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【第一章】ニコンからZOZO、そしてビットキー へと転職して丸2年。今改めて考えるスタートアップで働く魅力

お久しぶりです、高石(@ksk_taka)です。

ZOZOテクノロジーズ(当時)に転職した時の発信から早3年。

「服作りに命掛けるぜ!」的なノリだった僕は、現在服作りとはかけ離れた業界にいます。

具体的に今所属しているのは、ビットキーという会社。

本当はZOZOから今の会社に転職した直後に転職エントリでも書こうかな、と思っていたのですが、「ZOZOに入って価値も発揮できず1年も経たずに辞めた自分」がアレコレ書いたところで何の説得力もないし死ぬほどダサいな、と判断してしばらく書かずに(というか書けずに)いました。
(当時の人事担当は「書きましょうよ!」と言ってくれていて、「うん、書く書く」と言ってて書かずじまい。笑)

で、入社してビットキーに2年半くらいが経過しようとしていて、自分なりに会社に一定以上の価値を出せている自信がついた今、改めて転職した経緯などを書いてみようと思います。

記事の構成

「ニコンからZOZO、そしてビットキー へと転職して丸2年。今改めて考えるスタートアップで働く魅力」の記事は複数の章で構成しています。文量が多くなってしまった為。
それぞれの内容は以下の通りです。

【第一章:本記事】:転職エントリ的な内容を記載
【第二章】:スタートアップで働いて感じたことについて記載①(スタートアップに入ってよかったこと、驚いたこと)
【第三章】:スタートアップで働いて感じたことについて記載②(スタートアップに合う人合わない人、転職前後でやってよかったこと)
【それ以降】:なんか書くかも

で、そのうちの第一章を務める本記事は、転職エントリ的な内容となります。
主に以下内容を含んでいます。

・ZOZOを辞めた理由
・ビットキーへの転職を決断した理由(複数)

記事のターゲット

この記事は以下の人たちに向けて執筆しています。

・スタートアップで働くことに興味を持っているが、挑戦するかどうか迷っている人
・転職をするにあたり自分の判断軸がなく困っている人
・ビットキーに興味を持っている人
・ビットキーで働いている人(一緒に働いている高石の考えを共有する為)

では、早速本題へ入っていきましょう。

ZOZOを辞めた理由

3年前に僕がZOZOテクノロジーズを辞めたのは単純に「自分の置かれている環境が、『自身の能力を活かせる領域がほとんどない状態』となってしまったこと」が理由です。

ご存知の方もいるかもしれませんが、2019年に当時ZOZOの代表だった前澤さんが辞められたこともあり、僕が関わっていたZOZOのプライベートブランド事業は縮小されてしまいました。

僕自身はメーカー出身で基本的にモノづくり側の人間だったので、「専門性が活かせそうな事業」が一気に縮小されたことの影響をダイレクトに受けたのです。

ああ、この会社じゃ俺もう全っ然役に立たないわ・・・。

辞める前の3ヶ月間くらいは、毎日ずっとこんなことを考えていた様に思います。

ZOZOで周りにいた人はいい人たちばかりで、会社の社風も全然嫌じゃ無かった(というか未だに本当に良い会社だったと思っている)のですが、そんな会社だからこそ「自分自身が全くと言って良いほど価値を発揮できていない」というが嫌で嫌で仕方がなく、解決しようがない状況の中でもがき苦しんでいた・・・ことを今でも鮮明に覚えています。

ZOZOの人たち、ファッション興味無かった自分にも皆凄くフレンドリーに話し掛けてくれたんですよね。「興味ない人の視点って大事だよね!」みたいな感じで。ほんといい人たちばかりだったなぁ。

当時、ZOZOに残って、ゼロベースでWeb開発など新たな領域に飛び込んで、自身なりの新たな挑戦をする、という選択肢を取ることもできたと思います。ですが、「僕自身がモノづくりが好きで、離れたくなかったこと」と「Web開発に専門領域を移すほど当時の自分には気力がなかったこと」の2点を理由に、その選択肢を選ばず、別の「転職」という道を選びました。

