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新規事業開発・商品企画開発プロジェクトのヒント

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ソニー(株)で約25年、独立して4年約30社の新規事業・商品企画に携わってきた経験から、企画やプロジェクト現場へのヒントになる記事をまとめています
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2023年4月の記事一覧

新規事業開発でまず初めにすべきことは~思考回路を変えてみる~

新規事業開発を始めるときに、まず最初にすべきこととはなんでしょう。 私の考える、一番最初にするべきことをお伝えしたいと思います。 |新規事業開発で最初にすべきこととは 新規事業開発をサポートしていると サポートの初期段階でクライアントさんからよくこんな言葉が出てきます。 「うまくいけば、進めようと思ってます」 「いいアイデアが生まれれば、やってみたいです」 「まだやるかどうか決めていませんが、進めてみています」 まさに先日もある企業さんとこのような会話がありました。 一

新商品や新サービスの事業を継続するには?~事業を終了させないために~

新商品や新サービスを企画し導入したあと その事業が続いていかないという状況をよく聞きます。 この記事では新商品や新サービスの事業を 継続していくためのヒントをお伝えします。 |新商品や新サービスの事業、継続できてますか? 新商品や新サービスを企画して導入する際、 一つのモデルだけで計画を進めていませんか? いずれ商品やサービスは必ず陳腐化します。 さらに競合が現れる場合もあります。 新商品、新サービスのモデルを一つ企画推進できたことで満足し その一つに集中してそのまま導

顧客ヒアリングのポイント~絶対やってはいけないこととは?~

新規事業や商品開発をする上で顧客へのヒアリングは欠かせませんね。 今回はヒアリングでやってはいけないこと、またヒアリングの進め方 についてお伝えしたいと思います。 |新規事業開発や商品企画でヒアリングをするのはこんな場面 顧客ヒアリングについては過去のnote記事にも何度も書いています。 それほど新規事業開発や商品企画においてヒアリングは重要であると 私は認識しています。 ヒアリングを行うべきシーンは ・ 初期アイデアへのヒント探し ・ コンセプト検証(PoC/Pro

社会課題解決型の新規事業~始める場合のファーストステップ~

世の中の情勢もあってか 社会課題解決型の新規事業が増えてきていますね。 新規事業を始める場合、社会解決型の事業について検討してみるのも選択肢のひとつです。 今回の記事では 社会解決型の新規事業について また、そういった事業を始める場合のファーストステップ をお伝えできればと思います。 |社会解決型の新規事業とは 社会課題解決型事業って何? と思う方もいらっしゃると思います。 例えば ・環境問題改善事業 ・エネルギ-問題改善事業 などなど 最近よくニュースや新聞で目にす

チーム力を高めるには! ~チーム力がプロジェクトの成功のカギ~

一般的に仕事は1人ではなく複数人で進めていきますよね。 特に新規事業開発や商品企画のプロジェクトのような仕事では 複数人が集まって進めていくのが基本です。 複数人が集まって、チームとなって仕事を進めるので チーム力を高めることはプロジェクトの成果に直結します。 今回は ”チーム力” について考えてみます。 |チームとグループの違いとは 複数人で何かをやるとき その集まりを ”チーム” あるいは”グループ” と呼びますが、 その違いについて考えたことがありますか? 旅

プロジェクトチームのモチベーションをアップするには?

先日、サポートさせていただいている大手企業の新規事業開発プロジェクトのリーダーさんからこんな質問をいただきました。 「白神さん、メンバーのモチベーションを維持していくにはどうしたらいいでしょうか?」 今回はプロジェクトや企画を進めていく上で最も重要と言ってもいい チームのモチベーションの維持、もっと言えばモチベーションをアップする 方法についてお伝えしたいと思います。 |モチベーションアップに重要な 2つの感覚 私は今まで様々なプロジェクトチームを見てきましたが、

人間の欲求は永遠に続きテクノロジーが進化する ~事業発展のヒントはここにある!~

今回は、私が新規事業や商品企画を進める際に いつも心に留めているキーワード 「人間の欲求は永遠に続き、テクノロジーが進化する」 という言葉についてお伝えしたいと思います。 |人間は欲求の塊 人間は欲求の塊です。 「こんなものが欲しい」 「こうなったら便利なのに」 と、欲求が次々湧き出て永遠に尽きることがありません。 その欲求を満たすために テクノロジーが進化し、世の中が便利になっていきます。 そうやって世の中は原始時代からどんどん発展してきたのです。 そしてこれから

ビジネスモデルが描けないときは?

先日、ある企業さんの新規事業企画チームから 「アイデアはあるのですが、ビジネスモデルが描けないんです」 という相談を受けました。 今回はビジネスモデルについて考えてみます。 |ビジネスモデルの描き方ーまずはー “ビジネスモデル” というだけで、なんだか難しく感じますよね。 ましてや、「いいビジネスモデルを描かないといけない」と考えると 超ハードルが上がってしまい、なかなか進まなくなってしまいます。 私は “ビジネスモデル” というワードにとらわれず なにかアイデアがある

新規事業の顧客アンケートー解釈のポイントー

顧客アンケート、市場調査、ユーザーリサーチ・・・ 手法はいろいろありますが、顧客の声を集める作業は 新規事業や商品企画を行う際、不可欠です。 集まった顧客の声をどう解釈するのか? 今回はユーザーアンケートの解釈のポイントをお伝えします。 |新規事業企画チームとの会話 新規事業開発の企画チームとの進捗ミーティングで こんなやり取りがありました。 「白神さん、うれしくない情報です 」 「ええっ、なんでしょう? 」 「市場調査の結果がダメだったんです…」 「はあ、どん

商品企画や新規事業で社内決裁を通すための3つのポイント!

組織にいると社内決裁はついて回るもの。 社内決裁をどうやって通そうか 社内決裁ってどうやったら通るのか 悩んでいる方も多いと思います。 今回は新規事業や新商品企画の社内決裁に特化して 決裁を通すためのポイントをお伝えしたいと思います。 |社内決裁は関門だからこそ大切なプロセス 「今立ち上げている○○プロジェクトの社内決裁を通してほしい」 私がサポートさせていただいている企業さんからも こんなダイレクトなご要望がしばしばあります。 正直私自身もプレッシャーを感じます。

顧客ベネフィット(顧客利益)を定義しよう!~知っておきたいベネフィットの3分類+1~

先日あるチームをサポートさせていただいたときに 顧客ベネフィット(顧客利益)について一緒に議論しました。 議論することであらためて 顧客ベネフィットを定義するのは大事だなあと再認識。 新規事業や商品企画のサポートやセミナーなどで 私がいつもお伝えしているのが 「顧客ベネフィットをしっかり定義しましょう」 ということ。 今回は顧客ベネフィット(顧客利益)について お伝えしたいと思います。 |アーカーのベネフィット3分類 B2Cの場合、アーカーのベネフィット3分類がよく知ら

ファーストワンへのチャレンジ! ~サポートさせていただいた企業さんの事例集~

これまで3回にわたってお伝えしてきたファーストワンの事例。 企画において ファーストワンを打ち出していくメリットー訴求力とその魅力 についてお伝えしてきました。 ファーストワン事例の記事はこちら 今回は、私がサポートさせていただいていた企業さんの中から ファーストワン(世界初、業界初、○○初!)についての事例を 3つご紹介しましょう。 掲載許可をいただいていますので実名でご紹介します。 |事例① 群馬電機株式会社 ケアライフ商品部 様 「お知らせとうばん」 最近テレ