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#リーマンサットプロジェクト
15. ミッション(ようやく)決まる
最近、久しぶりにリーマンサット関係者と会って話をした際に、「2015年の資料がほとんどない」と言われた。確かに2015年は何をやっていたのかあんまり記憶がない。立ち上げの5人で隔週くらいで集まってやいやい話をしていたのは覚えているが、それ以外はわからない。
うーん、なんでだろう、と思っていたらあの頃は正式なミーティングを数か月に一度しかやっていなかった。
リーマンサット第二回の公式ミーティングは
14. 静かなる前進
2015年2月末。
ぼくらは毎度毎度恒例だが頭を悩ませていた。
次月に予定しているミーティングで人工衛星のミッションが決まってしまう。
決まるんだからいいじゃん、次に進むじゃん、と普通は思うだろう。
だが、進んだ先には大きな、それはもう本当に困った大きな課題がある。
人工衛星をどうやって作ればよいのかまったくもって分からない。
うん、確かにぼくらは立ち上げ当初から「誰でも人工衛星を作ること
13. 踏み出すことは怖いこと
2015年2月10日。
踏み出す前と踏み出した後では、何かが違う。
例えば、大海原に船で漕ぎ出すとき。
陸上でわやわややっている時は、こんなのいるよね、あれ持っていったらどうだろう、こんなことあったら楽しいよね、あんなことができたら絶対面白い、などなど話し合ったり準備したり。いろいろ不安はあるけれど、まだ気楽だ。なぜなら始まっていないから。
ところが、船に乗って海を進みだした途端、様相はがらり
12. 身近でわかりやすくおバカな
ふたたび2015年1月30日土曜日午後。
東京茅場町にあるco−ワーキングスペース「co-Edo」さんhttps://www.coworking.tokyo.jp/にて、ぼくらは不安たらたらながら、リーマンサット・プロジェクト(仮) KICK OFF MEETINGに臨んでいた。
幸いにして、心広き方々に恵まれ、とりたてて弾劾などされることなくプロジェクト側も参加者側も自己紹介等々を終え、次の段
11. KICKOFFではなく、謝罪会見
2015年1月30日土曜日。
東京茅場町にあるco−ワーキングスペース「co-Edo」さんの一画。
(ちなみにco-Edoさんは、令和となった今でもリーマンサットがとっってもお世話になっている場所。田中さんいつもありがとうございます)
https://www.coworking.tokyo.jp/
壁際にあるスクリーン脇に長机が一つ。
それに対面して長机と椅子がいくつも並べてある。
2014年
10. 執行日二日前
2015年1月28日。
記念すべきリーマンサット・プロジェクト(仮)のキックオフミーティング2日前。
都内某所に5人が集まり、二日後に迫ったキックオフについて最終打ち合わせをしようとしていた。
と、その前にふとS氏が奥様に「人工衛星を作ることにした」という話になった。
なんて言われました? と聞いたところ、
「なんか役に立つの?」
「それやる意味あるの?」
「自己満足じゃないの?」
と、ばっさ
09. 処刑台二歩手前
2015年1月14日。
物事というのは予想がつかない。
ぼくにとってはリーマンサット・プロジェクトが本当にいい例だ。
こんな感じじゃね? と安易に足を突っ込んだらあれよあれよととんでもない方向に物事が走っていく。
2014年、プロジェクト結成当時。ぼくらはこのプロジェクトを「10人くらいでみんなで本とか見ながら手を動かして人工衛星を作る」くらいに考えていた。
しかしMAKRE FAIREに出
08. 一羽目のペンギンたち
みなさんは「一羽目のペンギン」という言葉をご存じだろうか。
海に面した崖の上に無数のペンギンがいる。海には餌があるが同時に天敵もいる。リスクとリターンがある海を前に、ペンギンの群れはまごついて崖の上に留まっているがある時、一羽のペンギンが海へと飛び込む。すると、他のペンギンも一羽目に倣ってみな一斉に海に飛び込む。
リスクのある海へ一番初めに飛び込んだペンギンがいて、そいつがいたからこそ他のペンギ