そんな中でwantedlyを彷徨っていた時に見つけたのが、今僕が在籍しているビットキーです。

ビットキーへの転職を決断した理由

ビットキーは設立2018年5月、創業同8月。2022年2月時点では創業4年目に入っているスタートアップです。

僕が面談を受けた2019年7月の時点では「bitlock LITE」というスマートロックを市場に出して、まだ半年も経っていない頃でした。

僕が入社を決めたのは主に以下理由から。それぞれ個別に記載していきます。

・モノづくりを手掛けていること
・本気で世の中を変えてやろうという強い気概を持つ人が沢山いること
・経営ビジョンから強い想いを感じ、かつ共感したことこと
・代表の江尻さんの「仕事・人生は真剣な遊び」という考えに強く共感したこと

・モノづくりを手掛けていること

これはもう僕としては大前提、の項目でした。

理由は以前のZOZOへの転職エントリにも記載の通り。
幼い頃に自身に植え付けてしまった「モノづくりへの憧れ」というものはなかなか払拭できないもので。僕は多分、今後一生この「モノづくり」という領域からは離れないだろうな、と思っています。

ちなみに、モノづくりに憧れたきっかけは幼い頃に読んだエジソンの漫画
多分最初に読んだのは小学校入る前とか。累計1000回以上は読んでるんじゃないかな、多分。一時期1日5回ずつとか読んでましたし。

小学校に入る前に強烈に魅力に取り憑かれ
高校では一瞬も迷わず理系を選択。
大学は理系大学を選択。サークルとして人力飛行機の製作を実施。
そして就職先はメーカー。
今もものづくりに携わり。
きっと今後も、ずっと。変わらないと思います。

・本気で世の中を変えてやろうという強い気概を持つ人がたくさんいた

僕は面談を受ける前に自身なりにその企業を調査する様にしてます。特に自身が大事にしている「カルチャー」の面について重点的に。

ZOZOに転職した時もそうでしたが、僕が就職先を選ぶ際に最も大事にしていることの一つが「『世の中を変える』ということを経営陣、主要メンバーが強く思っていること」です。

で、僕が入社前に読んだ記事のうち、特に印象に残っているのが以下の3つ。

「代表の江尻に一度賭けてみると、ずっと決めていた」チーフエンジニア山本の決断
大手からスタートアップへ。超一流ハードウェアエンジニアがビットキーを選んだワケ
海外か、スタートアップか。ターニングポイントを迎えたエンジニア斎藤の決断とは

それぞれ、以下の様な記載があります

・少しでも世界を変えたいと考えている人と一緒に働きたい(VPoE:山本さん)
・あの製品のおかげで人類は一歩進んだなと思ってもらえるような製品を作りたい(HW開発責任者:藤山さん)
・それってつまり、世界にパラダイムシフトを起こすということだと思うんです。スタートアップでパラダイムシフトを起こせる可能性を秘めた会社はそんなに多くないと思うので、そこがとても面白いと思っています。(iOS App開発者:斎藤さん)

これを見て、ああ、本気で世界を変えたいと思っているメンバーがそれぞれの領域にいるんだな、と思ったことを今でも覚えています。
というか、今読んでも滅茶苦茶良いな、この記事笑

彼らは現在でも、皆モチベーション高く働いていますし、それぞれの領域で高い価値を発揮し続けています。この点に関しては入社の前後でギャップは全くありませんでした。

僕自身、今でも彼らやそれ以外の多くのメンバーからいつも良い刺激を貰っていますし、逆に僕から彼らに対して良い刺激を与えられる人材で有り続けたい。その様に考えながら日々働いています。

・経営ビジョンから強い想いを感じ、かつ共感したことこと

「世界を変えたいメンバーが多くいる」とわかった次は「どうやってそれを実現しようとしているか」に興味が行きます。

ビットキーのビジョンは以下となっています。

テクノロジーの力であらゆるものを
安全で 便利で 気持ちよく「つなげる」
https://bitkey.co.jp/about/connect-vision/

正直に言うと、「ビットキーの選考を受け始めた当初の僕」はこのビジョンに対して懐疑心を持っていました。

当時僕が抱えていたのは主に以下の様な心情です。

①スタートアップでターゲットを「あらゆるもの」にしてしまうと、軸がブレて事業が上手く進まないのでは?
②経営者含めてIT企業出身の人たちが中枢を占めている以上、「あらゆるもの」と言いつつ「アプリやWebサービス」が主体で「モノ」は付属品なのでは?

