【体を柔らかくする応用知識①】硬直は「5つのつながり」を意識して緩めよう
「腕をほぐすと肩こりが緩んだ」
「お尻を緩めたら股関節が柔らかくなった」
「お腹を伸ばしたら腰が伸びた」
ボディケアの仕事をしていると、よくあることです。
つまり、筋肉はウエットスーツのようにつながっていて、
・ある筋肉が硬直すると
→その筋肉につながる筋肉も硬直する
・ある筋肉を緩めると
→その筋肉につながる筋肉も緩む
という風にできているんです。
基本的には「あなたの体の中で硬直しているポイント(不調を感じる部位)」をマッサージ&ストレッチするのが正解です。
ただ、
「肩をほぐしても、肩こりが取れない」
「腰を伸ばしても、腰が柔らかくならない」
このように、「硬い筋肉を緩めても、柔らかくならない場合」は、「硬い筋肉とつながる筋肉」を緩めることで、硬い筋肉が柔らかくなります。
今回は、この「筋肉のつながり」について、
①隣の筋肉
②同じラインの筋肉
③裏の筋肉
④反対側の筋肉
⑤同じ関節の筋肉
の5つに分けてご紹介していきます。
(僕の経験を基にした筋肉のつながりなので、「なぜ、それで緩むのか?」という理由は省略して、サクッと紹介だけしていきますね)
【筋肉のつながり①】
隣の筋肉を緩めよう
硬直した筋肉の「隣の筋肉」を緩めると、硬直した筋肉が緩みやすいです。
硬い筋肉・辛い部位の周辺=隣の筋肉▽
「肩こり解消」・「腰痛解消」・「股関節の柔軟性UP」を例にすると、
・肩こりの隣、周辺
=首・肩甲骨を緩める
・腰痛の隣、周辺
=背中・お尻を緩める
・股関節の隣、周辺
=お尻・太ももを緩める
ということですね。
首を伸ばすと→肩こり柔らかくなる▽
肩甲骨を伸ばすと→肩こりが柔らかくなる▽
背中を伸ばすと→腰が柔らかくなる▽
お尻を伸ばすと→腰が柔らかくなる▽
お尻を伸ばす→股関節が柔らかくなる▽
太ももを伸ばすと→股関節が柔らかくなる▽
【筋肉のつながり②】
同じラインの筋肉を緩めよう
硬直した筋肉と「同じラインの筋肉」を緩めると、硬直した筋肉が緩みやすいです。
例えば、
・肩の後ろを緩めるなら
→首の後ろのラインを緩める
→腕の後ろのラインを緩める
・肩の横を緩めるなら
→首の横のラインを緩める
→腕の横のラインを緩める
・腰の横を緩めるなら
→お尻&太ももの外側を緩める
→脇腹・肋骨を緩める
・腰の後ろを緩めるなら
→お尻&太ももの後ろ側を緩める
→背中を緩める
・股関節の内側を緩めるなら
→太もも〜ふくらはぎの内側を緩める
ということですね。
首後ろをほぐすと→肩後ろが柔らかくなる▽
腕後ろをほぐすと→肩後ろが柔らかくなる▽
背中をほぐすと→腰が柔らかくなる▽
ふくらはぎをほぐすと→腰が柔らかくなる▽
内ももをほぐすと→股関節内側が柔らかくなる▽
ふくらはぎ内側をほぐすと→股関節内側が柔らかくなる▽
【筋肉のつながり③】
裏の筋肉を緩めよう
硬直した筋肉の「裏の筋肉」を緩めると、硬直した筋肉が緩みやすいです。
例えば、
・肩こり(肩の後ろを緩めるなら
→肩の前(鎖骨の上)を緩める
・腰を緩めるなら
→お腹を緩める
・股関節の内側を緩めるなら
→お尻の外側(股関節の外側)を緩める
ということです。
首肩の前をほぐすと→首肩の後ろも柔らかくなる▽
肩の前側を伸ばすと→肩の後ろが柔らかくなる▽
お腹・横隔膜をほぐすと→腰も柔らかくなる▽
お腹を伸ばすと→腰が柔らかくなる▽
お尻外側をほぐすと→股関節内側も柔らかくなる▽
お尻の外側を伸ばすと→股関節内側が柔らかくなる▽
【筋肉のつながり④】
反対側の筋肉を緩めよう
硬直した筋肉の「反対側の筋肉」を緩めると、硬直した筋肉が緩みやすいです。
例えば、
・右肩こりが辛くても
→左肩も緩める
・左腰が辛くても
→右腰も緩める
・右の股関節が硬くても
→左股関節も緩める
ということですね。
左肩をほぐすと→右肩も柔らかくなる▽
右肩を伸ばすと→左肩も柔らかくなる▽
左右の腰をほぐすと→相乗効果で腰が柔らかくなる▽
左腰を伸ばすと→右腰も柔らかくなる▽
右股関節をほぐすと→左股関節も柔らかくなる▽
右股関節を伸ばすと→左股関節も柔らかくなる▽
【筋肉のつながり⑤】
同じ関節の筋肉を緩めよう
硬直した筋肉と「同じ関節の筋肉」を緩めると、硬直した筋肉が緩みやすいです。
例えば、
・肩こりを解消するなら
→肩甲骨・首の筋肉全般を緩める
・腰痛を解消するなら
→腰椎・骨盤・股関節の筋肉全般を緩める
・股関節を柔らかくするなら
→骨盤・膝関節・膝関節の筋肉全般を緩める
ということですね。
「同じ関節の筋肉」がわかりにくければ、とりあえず「関節単位」で緩めればOKです。
つまり、
・肩こりを解消するなら
→首・肩甲骨・肩関節を緩める
・腰痛を解消するなら
→腰椎・骨盤・股関節を緩める
・股関節を柔らかくするなら
→骨盤・股関節・膝関節を緩める
ということ。
首をほぐすと→肩が柔らかくなる▽
肩甲骨をほぐすと→肩が柔らかくなる▽
腰椎をほぐすと→腰が柔らかくなる▽
骨盤をほぐすと→腰が柔らかくなる▽
股関節(外側)をほぐすと→股関節(内側)が柔らかくなる▽
股関節(前側)をほぐすと→股関節(内側)が柔らかくなる▽
【まとめ】
体を柔らかくする筋肉のつながり
今回ご紹介した「筋肉のつながり」を【関連筋】と呼んでいます。
つまり、
・肩こりの関連筋(=肩こり筋)
→首・肩甲骨・背中・腕の筋肉
・腰痛の関連筋(=腰痛筋)
→腰・背中・お尻・股関節の筋肉
・股関節の関連筋(=股関節筋)
→お尻・太もも・ふくらはぎの筋肉
ということですね。
ただ、これだけ関連筋が多いと、
「結局、どの筋肉を緩めればいいの?」
「関連筋を全部緩めないと、柔らかくならないの?」
という疑問・懸念が生まれます。
でも、硬い部位を緩めるために、関連筋を全て緩める必要がありません。
ただ、関連筋の中から、硬い部位が緩むポイント=【原因筋】を見つければOKです。
原因筋とは?
硬い部位(不調を感じる部位)の原因となる筋肉
→原因筋を緩めると、硬い部位も緩む(不調が解消する)
そんなわけで次回は、「あなたの体を柔らかくする、原因筋の見つけ方」を解説していきます。
あなたの体が柔らかくなりますように。
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