見出し画像

平井大臣と語る「日本のデジタル戦略」

菅政権となり、日々多くのデジタル戦略に関する報道がされている中、WEEKLY OCHIAIでも平井大臣を招いて、タイムリーなホットな話題の対談となりました。相変わらずブッキング力の高い番組だと思う。本日は番組視聴のつぶやきをnoteしたいと思います。

つぶやき1 世界電子政府ランキング

先日の記事でも電子政府ランキングの掲載されている、「E-Government Survey 2020」という国連が発表しているについてnoteしました。

画像1

日本が14位なのは置いといて、平井大臣の「中国がいないね」という発言が気になった。私も日々noteで書いている通り、中国の民間デジタル化は目覚ましい勢いで進化を遂げている。しかしながら、電子政府ランキングにおいては中国はランキングトップにも食い込めていない。これはなぜか?

日本ではほとんど報道がされていませんが、中国は世界電子政府ランキングは34位の位置にある。

<日本>
OSI値 0.9059
HCI値 0.8684
TII値 0.9223
<中国>
OSI値 0.9059
HCI値 0.7396
TII値 0.7388
※OSI→オンラインサービス化値、HCI→人的資源値、TII→インフラ整備値

そもそもこのランキング自体も、国連から各国へのアンケート調査をもとに数値化しランキングしているため、全てを鵜呑みにすることはできませんが、中国のHCI値、TII値の低さは少し疑問を感じる。

やはり我々が日々ニュースで見ている、超最先端でハイテクな話題は都市部におけるごく一部での話であり、農村部や地方都市においては一昔前の中国がそのまま取り残されているのだろうか?人的資源もじゃぶじゃぶありそうなイメージだが、14億人という巨大な母数があるだけで、割合としてはまだまだ大きくないのだろうか。教育等も日本よりかは進んでいるイメージですが、実際にはそうではないのだろうか。

現在、このSurvey資料を読み込んでいるところなので、もう少し深堀した内容は今後noteでアップしていきたいと思います。いかんせん全て英語なので、けいえすの英語力だと難解です。Googleさんの翻訳もまだまだイマイチ。

つぶやき2 スタートアップへの行政システム発注配分

デロイトトーマツの斎藤さんが熱い提言をされていたのが印象的でした。以下斎藤さんの提言。

画像2

また斎藤さん曰く、スタートアップはなかなか行政の仕事に手を出さないという現実もあるとのこと。確かにこれに関しては私も仕事を通じて知り合ったスタートアップの方々から聞いてきた。入札手続きが煩雑、商談化や受注、入金までのリードタイムが長いなどの理由が挙げられる。つまりぶっちゃけて言うと、めんどくさい、という一言に尽きると聞いたことがある。

斎藤さんがおっしゃる通り、スタートアップはUI/UX系という点においては大企業よりも圧倒的に優れているとは思うが、まずはスタートアップがより政府系の仕事にとっつきやすくなることが重要ですね。

一方で政府側の人たちがきちんとスタートアップと付き合えるのかどうか?という点についても言及されていました。デジタル庁はそのような人材を中心に集めるようだが、そもそも発注する側がきちんとUI/UXの観点にも評点をつけていく必要がこれまで以上に求められる。

政府予算の10%は言い過ぎにしても、より使い勝手に優れた仕組みを提供してもらえることを望む。

つぶやき3 スタートアップ活用を阻む5つの壁

画像3

これはなるほどな、と感じましたね。実際私自身は公共入札というものを過去1度だけやったことがありますが、②煩雑な手続きの壁、については心が折れそうになったことを記憶しています。

恐らく、普段公共ITの入札業務に携わっている方にとっては、何ら大したことのないルーティーンなのですが、初体験の人間にとっては何を聞かれているのか?何を提出したらいいのやら。です。

ここのハードルを下げるとすると、重要になってくるのがスタートアップに対しての目利き力とマッチング力だと思う。ここの差配をデジタル庁が今後になっていくことになるのかもしれませんが、民間の力が必ず必要となるでしょう。

つぶやき4 デジタル庁長官

画像4

デロイトさんが、面白いアンケートも実施されていました。

「デジタル庁の実務を担る人材像は?」という内容ですが、デジタル庁長官にふさわしいのは?という質問と同義と感じています。

落合陽一は1票か2票しか入っていないとのことでしたが、個人的にはもう少し上位に来てほしかった・・・。

つぶやき5 なぜデジタル化を進めないといけないのか

平井大臣「なぜデジタル化を進めないといけないのかを、国民に説明したことがない。目指すべき社会像を示さないといけない」というやり取りが番組後半でありましたが、これが一番ハッと気づきの得るコメントであったかもしれません。

私のように業界にいる人間からすると、なぜやらないといけないか?何が課題となっているか?そもそもUI/UXって何?って話は多く語られてきているので、ピンときますが、そうではない一般の方からすると何を話しているのやら?になりかねないということ。もしかすると過去の政治家たちの中にも、このような発言されていた方いるかもしれませんが、平井大臣はさすがその辺りのことが良くわかってらっしゃるという印象。


以上つぶやきでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?