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【画像あり】人工関節_骨肉腫

最近天気がいい日よりも雨の日の方が好きだってことに気づいてきた。
天気がいいと全てを放り投げて何処かへ行きたくなる。
行けばいいんだけどそれをやると心に良さそうに見えて、
僕の場合は実はあまり良くない。
それよりも毎日のハードルを細かく細かく超えていく脳内トリップの方が
遥かに心の豊かさに繋がると言うことが分かってきた。

そうと分かっていながらも、天気がいいとやはり飛び出したくなる。
夏は海に行きたくなるしこのシーズンは山に行きたくなる。
去年もよくハイキングをやっていた。
気持ちいいし、僕の場合は足腰のリハビリになる。
御岳山に行ってハードなコースを登った時は
頂上にいたおっちゃんに驚かれた。
なかなかキツかったのを今でも覚えてる。

こーゆーことをするから頑丈なチタンの人工骨が折れるのだろう。
人工骨が折れる時は何て言うのだろうか、人工骨折?
それでは人工的に仕組まれた骨折の様な響きに感じる。
人工骨骨折だな。長いけど僕は人工骨骨折をしたことがある。

15.16歳の頃に骨肉腫の治療で左足の骨を取り去って人工関節を入れた。
左膝から腿の真ん中より上あたりまでが金属だ。
それゆえ杖をついている。
手術の当時、先生方は「一生使える人工関節だと思うよ^^」って言っていた。
でもほんの10年くらいでダメになった。
人工関節を入れ替える手術をした時の写真を載せとく。
グロいのは載せないから安心して。

手術前
取り出した金属
根元の細い部分折れてるのわかる?
これ折れるってまじ?ってくらい重いし頑丈

本当は手術中の足を切り開いた「肉!!」て言うグロ画像もあるんだけど、
それはサロン会員のみ閲覧できる様にしておくね☆
今度人工関節についていろいろまとめた記事書こうかな。
いつもしっかりまとめてみようとは思うんだけど、
今日みたいにいつもいきなり書き始めちゃうからとりあえずざっくり出しちゃう。

僕は高校の運動会も出てたし、スノボは毎年行っていた。
手術後10年は今みたいに痛みもなく、杖も付いていなければ
今の様に足をひきずってもいなかった。
だから調子に乗りまくって動きまくっていた。
そしたらまさかの人工骨骨折ですよ。
そこから再手術して人工骨を入れ直して今の状態。
Man with a Stickの出来上がり。
こうして僕は杖をつく様になった。
そしてこのアルバムを創った(急)
聞いたことない人聴いてみてね。

Rather Create Than Drop Dead = いっそ死のうか、いや創ろう。
Osteoleuco = Osteosarcoma + Leukemia = 骨肉腫 + 白血病

話を戻そう。
杖はなくても歩けるんだけどあるとだいぶ楽。
会う人会う人に杖について突っ込まれるけど悪い気はしない。
むしろ話の話題になってありがたい、
と見せかけて実はまぁまぁ気になりはする。笑
僕は自分が障害者だから同じ類の人に接するのは慣れてるけど、
大抵の人はそうではない。
だからこの杖について触れる時、
ほとんどの人がかなり慎重に言葉を選んでいる。
みんな優しいなぁと思って見ている。
その様を眺めるのはわりと好きなひと時でもある。
馬鹿にしてるわけじゃない。
それを思いやり以外に何と言うのだろうか。
目に見えて思いやりが出現してくれるから、僕はそれをじっくり観察する。
味わう。なんかほっこりするのと同時に、

もっと普通に話せばいいのにとは思う。

僕も反対の立場だったらきっと慎重になるだろう。
でも入院してた時の友達はほぼみんな障害者だったから、
僕の感覚はやっぱり普通の人とは違う。
結構ズカズカと他人の障害や弱みに土足で入っていってしまう。
自分にも同じ弱みがあるからだ。
そう考えると弱みはもはや弱みではなく、
僕を解放してくれる強みでしかない。
弱さを受け入れることは強さの一つなのかもしれない。

障害だとか障害じゃないとか、健常だとかそんなことを掘り下げるのは明らかに下らないし書いていてつまらない。
だからこの話題はこの辺で終わりにする。

今書きながら興味があるのは紅葉についてだ。
11月に入りだいぶ秋も盛んになってきた。
いつも歩いている散歩道のベンチでこの文章を書いているのだけど、
あたりは落ち葉の絨毯で囲われている。
そよ風と近くを通るヘリコプターの音がシンクロしている。
自然と体が動いてしまう。
早く帰って絵を描こうよと呼びかけられている気がする。
今やるべきは今度リリースするOsteoleucoのシングルのジャケを描くこと。
次のあアルバムまでのシングルシリーズは僕のパステル画で行こうと思っている。
ただいつも描いてるのよりはすこーし変化をつけたいなと思ってる。
緑から赤に葉の色を変えたあの木の様に、
すこーしだけ変化を加えて生きていることを表現できたらいいな。
そんな風に思っている。

それから湘南のサーフブランドとコラボのアパレルを作る予定もあるので、
それのデザインも決めないと行けない。
やりたいことはいつまでたっても尽きない。
本当にありがたいなと思う。

金は全然ないんだけど、今はこの喜びを味わう期間だと思っている。
その心を磨くのもまた稼ぐことのうち。
金はあってもこの喜びを感じることができなかったらいつまでも幸せにはなれない。
だからとにかく好奇心が呼ぶ方へ旅してみようと思う。
そこでいろんな景色を見て、どこへも行かなくても頭の中で旅できる様にしておこうと思う。
と言うわけで今日も出かけずに作業作業。脳内トリップだ。

行ってきます。みんなもいってらっしゃい。

Keisuke Saito©︎
Keisuke Saito©︎

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