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『「やりたいこと」の見つけ方』を読んでの感想

今回紹介する本は、『「やりたいこと」の見つけ方』(著:八木仁平)になります。


▽読もうと思ったきっかけ、理由

転職を考えたときに、自分の特性を正確に理解する自己分析としての使用だけでなく、これまでの人生でやってきたことは、「本当に自分にとってやりたいことだった?」と考え直したかったから。

▽結論

好きなことを仕事にすれば、きっと自分にとっては幸せだというのは間違いである。好きなことよりも、自分にとっての価値観や”才能”を見つけること、そして、それぞれを掛け合わせることで、自分にとってのやりたいことが見つかる。

▽これを読んでほしい読者
・今している仕事が本当にしたいことだったかわからない人
・「自分探し」に悩んでいる人
・転職就職活動をしている人

※本書に沿っての感想を以下記載しております。◎まず、最初に、やりたいこと=「一生続けられること」だと思っている人が多いと思いますが、本書は、そうでないというのです。

反対に1つのことに固執することは、今やリスクの時代で、「継続」→「変化」と時代の流れは変わってるからだといいます。

確かにこれは、以前読んだ転職2.0に共通する部分だと思いました。自分がどうありたいのかを過去の自分を振り返ったときにも同じことがいえますよね。

◎やりたいことは、「人のためになること」ではないといいます。

それは単なる自己犠牲であって、継続という点からも続きません。自分が楽しく、続けられることが、結果として人のためにもなるといいます。

◎やりたいことを見つけるには、たくさん行動しないといけないというのは間違いであるといいます。

俗にいう「何かやりたいけど症候群」ですが、この本質とは何だと思いますか?

やりたいことを見つけるときには、「選択肢」と「基準」が必要だというのです。つまり、やりたいことがわからないというときに、やるべきことは、選択肢を増やすことではなく、自分にとっての「基準」を決めることです。

▽ポイント
・出会えていないという感覚は間違いで、運命的な出会いはない。
→選択肢としては多過ぎている状態で、沢山ありすぎるから、決められない状態。

・必要なのは基準
自分のなかでの”NG”と”OK”の基準があったら、複数ある選択肢を取捨選択することができる→そのためには明確な自己理解が必要!

例:24種類のジャムを買うときに、基準があれば迷わず購入できる

これを解らせるメソッドとステップを本書では紹介しています。

その前に、やりたいことを考えたときに陥りがちなものを紹介します。これは私も陥りがちでした。

それは、好きなことしか考えないということです
好きなことを仕事、という事しか考えない人が多く、そのなかで本当にやりたいことって何だっけと自分を見失ってしまうのです

この背景には、好きなことを理解していれば、きっとやりたいことはできるという誤解があると思います

そうならないためには、考える順番が逆だというのです。

◎大事なこと→価値観
◎得意なこと→才能
◎好きなこと→情熱

やりたいことをやらなきゃとなったときには、多くの人は、得意なことか好きなことかを選びがちになりますが、これはそもそもが間違いです
一番大事なものは、「価値観」なのではないでしょうか?

1、価値観とは何か?

それでは、価値観=大事なこととは何でしょうか?ここで価値観とは?と改めて聞かれるとって戸惑うかもしれませんね。

本書では、価値観は、行動というよりは状態のことだといっています。つまり、自分はどうありたいか?ということです。

例:安定していると気持ちよい?変化していると気持ちよい?

一人でいたい?沢山囲まれていたい?など。

もしこの本を買われた時には、メモに書いて自己分析をしてみてほしいです。私が行った自己分析は、はてなブログで書いていきますね

価値観を知るための5つの質問を紹介します
・尊敬する人は?
 これは、漫画やアニメのキャラクター、歴史の人でもいいです。→では、なぜ尊敬しているかを書いてください。ここで出た言葉が大事だといいます

・思春期に影響が大きい経験は?
・今の社会に足りないものは?
 これは例えば、私で言うと、子どもが暮らしやすい社会になれとか、ブラック企業はなくなれとかです。すなわち、これが、自分にとっての「ビジョン」になります。

こういう未来だったらという思いがあるにもかかわらず、それが実現していないことが許せないというものが、「価値観」です

・何に大切にしてそうか?を周りに聞いてください→自分だけではわからない客観的な視点をもらえます
・他人に助言するとしたら伝えたい助言と反対に伝えたくない行動や助言
→特に伝えたくないことの反対が自分の価値観になります

ここで出たキーワードの似た者を纏める作業を行います。
例:家族 家庭 プライベート =家族に纏める
  信念 覚悟 思い =信念に纏める
  勉強 挑戦 変化 =挑戦に纏める

これにより、自分の価値観がわかるといいます。
そのなかで、この価値観にランキングをつけてみてください。

わたしで言うと、家族>信念>挑戦 になりました。

家族との時間が何より大事。だけど、自分はこうなりたいという信念も持っている

そしてそれを目指すには、挑戦が必要ということ。これを仕事の目的として翻訳します。

言い換えれば、社会にそれをもってどう貢献しますか?ということです。価値観を仕事の目的に置いてみてください。

2、才能とは何か?

