改めて感じた、「地域創生」の難しさと可能性
大学入学時から「地域創生」に興味はあったものの、この分野に関する活動は
しませんでした。
そんな中、先日復活した「吉開のかまぼこ」に携わらせていただいたり、長崎県南島原に本社を構える手延べそうめん屋の吉岡製麺所に訪問させていただく中で、改めて「地域創生」に関して考えることが多くなりました。
自分が考える宮崎の地域創生とは。
地方創生には、
人口増加、地場産業の活性化、空き家問題、インバウンド等
様々な切り口があり、おそらく全てが「地域創生」に繋がります。
しかし、今の自分にできることは限られており、何から始めればいいのか全くわからない状況。
そんな中、たまたまネットの記事で見つけたのが油津商店街でした。
かつては「猫さえも歩かない」と言われた商店街。
様々な取り組みの結果、4年間で計29店舗のテナント(飲食店やオフィス等)の誘致に成功し、少しずつ活気を取り戻し始めたと言われている街です。
先日、運よく帰省するタイミングがあったので、油津商店街に足を運ぶことに。
今回は、そんな油津商店街に行って感じた
「地域創生」の難しさと可能性
についてまとめてみようと思います。
率直な感想
人がいない
油津商店街に足を運んで最初に感じたことです。
もちろん近隣の飲食店に入るとスタッフの方はいらっしゃいましたが、正直、自分が想像していた活気とは少し異なるものでした。
本当に沢山の方々が油津商店街の街作りに尽力されていることを知っていたので、宮崎出身の身として、悔しい思いでした。
住民の方の声
長年続く老舗飲食店に入り、住民の方に偶然お話をお聞きすることができました。(この記事ではあえてシビアな意見を記載しており、プラスなご意見もお聞きすることができました。)
話をお聞きした結果を要約すると、、、
税金を使った企業の施策には、「覚悟」があるのか。
(正直、詳細は分かりませんが)
現状として企業がその地域で地方創生に取り組む際には、行政から給付金の援助がある事例も多いかと思います。
しかし、その税金を支払っているのは「その地域の住民」。
地方創生事業に取り組む企業の中には「給付金があるからやってみよう」という理由で挑戦する場合もあるのではないか。
というのが、とある住民の方からの率直な意見でした。
つまり、住民から見た企業の施策は
■(借金をしてでも)自分たち(企業)のお金で事業に取り組まないと「覚悟」が持てないのではないか。
■自分たちが納めた税金が、無駄になっていると感じてしまう。
という捉え方になっている場合もあるということ。
トライ&エラーの重要性
上記のような住民の方のご意見をお聞きした個人的な感想としては、
地域の人との信頼関係を構築した上で、「トライ&エラー」が重要であるということ。VUCAの現代、地方創生における正解はありません。やってみないとわからない。
ということです。
補助金に対する考え方は様々ですが、何もしなければそれ以上前に進むことはありません。
地域の人との信頼関係を構築し、お互いの意見をぶつけ合いながら、新しい施策にチャレンジすることが大切だと考えました。
地方創生=「復元」ではない
地方創生について学んでいく上で分かったことは、
地方創生=「復元」ではない
ということ。
このことが詳しく記載された記事がこちらです↓
仮に、昔栄えた金物屋さんや布団屋などをその街に誘致するとします。
もし繁盛すればその店は成功と呼べるかもしれませんが、現実はおそらく違います。(おそらく利用する人は少ない)
自力で収益を上げることができずに補助金(税金)に頼ってしまえば、逆に住民の方々にご迷惑をお掛けするかもしれない。
つまり、「昔栄えた風景をそのまま復元すること」=地方創生にはならないのではないかということです。
その土地、時代、マーケットにあった商店街にゼロベースでデザインしていくことが本当の意味での地方創生だと考えます。
変えちゃいけないもの、変えなきゃいけないもの
私の中で、地方創生において最も重要なことの一つにこの言葉があります。
各地方にはその土地独自の魅力ある、環境・人・モノがあるはずです。
そんな「地域の宝」を大切にしつつ、より良い環境に変化させていくことが私の考える地方創生です。
私自身、今後は
その土地の人、環境、素材でしか創ることのできない魅了のある"イイモノ"を発掘し、"イイモノ"を全国や世界に発信することを通して、「宮崎の地方創生」に貢献したい。
と考えています。
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