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商品企画や新規事業で社内決裁を通すための3つのポイント!

組織にいると社内決裁はついて回るもの。

社内決裁をどうやって通そうか
社内決裁ってどうやったら通るのか
悩んでいる方も多いと思います。

今回は新規事業や新商品企画の社内決裁に特化して
決裁を通すためのポイントをお伝えしたいと思います。

|社内決裁は関門だからこそ大切なプロセス


「今立ち上げている○○プロジェクトの社内決裁を通してほしい」

私がサポートさせていただいている企業さんからも
こんなダイレクトなご要望がしばしばあります。

正直私自身もプレッシャーを感じます。。。(笑)


社長自身がリーダーとしてプロジェクトを推進している場合は別ですが
大企業から中小企業まで、社内決裁を通すのは
重要でかつ重いプロセスです。

ただ、この関門を通過しない限り企画は世に出ません。

また、
社内決裁があるからこそ結果として企画自体が研ぎ澄まされていく
とも言えます。

新規事業や企画をブラッシュアップするための
大切なプロセスでもあるんですね。

|社内決裁を通す3つのポイント


社内決裁を通すためには
いろいろな要求項目を整理する必要があります。

大事なポイントを3つに絞ってお伝えします。

① ミッション・ビジョン
② 事実
③ 具体的数値


ひとつずつ見ていきます。

① ミッション・ビジョン

これは何度もお伝えしているので
耳にタコができている方もいらっしゃるかと思いますが

「何をやるか」の前に

「何のためにやるのか」
「どんな世界を創りたいのか」

などのように ”社会貢献” をしっかり定義してください。

プロジェクト理念、ミッション、ビジョン、パーパス…
言い方はさまざまですが
まずは自分たちチームの想いを成文化してください。

これがあるのとないのとでは大きく変わります。


たとえ、相手が共感してくれなくても想いは伝わるはずです。

ここで熱い想いを伝えて、その後客観的な事実を説明していきます。

残念ながら
プレゼンの中で発表者が熱い想いを語れば語るほど
相手は引いていきます。

「熱い想いを語るのは最初と締めだけ!」
これがポイントです。

② 事実

これは机上の空論ではいけないということです。

企画に対する熱い想いだけでも成り立ちません。

そこで、次のような ”事実” があると企画は強くなります。

②-1: ヒアリング結果

想定するユーザーや外部の人に実際にヒアリングした結果です。

できれば、所属と名前を入れて、具体的に頂いた言葉で書くと
生々しくて説得力がでます。

この「実際に聞いてみました」 と示すことが大切です。

②-2: プロトタイプ、実験結果


商品にしろ、アプリケーションにしろ
何かしら形のある場合は
簡単なプロトタイプかモックアップ、
あるいはイラストでもよいので準備してください。

技術の場合は、簡単なテスト結果や実践結果でも大丈夫です。

私が聴診音のAI診断支援を企画していた時は
聴診器トレーニングCDのサンプル音をつかって
エンジニアにAI解析を実際にしてもらい
「実際に少しテストしてみたら、こんな良い結果がでました!」
と実験結果を出していました。

自分の心臓の音を録音して聞いてもらったりもしました。

会議室でプロジェクトメンバーに
私の胸に聴診器をあてて録音してもらっている写真付きです。(笑)

こういうちょっとした笑いも大切かも。。
※この写真が今どこかにあるのに見当たらず
残念ながらお見せできませんが。

この「実際にやってみました」と示すこと が大切です。

②-3:賛同者、協力者の声

社内、社外の賛同者、協力者の声も効果があります。

社内の関係部署であれば
「x x x がすばらしい。
プロジェクトがGoしたら、必ず協力します! / 所属、名前」

社外のパートナー候補なら
「 これまでに無いチャレンジだと思います。
ぜひいっしょにやらせてください。 /社名、名前」

こんな感じです。

すでに賛同者、協力者がいる という事実を示します。
写真付きだとなお良いですね。

ただし、当たり前のことですが
本気で賛同してくれている方の声、であることが必須です。

これらは
POC(Proof of Concept/コンセプト検証)
にあたります。

机上のアイデアだけでなく
コンセプトが実際に受け入れられている
あるいは、受け入れられそう

という事実を示します。

③数値

そして、数値です。

パナソニック創業者、松下幸之助さんが
新しい商品についての社員の熱い熱いプレゼンテーションを聞いた後
「 それで、それ 儲かりまっか? 」
と尋ねた話は有名ですよね。

ミッション、ビジョンが素晴らしくて
想定ユーザーやパートナーの賛同が得られていても
企画は儲かる絵が描けていないと意味がありません。

企画構想の段階から、ラフでよいので
売上げプランや投資回収プラン
を数値で示すことは大切です。

これも
「実際に試算してみたらこうなりました」
という事実ですね。

初期の段階はあくまで仮説で構いません。
試算しなおしたら変わってしまったというのでも構いません。
(ウソはダメですが)

数値試算は
PoB(Proof of Business/ビジネス検証)
にあたります。

|社内決裁には説得力が不可欠


いかがでしょうか?
もちろん、まずは
商品案、サービス案、ビジネスモデル構想があって
これらの要素を整理しなければなりません。

ですが、社内決裁を通すには
これらをいくら丁寧に熱く説明しても説得力は出ません。

社内決裁を通すためには
今回挙げた3つを準備しておくと
説得力が増して、通る可能性が格段にあがるのです。

逆に言うと、
これらが整理されていない企画は
「アイデアだけの机上の空論」です。

企画自体がまだまだということですね。

ぜひ皆さんも社内決裁のプレゼンでは
これら3つのポイントをしっかり整理し、
承認を勝ち取ってください!

言うは易しで、実際にうまく書けないという場合は
遠慮なくご相談ください。
(実際にこのご相談はよく受けています)

この3つは、社内決裁ばかりでなく
パートナー開拓のプレゼンにもとても有効です。


実際に、私はほぼいつもこのパターンで進めました。

現在私がサポートしているプロジェクトでも
この手法で多くのパートナーを開拓しています。

ご参考になれば幸いです。


すでにダウンロードされた方もいらっしゃると思いますが
これらの内容を織り込んだ
企画構想書テンプレート
が無料ダウンロードいただけます。

まだの方はぜひ参考にしてみてください。
テンプレートのご感想をいただけるとうれしいです。
リクエストも大歓迎です。

【新規事業開発・企画構想30チェックリスト】
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