャパシティを10としたら、労力を陸上と勉強に5:5で割くよりも、2:8もしくは8:2で割くのが良いということになる。
そして、時期によってその比率を逆転させていく。
(キャパシティが20ある好奇心と体力の塊みたいな人や、労力1でも維持でき6でも向上させられる天才もいるが、ここでは一般人基準で)

1つの物事だけで成果を上げれば良い、という条件だと、労力10を割くことがただ一つの最適解となるため、自分にとっての労力2や8を意識する機会は少ない。
(キャパシティの全てを使い切るのも一つのスキルなので、それ自体は大事なことである)

一方、2つ以上の物事で成果を上げたいとなると、自分にとっての労力2や8を知ることが俄然重要、というか必要事項となってくる。
キャパシティを使い切る(いわゆる「とにかく頑張れ」状態)だけではなく、労力配分をいかに最適化するかが勝負を決めるポイントになってくるからだ。

労力と得られる成果は正比例するわけではなく、どこかで閾値がある
得たい成果に応じて、労力の割き方を最適化していくことが重要


ということを自然と体得することには意味があると思う。

それをどうやって体得するか?であるが、上に書いたような理屈をなぞるだけではなかなか身にならないと思う。
成果を上げようとする中で自然と身につけていくもの、というのが自分の考え。


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