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見ているものと集中。

集中ってどんなイメージがありますか。


先日合奏練習をしている時のことです。
指揮者が来る前、
指揮者のところに近い方が
リードしてくれていて基礎的な
和音の練習をしていたんです。

練習に参加していた方は
そのリードしてくれている人の動きを
見て、その方を注視していたんだと思います。

そうすると、
音がリードしてくれている方に向かって
集まっていたんですよね。

見ているところに集中しているがために
そこに向かっていたんだと思います。
だから、音もそこに集まった。

見ているものに集中してしまうということです。

おそらくですが、
見ているものに集中していて
周りのことが疎かになってしまって
聞くべきものを聞けていなかったのではないでしょうか。

思いつづけるでも書いたことと重なりますが、
自分の音や周りの音を聴き続けながら、
リードしてくれている人を見るというのは
実は、なかなかに難しいんです。


しかも演奏するとなれば、
さらにやることが増えます。
そうなるともう。。。。


ひとつづつやることを増やしていき
ゆくゆくは全部一緒にできるようにしていくことが
やはり一番の近道です。

何事も基礎練習からです。


やるべきことをなるべく
刺激の少ない環境で始めます。

できれば一人きりで。


よく自転車に乗れるようになるのと同じ
なんて言ったりするのですが、
身体をこわばらせて乗れるように練習していたのに
一旦乗れるようになると、
鼻歌歌いながらでも乗れるようになりますよね。

いきなりサーカスの曲乗をしようとせず、
まずは乗れるようになって、
そこから色々な技術を身につけていきます。

同じなんです。

ここで書いたのは、
やっていると思っていることは
実はやっていなかったということ。
ひとつやることが増えると
刺激が増えると、今までやっていたことを
つい疎かにしてしまうということです。

見ることに集中してしまうと
吹くことが疎かになってしまう。

どちらも大事なのに
片方が疎かになってしまう。


起こっていることはどちらも同じことです。

なにかに集中するとなにかが疎かになる。

これってアレクサンダーのレッスンでも
取り上げる話題の一つです。
いや、ほとんど主題です。

やると決めているにも関わらず、
他の刺激がポンっとくると
決めたことなんてパッと忘れて
後から来たものに意識をしてしまいます。

やっぱりレッスンでも
ひとつづつやることを増やしていき
同時にできるようにしていきます。

そんなふうに練習して初めて、
なにかを見ながらでも、集中しながらでも、
その他のことに気を配れるようになっていきます。

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