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【体を柔らかくする基礎知識③】筋肉の硬直の仕方とは?

体(筋肉)を柔らかくする方法は、大きく分けると3つあります。

・マッサージ=筋肉をほぐす
・ストレッチ=筋肉を伸ばす
・エクササイズ=筋肉を動かす


体を柔らかくする方法の解説はまた次回にして、
今回は「体(筋肉)の硬直の仕方」について解説しておきます。

体を柔らかくする上で大切なのは、「硬直の仕方に合わせて、筋肉を緩める方法を使い分けること」だから。

硬直の仕方を知っておけば、「体を柔らかくする方法」の解説も分かりやすくなると思います。

1. 体の硬直の仕方とは?

「体の硬直の仕方」は、大きく分けると2種類あります。

①関節の硬直
②筋肉の硬直


さらに、今回メインで解説する「筋肉の硬直の仕方」は、5つの種類があります。

①短縮型硬直
筋肉が縮んで硬直した状態
②伸張型硬直
筋肉が伸びて硬直した状態
③コリ型硬直
筋肉がピンポイント(点)で硬直した状態
④ハリ型硬直
筋肉が広範囲(面)で硬直した状態
⑤不活性型硬直
筋肉(神経)が不活性化(麻痺)して硬直した状態

筋肉の硬直の仕方は様々なので、柔らかくする方法も色々とある▽

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ちなみに、「関節の硬直の仕方」は、以下の3種類です。

①筋肉型
筋肉が硬いと、関節の可動域が狭くなる
→生まれつき筋肉が硬い人・生活習慣・環境で筋肉が硬い人・筋肉が弱化して→筋肉が硬くなりやすい人などがいる

②靭帯型
靭帯が生まれつき硬くて短いと、関節の可動域が狭くなる
→「靭帯が柔らかくて、筋肉が硬い人」もいる(柔軟性は高いけど、凝りやすい女性など)

③骨格型
骨の長さの関係上、関節が硬く見える(つまり、正確には”関節の硬さ”とは関係がない)
【例】立位帯前屈をした時に、手が床につかない→腕が短い・脚が長いため、手が床につきにくい
(関節=骨と骨のつなぎ目。骨と骨を繋ぐのは”筋肉と靭帯”)

基本的には、「筋肉の硬さ=関節の硬さ」。「関節はやわらかいけど筋肉が硬い人」は、靭帯が伸びている人▽

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筋肉の硬直の仕方がイメージしにくい人は、
筋肉=ゴム状のパスタの束」とイメージしてみましょう。

短縮型
ゴム状のパスタが縮んだ状態
伸張型
ゴム状のパスタが伸びた状態
コリ型
茹でたパスタを絡まったまま放置して、カピカピになった状態
ハリ型
茹でたパスタを放置して、バリッとひと塊りになった状態
不活性型
カピカピのパスタを何年も放置して、ガサガサになった状態

筋肉はゴムのように縮む性質がある。筋肉=筋線維がパスタの束のように集まっている。やわらかい筋肉は、茹でたてのパスタのように、血液が浸透して、弾力がある▽

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2. 筋肉の硬直レベル

また、「筋肉の硬直レベル」は、以下のとおりに上がっていきます。

【硬直レベル1】短縮・伸張型
【硬直レベル2】コリ・ハリ型
【硬直レベル3】不活性型


つまり、

⑴筋肉がずっと縮みっぱなし(伸びっぱなし)だと
→コリ・ハリになる
⑵コリ・ハリがずっと続くと
→筋肉が不活性化する

という流れですね。

肩や腰は「頭・腕・上半身の重み」により筋肉が”縮っぱなし・伸びっぱなし”になり→コリ・ハリが起きやすい▽

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だから、「体(筋肉)を柔らかくする方法」も、筋肉の硬直の仕方に合わせて変える必要があるんですね。

具体的には、

①短縮・伸張型
→ストレッチで伸ばす(縮める)
②コリ・ハリ型
→マッサージでほぐす
③不活性型
→エクササイズで動かす

という風に。

3. 硬直の仕方の判別方法

「私の筋肉の硬直の仕方は、どれだろう?」と、
疑問に思った方は、実際に筋肉の緩めてみればわかります。
(緩めてみなければ、わかりません)

例えば、以下のように判別できます。

・筋肉を伸ばすと、肩こり・腰痛が解消する
→短縮型の硬直だったんだ
・筋肉を縮めると、肩こり・腰痛が解消する
→伸張型の硬直だったんだ
・ストレッチをしても(伸ばしても縮めても)、肩こり・腰痛が解消しない
→コリ・ハリ・不活性型なのかも
・マッサージを受けると、肩こり・腰痛が解消する
→コリ・ハリ型だったんだ
・マッサージを受けても、肩こり・腰痛が解消しない
→短縮・伸張・不活性型なのかも
・マッサージ&ストレッチをしても、肩こり・腰痛が解消しない
→不活性型なのかも
・体を動かすと、肩こり・腰痛が解消する
→不活性型だったんだ
・体を動かしても、肩こり・腰痛が解消しない
→短縮・伸張・コリ・ハリ型なのかも


具体的な筋肉の緩め方に関しては、また次回解説します。

ここでは、

筋肉の硬直の仕方に合わせた緩め方をすれば、体は柔らかくなる」とだけ覚えておきましょう。

あなたの硬直の仕方は緩めればわかる▽

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あなたの体が柔らかくなりますように。

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