これは、特別なスキルでもないといいます。端的に言えば、才能は短所の裏返し。才能=自分では楽にできてしまうこと。

だからこれ見つかりにくいといいます。まずこれを発見するためには、ダメな所を書いてみてください。

その弱みに、「だからこそ」を付け加えるのです。わたしで言えば、集中しすぎて回りを見ることができない。

だからこそ、経理として期限がある仕事はキチンとこなしてきた実績がある。と言い換えます。

そのほか、才能をみつけるための質問が以下の通りです。

質問:一番充実していた体験は?
→成功ではなく、充実としている点に意味があります。成功というと、ないなと思うかもしれませんが、充実ならありますよね。

質問:イラッとしたこと
→なんでいらつくのか?を考えてみてください。
私だったらこうするのに、こうはしないのにを他人にされたときにイラつきますよね。

わたしで言えば、上司はこの人の1面がわかっただけですべてを把握したような言い方をしちゃうのかなと思います。きっと見えていない側面だってあるんでしょうにと思っています。

これがある意味、自分の強みになり、他人がしないことがイライラの本質だというのです。みなさんも、なんでイラつくのか?を考えてみてください。

質問:仕事を辞めたとしてもっとやりたいことは何ですか?
→ここで出たことのキーワードを拾ってみてください。他人が嫌がることも自分の強みになる可能性になるといいます。

私で言うと、ひたすら勉強していることが他人にとっては苦痛になると言われたことがあります。これは自分の強みなのか?と思いました。

質問:これまでで成果が出たことは?
何で成果が出たのか?そのためにはどういうことをしたか?ということです。

例えば、何かを企画して、それを人に伝えて、実行するまで巻き込んだとか。ということです。ここで、自分特有のことを知れるといいます。

以上を通じて、長所(得意なこと)が取りまとめできたと思います。これは自分には向いてる、向いてないという「基準」が出てきましたね
=自分の取扱説明書になります。

お待たせしました。好きなことについて考えていきます。

3、好きなこととは何か?

まず大前提に、才能とか長所、価値観に関係ないところをするから嫌になるのだといいます。

つまり、やりたいことをやれないということにつながるのです。ここで好きなことを上げる際に注意点があります。

それは、役に立つからという意味で「好きな事」はフォーカスしない。つまり、生産性、合理性の観点から好きだは省いてください。

単なる「好き」が、人間の原動力になります。

誰しも、奇妙な衝動(情熱)があると思います。
これは、何故隠すのかというと、周りが理解してくれないから言えないんですよね。きっとあるこの情熱を探す質問も用意されています。

質問:今お金を払ってでも勉強したいことは?
質問:本棚にはどんなジャンルの本がある?
質問:救われたと思うものはありますか?
質問:お礼を言いたい仕事や人は?
質問:世の中に怒りを感じたことは?
→失敗から挑戦できる環境になってほしい。寛容になってほしい。 

これらを踏まえて、やることは、まず、情熱×才能でやりたいこと見つけてください。

案を10個くらい出してみて、解析してみます。それらを次に、「仕事の目的」で絞ります。

ここで絞れたものだけが「本来の自分のやりたいこと」だというのです。

やりたいことが見つかれば、自然と実現手段が見つかります。

世の中に集まる情報を「自分のやりたいこと」に役立つものがないかというアンテナがたち、どんどん情報が入ってきます。

・自己理解の技術さえわかれば、今後二度と失敗しない

・失敗や後悔は自己理解ですべて学びに変わる

・そしてやりたいことを探しを終わらせると、最高の人生がスタートする

この本では、紹介しきれなかった、自己分析に必要な質問が最終頁に入っております。良かったらこちら、購入してみてみてください。

私はこの本を読んだことで、自己理解が進み、無理だろうと思っていたコンサル会社から内定をもらいました。

ぜひ読んでほしい本です。それではまた。

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