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Figmaはユーザーファーストなプロダクトなのか?

Figma Config 2022が終わりましたね。
個人的にも嬉しいアップデートがたくさんありました!

ダークモード対応やボーダーラインを上下左右で個別に指定できる機能など、ユーザーの痒いところに手が届く改善はほんと嬉しいの一言につきます。

その一方で、違和感を感じたところもあります。

(あきらかにユーザー価値がある)リリースをまとめて発表するのはユーザーファーストな姿勢なのか?、と。

例えばアジャイルでは基本的には価値を素早く届ける、ということが良しとされています。

顧客満足を最優先し、 価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。
(中略)
動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月というできるだけ短い時間間隔でリリースします。
https://agilemanifesto.org/iso/ja/principles.html

出典:アジャイル宣言の背後にある原則

おそらく今回発表された各機能は開発スケジュールもバラバラだったと思います。数ヶ月前にリリースできる状態になった機能もあるかもしれません。にも関わらず、イベントでの公開に合わせてリリースがペンディングされていた

これが段階的に小さくリリースされていたら、それを使っているユーザーの生産性がもっと早く向上していたかもしれないし、フィードバックを受けての改善サイクルが回っていたかもしれません。

また、学習コストという点から見ても大量のアップデートはその分だけ把握するのも大変になります。

もちろん、カンファレンスで発表するというのは業界的に盛り上がります。今回のイベントでもさらにFigmaに注目が集まったと思います。

が、これはAdobeなどの旧来型のプロダクトのバージョンアップ思考を引きずっている気がするんですよね。Figmaがプロダクトのバージョンを強調しているならまだわかるのですが、、

という個人的な感想でした。


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