①に対しては、「bitlock LITE」というハードウェアデバイスと、そこを繋ぐスマートフォンアプリ、Webサービスを主体とした「トビラ」に関する事業に注力する、という明確な意思(選考当時)

②に対しては、「ソフトウェア」も「ハードウェア」を含めて「リアルもデジタルもまるごとコネクトする」という明確な意思。そして「重視しているのは『ユーザー価値の最大化』そのものであり、ソフトウェア/ハードウェアはそれぞれ手段でしかない」という考え方。

上記それぞれを面談を通じて感じ取り、徐々に徐々に僕はビットキーという会社に興味を惹かれて行きました。

面談の中で印象的だったのは、VPoE山本寛司さんとの初対面の時の会話でしょうか。

山本「初めまして。高石さんですね。山本です。」
高石「山本さん初めまして。高石です。」
山本「高石さん、ぶっちゃけた話、作りたいもの、ありますか?」
高石「は?」

面談開始1分で上記の会話です。「中途採用面談」なので「自身のキャリア・専門性」を聞かれることを想定していたので、いきなりフランクに「何作りたい?」と聞かれて挙動不審になったことを覚えています。

しかも、確か「10秒考えさせて下さい」とカッコつけて時間貰った挙げ句「すみません、具体的に今すぐ答えられるものはないです。」と回答した気が・・・笑

その後、「ただ、自分たちの手で世界を変えられる様なプロダクトを作り続けたいとは思ってます」みたいなことは言ったと記憶しています。ただ、ありきたり過ぎて山本さんの記憶には残ってないでしょう。笑

・代表の江尻さんの「仕事・人生は真剣な遊び」という考えに非常に強く共感した

 「人生は真剣な遊び」について言及された記事があったはず・・・なのですが元記事がどこにあったのか忘れてしまったのでこちらの記事で。

「人生に最高の体験を」NEXTユニコーン・ビットキーの急成長の裏にある“価値ドリブン”なDNA

・「人生」という有限な時間をいかに熱量溢れた良いものにするか、を考え抜いた結果「会社を立ち上げる」という答えに行き着きました。
・自分たちが作ったプロダクトが普及して世の中の当たり前を変えたら「これ以上ない最高の体験だった」と思えるかもしれない。そうすれば「仕事」というものの概念が「お金を稼ぐもの」とはまた違った、もっと良いものになるのではないかと考えています。

事業とは、サイエンス×アートだ!
LayerX松本・ビットキー江尻が語り尽くす、スタートアップの面白さ

・労働時間が過剰に長いことは一般論ではよくないんですけど、僕の場合は仕事がほぼ趣味なので。趣味の時間が長くても、たぶん健康を崩す人はいないと思うんですね
・「今は起業したからそう思うんだろう」と思われるかもしれませんが、サラリーマンのときからほとんど同じスタンスなので、要はマインドのありようなのかなと。仕事自体を楽しめているかはすごく大事。

自社イベント観覧中の私 (2)

⬆︎②を聞いてイベント中に滅茶苦茶頷く男の図。
※イベントは感染対策に配慮した上で行われています。
※※背景はモザイク処理をしています

ZOZOへの転職エントリを書いた時にも綴ったんですが、僕自身は「仕事を楽しんでやりたい」という考えを持ち続けているので、経営陣や多くのメンバーが「仕事は仕事、趣味は趣味」みたいな考え持っている会社だと多分合わない・・・んですよね。

「仕事に関してどう考えるか」は人それぞれなので、僕自身の考えを他者に押し付けるつもりは毛頭無いのですが、僕自身は「経営陣や他のメンバーも自分と同じ様に仕事を楽しむ人たちがいる」という環境で働きたいという想いを強く持っています。

そして、ビットキーはまさにそんな会社でした。自分と同じ様に「仕事という楽しみに対して全力で熱狂する」ということを考えている人が多くいるのであれば、きっと合うだろうなと思って転職を決断しました。

実際、その決断は合っていたと思います。

今現在、僕は自分の意志で人生のほぼ全ての時間を仕事に突っ込んでいるのですが、それでも周囲から浮くことがありません。

江尻さんを筆頭に、上でインタビュー記事を紹介した山本さんや藤山さん、その他メンバー含めて僕以上に仕事にのめり込んでいる様に見える・・・のが実情です笑

入社して2年ちょっとの間でまぁ色々ありましたが、それでも今僕自身は「仕事を楽しんでいる」と胸を張って言えます。そして、多分今のまま入社前に戻っても、迷わずビットキーを選ぶと思います。

本記事は「入社までの経緯」を綴りました。スタートアップで経験した2年間、については第二章以降にて改めて。

※最近インタビューして貰いました↓

一度立ち止まったから気付けたこと。最高のプロダクトを最高の仲間と奔走した日々


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