うつ病になったので仕事休みました。

こんにちは。tomokoです。
今日は私の人生を大きく変えたともいえるうつ病の話をします。

どうしてうつ病になったのか

私がうつ病と診断されたのは、社会人3年目の終わり、ちょうどコロナが流行り始めた2020年3月です。
厳密にいつから症状があったかはもはや定かではないですが、
同棲していた彼がうつ病っぽい気がするというので、一緒にカウンセリングに行きました。
それまでストレスを感じる生活はしていたものの、なんとかうまく対処していると思っていた私は、正直メンタルクリニックに行くこと自体がすごく不安でした。
結局初診で軽度のうつ病、このまま放置すると深刻になるだろうとのことで、まずは1週間仕事を休むことになりました。

当時約1年アサインされていたプロジェクトは、やりがいを感じ、新しいスキルも身につけ、チームでも欠かせない存在として毎日一生懸命働いていました。しかし、人間関係では悩んでいました。自分が責任感を持って頑張っているからこそ、自分よりお金をもらっている先輩の無責任な働きっぷりが許せない。だけど、人はすぐには変わらないから状況が良くなることはない。そんな環境で私は常に怒りの感情を溜めて、溜めて、発散できずにいました。そして、ひとりで頑張って、ひとりで疲れ切っていました。
(もちろんチームには素敵な先輩もいました。マネージャーは私の働きっぷりを評価していたし、反対に一部のパフォーマンスの良くない先輩のことも知っていました。)

今となっては、自分の性格がMBTIでいう提唱者で、平等主義・理想主義が強いからこそ、悪循環にハマっていた気がします。
私がどうしても許せなかった環境を、他の人は私ほどストレスには感じていませんでした。どうしてみんなはこの状況を飲み込めるんだろう?いつもそう思っていました。
仲の良いマネージャーに相談しても、「会社にはそういう人もいる」と言って、「私が良いパフォーマンスをすれば問題ない」とアドバイスをくれたり、「その状況を改善するのもあなたに期待されてる」と言われたり。
だれも問題の根本をなくそうとはしていませんでした。会社なので仕方ないかもしれませんが。

幼少期からいわゆる良い子ちゃんで、大人の意見をすんなり聞いていた私は、お世話になった上司のアドバイスも「そうか、私が受け入れてどうにかしないといけないんだ」と受け入れました。
それでもその場では納得していても、数日経つとやっぱり怒りが湧いてきます。そして、自分を責めました。
「どうして私はみんなが受け流せることを気にするのだろう。」
先輩のアドバイスを上手く活用できず、問題を対処できない自分はなんてだめなんだと感じていました。
こうして常に肩に力が入って、怒りの感情に支配される生活を1年ほど続けた結果、休みの日は常にベッドでごろごろして何もできず、2~3ヶ月に一回は心をコントロールできずに訳もわからず泣きじゃくる日がありました。
誰も助けてくれない、私が頑張ったところで何も変わらない、状況は良くならない。とにかくつらかったです。

1週間の休みを経てまた職場復帰しましたが、コロナのタイミングでプロジェクトの縮小が決定、私は4月半ばにプロジェクを離れることができました。
その後、次のプロジェクトを探すわけですが、なんとなく違うと感じた案件には行きたくないと思い、しばらくの間断っていました。しかし、会社的にも早く次の案件にアサインしたいため、とうとう強制的に案件が決まりました。その旨をメールで知ったとき、気づいたら大泣きしていました。
「好きでもない案件で、またストレスを感じるんだ。」「終わった。」
自分でもびっくりするほど深い絶望を感じていました。
そして、自分はまだ働く準備ができていないんだ、心にまだ問題があるんだ、とやっと気づき、その日のうちに再度病院に行き、うつ病の診断とともに休職することになりました。

人それぞれ、色んな価値観がある

今振り返ると、私にも至らない点があったし、周りにも少なからず原因はあったし、自分だけが負担することではなかったと思います。
いわゆる”良い子ちゃん”で育った私は親や先生の言うことを聞いて生きてきたので、目上の人がいうアドバイス=完全な正解と捉えていた節があります。しかし、今自分の性格や価値観をしっかり認識した上で当時を振り返ると、彼らのアドバイスは上の立場からの意見としては正しくても、それが常に他の個人にとって正解ではないです。少なくとも私にとっては。
だから、他人の意見は聞きつつも、それに沿った行動ができないからといって自分自身を過度に責める必要はないし、その意見に賛同できないからといって、間違っているわけではない。今ならそう思えます。

大丈夫じゃなくても大丈夫

当時、まさか自分がうつ病になるとは思っていませんでした。
これまで何事もまあまあうまくこなしてきたから、
私はなんだかんだいって強いから。そう思っていました。
だからこそ、診断されたときは、自分が弱い人間になったようで悲しかったですし、受け入れるのに時間が必要でした。

でも、今思うと、そんなに気張る必要はなかったと思います。
常に強くなくてもいいし、心に活力がなくなることなんて、人間なんだからあります。メンタルに問題があるからあなたの価値が下がるわけではないよ、そう伝えてあげたいです。今では自分が弱っているときに、休む勇気をもって自分自身に優しくするのが本当のつよさかなと思います。自分の弱さや欠点を受けいれるのは、はじめはしんどいけど、より良い自分に出会えるチャンスかなと思います。

うつ病になって仕事を休んでから、たっぷりと時間が与えられるので、いつもは急いでしていた自分との対話をじっくりとできました。
実際に何をしたかについては別で書きますが、この期間が私の人生には必要だったんだ、と胸を張って言えます。
もし心が元気ないなーと思ったら、立ち止まる勇気をぜひ持ってほしいです。きっと自分自身からの心のSOSだから。



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