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【体を柔らかくするエクササイズ①】あなたの”使えていない部位”はどこ?

体を柔らかくするためにやりたいことは、

・マッサージ=筋肉(関節)をほぐす
・ストレッチ=筋肉(関節)を伸ばす

この2つが基本です。

ただ、もしあなたが、

「マッサージもストレッチもしてるけど、体が柔らかくならない」

「体は柔らかいけど、ポイントの硬さが取れない」

こう感じているなら、【エクササイズ】で筋肉を動かしてほしいです。

なぜなら、「不活性型硬直」は、マッサージやストレッチは柔らかくならないから

今回は、

①不活性型硬直とは?
②代償動作
③不活性型硬直した部位を見つける方法

この3つについて、わかりやすく解説していきます。

1.【不活性型硬直】
あなたの身体は麻痺してる?

筋肉の硬直の仕方には、5つの種類があります。

①短縮型硬直
②伸張型硬直
③コリ型硬直
④ハリ型硬直
⑤不活性型硬直

①〜④の硬直はマッサージやストレッチで柔かくなりますが、
⑤不活性型硬直は、エクササイズで筋肉を動かす=筋肉を活性化させることでしか柔かくなりません。

不活性型硬直とは?
筋肉(神経)が麻痺した状態
(筋肉への神経伝達が鈍くなり→筋肉が動きづらくなり→硬くなっている)

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「麻痺」というと、少し大げさですが、
あなたの体の中にも、「動かしにくくなった筋肉・関節」はあるはずです。

(筋肉ベースで考えるとわかりにくいので、ここからは関節ベースで考えていきます)

とくに、「体の中心に近い関節」は不活性化しやすいです。

つまり、

①背骨
②肩甲骨
③股関節

この3つの関節(及び、この関節に付着する筋肉)は、動きづらくなっていることが多いです。

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2.【代償動作】
使えていない部位を見つけるのは難しい

不活性化した=使えていない関節&筋肉を自分で見つけるのは難しいです。

例えば、

「腕がスムーズに上がる(肩の可動域が広い)から、肩甲骨は活性化してる」と思っても、
”肩甲骨は動かない分、肩関節で動かしてる”とか。

「前屈がべったりとできるから、股関節は活性化してる」と思っても、
”股関節が曲がらない分、腰椎を曲げてる”とか。

「背中をかなり反れるから、胸椎は活性化してる」と思っても、
”胸椎が反れない分、腰椎・頚椎を反ってる”とか。

これらは「代償動作(トリックモーション)」と呼ばれます。

つまり、「Aが動かないから、Bが代償として動いている(カバーしてる)」ということですね。

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ちなみに、代償動作は不調の元になります。

例えば、

・胸椎(A)が動かないから
→頚椎・腰椎(B)が代償する
=首肩こり・腰痛
・肩甲骨(A)が動かないから
→肩関節(B)が代償する
=肩こり・五十肩
・股関節(A)が動かないから
→腰椎(B)が代償する
=腰痛・ヘルニア

などなど。

だから、マッサージやストレッチでいくら(B)を緩めても、(A)が不活性化したままでは、またすぐに(B)が硬直します。

仕事で、Aさんがサボるから、Bさんがフォローして倒れる。
いくらBさんを労っても、Aさんが仕事をしない限り根本解決にはならない
)というイメージですね。


また、同じ関節でも、「ある動作はできるけど、ある動作はできない(不活性化してる)」ということもよくあります。

例えば、

・腰を丸めるのは得意だけど、腰を反るのは苦手(腰猫背)
・腰を反るのは得意だけど、腰を丸めるのは苦手(反り腰)
・開脚は得意だけど、前屈は苦手(腸腰筋・ハムが不活性化=冷え性・腰痛)
・開脚も前屈も得意だけど、しゃがむのが苦手(腸腰筋が不活性=冷え性・腰痛)
・肩甲骨を開くのは得意だけど、寄せるのは苦手(肩猫背)

という風に。

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そんなわけで、「不活性化した部位・動き」をちゃんと把握するなら、”知識のある体のプロに診てもらう”のが一番です。

例えば、パーソナルトレーナー・ピラティスインストラクターなどですね。

3. 不活性化は「不調」で見つけよう

ただ、「不活性化の影響で不調になる」なら
→「不調によって不活性化した部位&動き」を見つけることができます。

肩こり
・関節=肩甲骨・頚椎・胸椎が不活性化
・筋肉=僧帽筋・肩甲挙筋・菱形筋が不活性化
腰痛・背中の張り
・関節=腰椎・胸椎・股関節が不活性化
・筋肉=脊柱起立筋・腰方形筋が不活性化
冷え性・むくみ・足の張り
・関節=股関節が不活性化
・筋肉=お尻・太ももの筋肉が不活性化
猫背
・関節=胸椎・頚椎・腰椎
・筋肉=脊柱起立筋・菱形筋・胸筋
反り腰
・関節=腰椎・胸椎
・筋肉=脊柱起立筋・腹筋群

「不調→不活性化している部位」という風に判別することができれば、
「不活性化している部位を動かす→体が柔らかくなる→不調解消」という風な流れを作ることもできます。

4. まとめ|あなたの体で不活性型硬直している部位とは?

そして、話は最初に戻りますが、大体の傾向として、

①背骨
②肩甲骨
③股関節

この3つの関節が不活性化していることが多いです。

つまり、「この3つの関節を動かせば、不活性化しやすい筋肉は活性化し、体が劇的に柔らかくなる」ということですね。

(加えて、苦手な動きを特定して、動かせればベストですね)

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ただ、「不活性化した関節=動かしにくくなっている」ので、動かすのは簡単ではありません。

先ほども解説した通り、動かそうと思っても、別の部位が代償してしまうから。

(腹筋をして腰を痛めたり、前屈をして腰を痛めたり、腕を動かして肩がこったり、ウォーキングをして足が疲れたり)


そこで次回は、「不活性化した関節の動かし方(エクササイズで体を柔らかくする具体的なポイント)」を解説していきます。

全身の関節を動かせるようになれば、筋肉を部分的に使うことがなくなるため、

・肩こり、腰痛などの不調の予防
・疲れにくい体、機能的な体を手に入れる

ことができます。

あなたの体が柔らかくなりますように。

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